写真はありません。
初めてブラウンとか言う魚を釣ってしまいました。
40センチくらいでした。
渓流エリアの上流部で、キンタマ付きの黒いビーズヘッドニンフにボールマーカーをつけて白泡の中に放り込んだらマーカーがグイっと泡の中に消えました。合わせると奇麗なブラウンが釣れました。
「これが噂に聞くブラウンかぁ」と眺めてしまいました。
しばらくポンドで釣った後、折角なのでと渓流エリアに入ったのですが、見えているアマゴ(渓流エリアにはアマゴしか放流していないようなのですが)は全く相手にしてくれなかったので投げやりになっていた頃に、このブラウンが釣れました。
気を良くしてもうひとつ上の落ち込みの中にまたニンフを放り込んだら、岩の影から水面に浮かぶボールマーカーに突進してくる魚がいました。
ぬぬぬ、とおもいながらもう一度同じところに放り込むとまたまたボールマーカーがゴボっと泡の中に消えました。
今度は、レインボーと呼んであげて良い奇麗な虹鱒でした。
※ ※
前回の雪辱戦で改めて美濃FAにやってきたのです。
私は午後から行ったのですが、その日はすでに車が6台程止まっていました。
平日だったので貸し切りかなあと思っていたのに、思った以上に車が止まっていたのでちょっと驚きました。
私が駐車場でタックルの準備をしているとクラウンがやってきました。
中には怖そうなおっちゃんと姉さんが乗っていました。
準備をすませてとりあえずとポンドに向かうと、ルアーの人が4人とフライの人が2人いました。きっとこの人たちで今日のすべてなのでしょう、渓流エリアには誰も入っていなさそうでした。
前回はほとんど釣れなかったのでとりあえず今日はエッグフライでお茶を濁して、とオレンジのエッグを放り込んだらいきなり3匹釣れました。1キャスト1ヒットでした。
気を良くして釣っていたら、私の隣にさっきのクラウンの怖い人がやってきました。
怖いので横目でちらりちらりと見ただけなのですが、松山千春さんが来ていそうな派手な柄のスエット上下と、金のアクセがキラキラしています。サングラスは真っ黒です。
タックルを見ると何とフライロッドでした。しかも4本ももって来ています。
キャンプ用の椅子と柄の長いネットを二本携えています。
私はエッグフライをぽちゃんぽちゃん投げ込みながら様子をうかがっていると、どうやら、その怖い人は、姉さんにフライで魚を釣らせてあげようとしているようでした。
怖い人は以外にもキャスティングが上手でした。
怖い人は、ティペットの先に何を結んでいるのか分かりませんが、大きなヤーンのマーカーをつけて対岸に届きそうなくらい遠くまでキャストしては、ゆっくりリとリーブしていました。
でも、なかなか釣れないようでした。
そんな頃私は、相変わらず目の前にいる虹鱒めがけてぽちゃんぽちゃんとエッグフライを放り投げていました。
怖い人の足元にもかなり虹鱒が溜まっていたので、怖々、ときどきそちらにも投げてみたりしました。
10匹くらい釣りました。
その頃、ポンドで鱒を釣り上げていたのは何を隠そう、私一人だけでした。
フライの二人も私が釣る度にちらりと見ていました。
フライの人は律儀にもウエイダーとフライベストを着込んでいました。
私といえば、先日まで現場で使っていた緑色の長靴とカーキのチノパンツと、作業用の緑のMA-1ジャケットにオンボロウエストバッグたすきがけ、そしてベージュの野球帽なのです。
いかにもどこかのおっちゃんです。
カラーコーディネイトから表現するならば「畑の人」なのです。
※ ※
エッグフライは止めてマラブーをひっぱってみる事にしました。
不覚にもまた怖い人の足元で一匹釣ってしまいました。
怖い人は、くわえ煙草でロングキャストを繰り返していました。
そうこうしていると姉さんのロッドがしなりました。
姉さんが「ぱぱぁ、釣れたよー」と呼んでいました。
怖い人が柄の長い立派なネットですくった後、姉さんが「これどうするの」と怖い人に聞いたら、怖い人は「逃がせ」と渋く言ってました。
姉さんがパパに向かって「なかなか釣れないね」などと言っていたので、私はポンドを離れて渓流エリアに向かう事にしました。
※ ※
おわり。
初めてブラウンとか言う魚を釣ってしまいました。
40センチくらいでした。
渓流エリアの上流部で、キンタマ付きの黒いビーズヘッドニンフにボールマーカーをつけて白泡の中に放り込んだらマーカーがグイっと泡の中に消えました。合わせると奇麗なブラウンが釣れました。
「これが噂に聞くブラウンかぁ」と眺めてしまいました。
しばらくポンドで釣った後、折角なのでと渓流エリアに入ったのですが、見えているアマゴ(渓流エリアにはアマゴしか放流していないようなのですが)は全く相手にしてくれなかったので投げやりになっていた頃に、このブラウンが釣れました。
気を良くしてもうひとつ上の落ち込みの中にまたニンフを放り込んだら、岩の影から水面に浮かぶボールマーカーに突進してくる魚がいました。
ぬぬぬ、とおもいながらもう一度同じところに放り込むとまたまたボールマーカーがゴボっと泡の中に消えました。
今度は、レインボーと呼んであげて良い奇麗な虹鱒でした。
※ ※
前回の雪辱戦で改めて美濃FAにやってきたのです。
私は午後から行ったのですが、その日はすでに車が6台程止まっていました。
平日だったので貸し切りかなあと思っていたのに、思った以上に車が止まっていたのでちょっと驚きました。
私が駐車場でタックルの準備をしているとクラウンがやってきました。
中には怖そうなおっちゃんと姉さんが乗っていました。
準備をすませてとりあえずとポンドに向かうと、ルアーの人が4人とフライの人が2人いました。きっとこの人たちで今日のすべてなのでしょう、渓流エリアには誰も入っていなさそうでした。
前回はほとんど釣れなかったのでとりあえず今日はエッグフライでお茶を濁して、とオレンジのエッグを放り込んだらいきなり3匹釣れました。1キャスト1ヒットでした。
気を良くして釣っていたら、私の隣にさっきのクラウンの怖い人がやってきました。
怖いので横目でちらりちらりと見ただけなのですが、松山千春さんが来ていそうな派手な柄のスエット上下と、金のアクセがキラキラしています。サングラスは真っ黒です。
タックルを見ると何とフライロッドでした。しかも4本ももって来ています。
キャンプ用の椅子と柄の長いネットを二本携えています。
私はエッグフライをぽちゃんぽちゃん投げ込みながら様子をうかがっていると、どうやら、その怖い人は、姉さんにフライで魚を釣らせてあげようとしているようでした。
怖い人は以外にもキャスティングが上手でした。
怖い人は、ティペットの先に何を結んでいるのか分かりませんが、大きなヤーンのマーカーをつけて対岸に届きそうなくらい遠くまでキャストしては、ゆっくりリとリーブしていました。
でも、なかなか釣れないようでした。
そんな頃私は、相変わらず目の前にいる虹鱒めがけてぽちゃんぽちゃんとエッグフライを放り投げていました。
怖い人の足元にもかなり虹鱒が溜まっていたので、怖々、ときどきそちらにも投げてみたりしました。
10匹くらい釣りました。
その頃、ポンドで鱒を釣り上げていたのは何を隠そう、私一人だけでした。
フライの二人も私が釣る度にちらりと見ていました。
フライの人は律儀にもウエイダーとフライベストを着込んでいました。
私といえば、先日まで現場で使っていた緑色の長靴とカーキのチノパンツと、作業用の緑のMA-1ジャケットにオンボロウエストバッグたすきがけ、そしてベージュの野球帽なのです。
いかにもどこかのおっちゃんです。
カラーコーディネイトから表現するならば「畑の人」なのです。
※ ※
エッグフライは止めてマラブーをひっぱってみる事にしました。
不覚にもまた怖い人の足元で一匹釣ってしまいました。
怖い人は、くわえ煙草でロングキャストを繰り返していました。
そうこうしていると姉さんのロッドがしなりました。
姉さんが「ぱぱぁ、釣れたよー」と呼んでいました。
怖い人が柄の長い立派なネットですくった後、姉さんが「これどうするの」と怖い人に聞いたら、怖い人は「逃がせ」と渋く言ってました。
姉さんがパパに向かって「なかなか釣れないね」などと言っていたので、私はポンドを離れて渓流エリアに向かう事にしました。
※ ※
おわり。