父の日、母の日
2013年05月17日(金)
テーマ:こころ
今月は母の日、そして来月は父の日があり、
ご両親に日頃の感謝をお伝えできる素敵なシーズンですね。
私はもう両親ともに天へと送っていますので、
私にとっての父の日、母の日は、
毎月訪れる父と母の月命日が、
父の日であり、母の日になっています。
毎月、月命日には、おりく膳をお供えして、
お花や果物をお供えして、
手作りのお団子をこしらえています。
以前、お寺の住職様が、このようにおっしゃっていました。
「仏様は、このお供えしたご飯やお供え物にこめられた
心をいただいているのですよ」
本当にそうだなと思います。
お供えにこめられた感謝や真心が、
仏様に届いていくのだと思います。
父や母との思い出をたどりながら、
感謝の想いをお団子にこめて、
丁寧に丸めていきます。
sanctuary home-おだんご
蒸しあがったお団子を専用の仏具にのせてお供えします。
市販のもののように同じ大きさできれいに揃った
お団子ではありませんが、そのでこぼこさが、
人間らしいよね?…と、父や母に毎回、
ほほえみかけてはお供えしています。
父や母の笑い声が聞こえてくるようです。
おりく膳は、その時その時の旬のお野菜を使って作ったり、
父や母の好物だったものをお供えしたりしています。
普段のおりく膳は、ご飯と汁物、煮物や和え物等を膳にのせ、
お供えしますが、時折、その時その時の季節により、
季節を一緒に過ごすような気持ちで、旬のご飯やお惣菜を
お供えしています。
最近では、
sanctuary home-豆ごはん
グリンピースの豆ごはんや、
sanctuary home-たけのこ煮物
たけのこの煮物などをお供えしました。
父も母も、豆ごはんが大好きだったので、
喜んでくれているかな。
父や母を送ってからというもの、
ご先祖様という存在が、ぐっと身近に感じられるようになりました。
一般的に「先祖供養」というと、
なんとなく特殊で良いイメージが
ないようにとられてしまうことも少なくありませんが、
私にとってご先祖供養とは、
父や母やおじいちゃん、おばあちゃん、
そのまたおじいちゃんやおばあちゃんや、
たくさんの身近な家族と一緒に暮らすようなもの。
生きていた時と同じように話しかけ、
同じようにご飯をともにし、
暮らしています。
良いことがあった日は、嬉しかった気持ちを報告し、
失敗しちゃった日は、応援していてねと話し、
毎日を一緒に過ごしている感じなので、
特殊なこと、と思ったことがないのです。
今の私があるのは、
私を産み、育ててくれた両親のおかげ。
そしてその両親もまた、私のおじいちゃんおばあちゃんに
産み、育てられて・・・
そうやってさかのぼると、気の遠くなるような遠い過去からの
ご先祖様たちが代々脈々といのちがつながれ、
今の私がこの世に誕生するに、至ったわけです。
自然と「感謝」が生まれてきます。
そんな感謝の想いをたくさんこめて、
いつもお団子をこねています。