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西やん67歳、日々の出来事独り言

今日のいろいろ1062 【中国が危うい?】

2023-02-15 21:11:29 | 今日のいろいろ
こんばんは。

しばらくサボってしまいました。
今の仕事が1月16日に始まって1か月が過ぎました。
今は「要件定義」の工程で、「要件定義書」の作成中です。
本体担当者とも2回打合せを行い、お客様内部の打合せは4回。
100項目ほどの質問をして、まとめているところです。
その後は、見積。
今月中には目途を立てないといけないので、大変です。

【中国が危うい?】
アメリカ本土上空を「偵察気球」とみられるバス3台分の大きさの気球が領空侵犯し、アメリカ軍の戦闘機に撃墜されました。

中国外務省は、「中国の民間企業の気象観測気球が、想定外でアメリカ領空に入った」と中国のものとは認めたのですが、どこの企業のものかなどの詳細は言っていません。
それ以前には、「分からない」との発言もあったとのこと。

これは、中国人民解放軍が飛ばしている「偵察気球」と見られますが、最初にアメリカが指摘した時点では、中国外務省などは状況を把握できていなかったようです。
まあ、トランプが大統領の時にも数回、同様のことはあったようですが、何も対応されなかったので、今回も「大丈夫」「スルーされる」と思ったのかも知れませんが。

この影響で、数日後に迫っていたブリンケン国務長官の北京訪問がキャンセルされ、延期となりました。

その後、アメリカ空軍のF-22「ラプター」が、空対空ミサイルで撃墜したのですが、中国外務省は厳しい批難の声明を発表しています。
そして、事もあろうに、「昨年中に10回以上、アメリカの気球が中国上空を飛んでいる」と言い出しました。とってつけた様にです。

そもそも、ブリンケン国務長官の北京訪問は、米中冷戦を少しでも良い方向に向かわせるためにも、中国としても大事なものであったはずなのですが。
このタイミングで、中国人民解放軍関係が飛ばしている訳ですが、中国政府内、特に軍との関係で統制がとれていないのではないかと懸念されます。

実は、その前に、フィリピンのマルコス大統領が北京を訪問し、中国の習近平主席と会談して、南シナ海で懸念される事項についても前向きに取り組んでいこうとの合意をしたのですが。

つい最近、南シナ海のフィリピン近海で、中国海警局(中国軍の下部組織になっている)の艦艇がフィリピンの警備艇にレーザー照射したという事件が発生しています。

これも、国のトップ同士で関係改善の話をしているのに、それに逆行するような動きをしています。

これらの事が、中国政府中枢、習近平主席が承知している中で指示されてのことであれば、まだ、(良くはないですが)指示命令系統、統制はとれているということになるのですが。
政府中枢の預かり知らないところで、特に軍関係が独自に動いていたら。
実際には、過去にも同様にアメリカなどとの関係改善の動きがあったタイミングで、軍が行ったとみられる逆行する動きがあったとのことです。

以前、ある番組で、「中国とのトップ会談(習主席)では、当たり前の事でも言うべきことは言わないといけない。何故ならば、習主席には興味のある事しか伝わっていない可能性が高いから」とのことでした。

中国共産党上層部、中国政府上層部が、本当に「統制」をとれているのか。「掌握」できているのか。不安です。

【日本が「偵察気球」を撃墜できるのかの問題】
アメリカで最初に中国の「偵察気球」を撃墜した時、アメリカ空軍の最新戦闘機のF-22が使用され、高額な空対空ミサイルを使用して撃墜したのですが。

以前に、カナダ空軍が「偵察気球」を撃墜しようとして、アメリカから輸入したFA-18(ホーネット)のカナダ軍版2機で、約1000発のバルカン砲(機銃)を発射して撃墜できなかったということがあったとのことです。
「偵察気球」は上空15,000m~20,000mあたりを飛ぶのですが、まず、通常の戦闘機ではその高度まで上がれないそうで、どうしても下から照準を合わせないといけない。
更に、気球なので「熱源」がなく、レーダーや赤外線などでの照準を合わせにくい。
また、機銃では気球に当たっても小さな穴が開く程度で、中のヘリウムなどの気体が少しずつもれるだけで、爆発はしないとのこと。
なので、カナダ軍が対処した時の気球は、そのまま大西洋を横断してヨーロッパまで飛んでしまったそうです。

なので、アメリカ軍は、高高度まで上昇できるF-22を使用し、更に、AIM-9空対空ミサイルを使用し、このミサイルは周囲の温度と違う部分に照準を合わせることができるそうで、それで、相当高価なミサイルですが、それを使用して撃墜しています。更には、当てて爆発するのではなく、近接爆破(ある一定距離まで近づいたら爆発する)で撃墜しています。

アメリカで、アラスカ上空、カナダ上空に続いて4回目の湖の上での撃墜にはF-16戦闘機が使用されたようですが、この時の気球の高度は8,000m程度だったようです。

さて、日本でも同様の気球は過去に発見されていましたが、何も対応はしていません。
やっと今朝でしたか。日本政府も「中国の気球と強く肯定できる」と中国政府に強い懸念を示しましたが。
では、「航空自衛隊は撃墜できるのか?」

まず、装備、技術面でも、非常に難しいミッションになると思われます。
アメリカのケースと同じ様に上空15,000m~20,000mを通過している場合では、カナダ軍のFA-18と空自のF-15は同レベルなので、気球に接近して照準を合わせるのは難しいと言えます。
また、AIM-9と同程度のミサイルを使用できるかという問題もあります。

もう一つは制度、法的な問題。
国籍不明の「気球」は、日本の領空に侵入した場合、「航空機」と同様の扱いで『領空侵犯』になります。
それに対して、空自の戦闘機が対応をする訳ですが、現在の空自のスクランブルは「警察法に準拠」した対応をすることになっています。
まずは、相手に対して無線で警告し、応じない場合は威嚇射撃を行い、それでも応じない場合には、追い払うか日本国内の基地(空港など)に着陸させるかの対応をします。
ただ、この場合に、「正当防衛」でないと発砲はできません。
または、「防衛出動」命令が出れば、攻撃することは可能となります。

ただ、「偵察気球」は無人です。いわゆる「偵察ドローン(無人機)」も同様ですが、相手に「人」が乗っていないので、無線での警告も、威嚇射撃も意味がありません。
また、領空外への排除も、基地へ着陸させることも「相手がそこに居ない」ので対処できません。

この点が、現実に「偵察気球」や「偵察ドローン」が多用されているこの時代に、「法整備」「対処規定の見直し」が行われていません。
まだ、「偵察」ならいいのですが、「自爆ドローン」や「爆弾を搭載している気球やドローン」が領空侵犯した場合はどうするのか。

今、国会で「反撃能力」について、「トマホークの購入・配備」について議論されています。
でも『適切なタイミングで、適切な手続きで使用』できなければ宝の持ち腐れです。『法整備』『交戦規定の整備』をしないと意味がありません。

今、「台湾有事」が始まってしまったら。
今、「尖閣諸島」が中国に占領されたら。
今、中国や北朝鮮から「ミサイル」や「自爆ドローン」が飛来したら。
『日本の国土』『日本の国民』は守れるのでしょうか。

『タブー』なしに議論して、早く『整備』しないと。

「ロシアのウクライナ侵攻」から、あと1週間と少しで丸1年になります。
一部からは、「ロシアが敗戦に向かったら」「ロシア国内が分裂し内戦になる」との話も出てきています。
もし、ロシアが各自治政府に分裂して内戦状態になると、極東部分のとばっちりを受ける可能性もあります。

そういう『危機感』を、もっと政治家にも持ってもらいたいと思います。

久しぶりに書きましたが、また語ってしまいました。
では、また。


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