西やん中洲にいます。

西やん67歳、日々の出来事独り言

何もない日463 【報道規制】

2024-09-21 07:47:50 | 何もない日
おはようございます。

2週連続の3連休です。
でも、この3連休はお天気が悪そうです。
一度は中国大陸に上陸した台風14号。みごとなUターン。温帯低気圧に変わったとのことですが、3連休に影響しそうです。

【報道規制】
今朝見た「読売新聞オンライン」のニュース。
「深圳の男児刺殺、中国官製メディアほぼ沈黙・・・SNSへの投稿は続々と削除」

18日の朝に発生し、19日に襲われた10才男児が死亡した、深圳市で日本人学校に登校中の男児が、44才の男に刺され死亡した事件。
中国当局が厳しい情報統制を敷いているとのことで、事件があった事実が広がることすら警戒している可能性があるとのこと。

現場での取材も、日本メディアと香港メディアが中心で、中国メディアの姿はほぼ見かけなかったとのこと。

中国メディアは、共産党の宣伝部門の管理下にあり、報道内容も厳しく規制されていてとのことで、突発事件が起きた際、内容にばらつきが出ないようにするため、各メディアは「新華社通信」の原稿を用いる指示がでることが一般的とのこと。

しかし、今回の事件は、新華社でも発生を報じず、官製メディアはほぼ沈黙したとのことです。

日本では、現地の映像や日本人学校の校長、弔問に訪れた中国人市民の声などが盛んにニュースに流れましたが、当の中国国内では、ほぼ発生事態が報じられていないとのことです。

報道が低調なのは、男児を悼む声の高まりが事件を防げなかった政府への批判に転じることや、日本への同情や反感が広がって収拾がつかなくなる事態を避けるためとの見方があるとのこと。

事件についての中国外務省報道官の発言、対応も、「どこの国でも起こりえる個人による犯罪」という扱いで、詳しく述べることはなし。

これが逆であれば。
「尖閣諸島の国有化」に中国が反発していた時期に、中国漁船が海保巡視船に衝突してきた事件の映像が流れましたが、中国では事実が歪曲されて報道され、逮捕された船長は、当時の民主党政権が中国との関係を考慮し、船長を釈放。帰国した船長は英雄視されました。
更には、中国国内での「反日運動」に拍車をかける結果となりました。

中国政府の都合のいい判断、対応です。
SNSの投稿も、6月に蘇州市であった日本人母子ら3人が襲われ、中国人女性が死亡した事件では、IT大手各社が反日感情をあおるSNSの投稿を規制したとのことですが、今回の事件に関しては、反日感情をあおる内容だけでなく、供花された写真の投稿なども対象となったとのこと。

事件の発生事態を「報道規制」しているとのことです。
深圳日本人学校に献花に来た住民は、日本の報道を引用したSNSの投稿や、日本に住む家族らからの話で事件を知ったケースが多いとのこと。
SNSを見て供花に来た男性は、「報道されない状況が理解できない」と憤り、事件の背景を公表しなければ「同様のことが繰り返される」と指摘。
別の女性も「政府は何かしらの影響を恐れているのでは」と当局への不信感を募らせたとのことです。

そして、当の深圳市の日本人学校。学校の正門にある「日本人学校」の文字を布で隠しているとこと。

「反日」「抗日」教育を続けている中国政府。自分達が行ってきた「教育」により「反日感情」を煽ってしまうことを警戒し、更には、それが中央政府への「不満」に拡大しないよう、根本から根絶してしまう。

『報道規制』を行わないと体制を維持できない国って、何なんでしょう。
これだけ日本で報道されている事件について、発生元の中国では、ほぼ報道されていない。つまり、中国の国民はほぼ知らないということ。

これでは、原因の究明や、対策など進めようないですよね。情報が公開されない訳ですから。中国政府側から日本政府側に一方的に伝達される情報のみ。
中国に駐在員を派遣し、特に家族を同伴している企業は、対応に追われています。

こういうところが、「中国を信頼できず」、「離れていく」企業などが増え、中国政府が期待する海外からの投資が増えるどころか減り続ける原因の一つだということ。分かっていても、「体制維持」のためにはこうするしかない国ということです。

では、また。


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