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西やん67歳、日々の出来事独り言

何もない日401 【中国の対応の危険性】

2022-12-31 07:25:42 | 何もない日
おはようございます。

とうとう「大晦日」になってしまいました。
ということで、タイトルは『何もない日』にしました。

【中国の対応の危険性】
昨日の記事の冒頭にも書いたのですが。
日本や韓国、アメリカが中国からの入国者に「新型コロナ」の検査を実施し、陽性の場合には隔離措置をする方針としました。
更に、フランスなども同様の措置とするようです。

昨日あったニュースでは、イタリアに到着した中国からの航空機の乗客の半数が「陽性」であった、というものがありました。

ただ、この措置に対して中国政府は「差別的な措置だ」とか反発している訳ですが。

中国政府が「ゼロコロナ政策」に対しての国民、とくに、若者の反発による抗議デモで、「打倒習近平」「打倒共産党」などのスローガンまで出たことに対して、治安部隊による対処と同時に、「ゼロコロナ政策」の大幅な見直しを行い、即実行しました。
ただ、何の準備もなく「ゼロコロナ政策」の緩和(撤廃)のみを行ったため、ただでさえ、多くの国民が「抗体」を持たな状態、ワクチン接種が進んでいない状態であるため、実態としては「感染爆発」が起き、多数の死者が出ている状況です。

更に訳が悪いのは、「新規感染者数」などの数値の発表を取りやめ、「死者数」に関しても「(基礎疾患がなく)呼吸器の感染症など」で死亡した人数のみの公表としているため、中国国内の実態が全くつかめず、地方政府などの発表も実数ではなく推計値で、中国政府の発表とは「大きく乖離」した状態となっています。

これによって、何が問題かと言えば。
実際の感染者数(総数、無症状、軽症、中等症、重症などの実数)、死者数の実態が把握できないこと。
各数値が公表されないため、増加傾向であるのか収束に向かうのかを判別できない。
など、「新型コロナ」の初期(2019年末~)と同様に「情報公開されない」自体となっています。

これでは、中国からの渡航者について「安全であるか」の正当な判断を下すこともできず、実態を把握するためには「水際」で検査を実施して把握するしかありません。

中国が「正しく実態を把握」し、「正しい数字の公表をしない」状況で、『差別的行為だ』と非難するのは筋違いです。

ただ、もっと問題なのは。
中国政府が、公共および民間の検査組織に対して「ゲノム解析を行わない様」に指導しているということ。
これは何かと言えば、「ウイルスの変異について調べない」ということです。
中国国内で「新たな変異」が起こったとしても、それを「調べない」ので「情報公開しない」ということ。

確かに、「オミクロン株」になり、「重篤化」は減少した訳ですが、「感染力」は強くなっています。
それが、更に「変異」したときにどうなるのか。
市中で感染している「株」は何であるのか。「変異」しての感染が進んでいないのかなどを把握しないということです。
ただ、仮に「実はゲノム解析を行っている」としても、「情報公開」しないのであれば意味がありません。

「新型コロナ」の発生初期に、全世界への感染拡大(パンデミック)になる前に抑え込むタイミングはあったかも知れません。
ただ、中国政府は何を恐れたのか、「適切な情報公開」をしませんでした。
中国政府は、また同じことを繰り返そうとしています。

中国政府の対応が間違っていることは明らかで、中国の国民ですら政府の発表する数字に「信頼性」を感じていません。
「新型コロナ」についての「正しい知識」を国民に伝えることもしていないため、「桃の缶詰」が効くなどのデマ情報があふれ、それも統制できていない状態です。

日本政府は、中国からの入国者などへの「検査」の実施とともに、全検体の「ゲノム解析」を行うとしています。
中国から「情報開示」されないのであれば、「入国者」の「検体」を解析して「ウイルス変異」の状況を確かめるしかありません。

WHOも日本を含めた「水際対策」について理解を示しています。また、中国に対しては「情報公開」を求めています。

でも、仮に「変異株」が見つかり、それを「公表」した場合、中国政府がどうするのか、見当はつきます。
「西側が中国を貶めるため、誤った情報を拡散している」ぐらいの事は言うでしょうね。

「ゼロコロナ政策」では、「都市封鎖」により現地工場が稼働できず、部品や製品の製造が止まり、その影響で日本国内の工場が「操業停止」されたケースは多くありました。
今度は、「感染拡大」でサプライチェーンが機能しなくなる可能性は多々あります。

中国政府の「方針転換」は、今回の「ゼロコロナ政策」の緩和の仕方をみても、「突然」で「極端」。
「政策の転換」で、昨日まで良かったことが今日はダメということも当然あり、中国に進出する企業にとっては「大きなリスク」になります。また、今回の「パンデミック」でそれが実証されてしまいました。

「ロシアとウクライナの戦争」も終わりが見えません。
個人的には、「ロシア国内で政権の転覆」が起こるか、「戦争が拡大して、ロシアがこてんぱんにやられる状態(第3次世界大戦かも知れませんが)」にならないと終わらないのでは。
または、NATOがウクライナを見限るか。
そこまでに至らないと終わらない気がします。
おのずと、日本も巻き込まれる可能性もある訳で。

「中国の新型コロナ対応の問題」も、「ロシアとウクライナの戦争」も、残念ながら「年越し」です。
残念ながら、「2023年の展望」は決して「明るい」とは言えません。

「年の瀬」「大晦日」の朝に、こんな事を書いているとは。
残念。
では、また。


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