コロラド州より、小さな町の小さな物語

コロラドの魅力は小さな町にありました。人気の田舎町への小さな旅と、日々の暮らしのレポートです。

Air Force Academy 空軍士官学校

2010-05-14 08:10:28 | 旅行
Air Force Academy  空軍士官学校








コロラドスプリングスの地図を広げると、北にAir Force Academy(空軍士官学校)、南にFort Carson(陸軍の基地)、西にPeterson Air Force Bace(空軍基地)がある。 だから当然、ここで生活すると軍服を着た人に出会う。
シリコンバレーから引っ越してすぐの時は、「チャイニーズバッフェで軍人がグループでお昼ご飯食べてる!」とか、「ショッピングモールで軍服を着た人が買い物してる!」とか驚いていたけれど、人口36万人の町に4万数千人の軍の従事者や関係者が住んでいるのだから、迷彩色の服を見ても驚いてはいけないのだ。

我が家のすぐ北側にAir Force Academyがある。ここは4年制の仕官養成学校で、将校パイロットを目ざす4400人の学生が学んでいる。
750ヘクタールもの広い敷地のなかに、1200の住居、病院、郵便局、レクセンター、消防署、小学校2校、高等学校1校、スーパーもあって、生活に必要なものはすべてそろっている。
一般の人が出入りできるところは限られているが、見学に訪れる人たちのためにビジターセンターもあり、コロラドスプリングスでは人気の観光スポットなのだ。









Air Force Academyには北ゲートと南ゲートの2箇所の入り口があり、ビジターセンターへは北ゲートから。 ゲートには検問所があって、身分証明書(運転免許書)の提示が求められる。セキュリティの若い精悍なお兄さんに見とれていると、「ぼくの苗字と一緒だ」と言って、ニッコリ笑ってくれた。 (こんなことで喜んでいていいものか?)そのあと車のトランクの中を見せて、チェックは終わり。果てしなく広いAir Forceは、緑がいっぱいでとても気持ちのいい場所だ。

 



Cadet Chapelは銀色のメタルの尖塔の配列が美しい礼拝堂。
上の階はプロテスタントの礼拝堂、下の階はカトリック、そして奥のほうに円形のユダヤ教のチャペルと仏教の部屋もあった。



プロテスタントの礼拝堂



カトリックの礼拝堂



黙想のできる仏教の部屋。 木の香りがだだよって、ホッとする。


コロラドスプリングスに住み始めてすぐに、地元のおじいさんに「なぜコロラドに引っ越して来たのか」と尋ねられた。「主人の仕事の関係で」と答えると、「あなたのハズバンドはGIか?」という。わたしはGIの意味が分からなかったので、「いや、GIではなくITだ。」と答えたら、こんどはおじいさんの顔に?マークが現われた。

のちに、息子がスーパーで米兵の人形を指差して「お母さん、GIジョーのおもちゃ買って。」と言ったので、GIが何かやっと分かった。でもあのおじいさんは、いまだにITが何なのか知らないと思う。



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マニトウスプリングス 炭酸ミネラル水が飲み放題?!

2010-05-05 12:13:23 | 旅行
マニトウスプリングス 炭酸ミネラル水が飲み放題?!




それぞれの飲泉場には名前がついている。 これは Wheeler Spring


マニトウスプリングスはパイクスピークの山麓にある小さな町。 旅行気分を味わいたくなったらここに来る。
マニトウスプリングスにはミネラルを含んだ炭酸水が湧き出ていて、町の中に9カ所の飲泉場がある。 蛇口からドドッと落ちるミネラル水は、もちろん飲み放題。(そんなにたくさん飲めるものではないが。) 
ペットボトルに入れて持ち帰る人や、ジョギングの途中に喉をうるおしていく人とか、道行く人たちもここの泉水を楽しんでいる。 わたしも数カ所の飲泉場で飲んでみたが、少し塩味のする炭酸ミネラル水だった。 飲むよりも、この炭酸ミネラル水のお風呂に使ったら、お肌がすべすべしそう。





メキシカンレストランのすぐ前にある Stratton Spring





Cheyenne, Soda & Navajo Springs


マニトウスプリングスへは、ガーデンオブザロックからだとバランス岩のある出口から車で10分ほど。 小さな土産物が並んでいてコロラドスプリングスの隣町なのに、コロラドスプリングスとはまったく雰囲気が違う。 パイクスピークに登るコッグトレインもここから出ている。

マニトウスプリングスを有名にしたのは、地下から湧き出る炭酸を含んだミネラル水。 昔はマウンテンユーツ族、シャイアン族、アラパホインディアンたちがこの泉水を共有し、胃の痛みを和らげたり、乾いた肌を癒していたという。
1800年後半には、Manitou Bath Houseが建てられ、結核患者たちや湯治に来る人たちでにぎわったらしい。 また町の中にはCliff Houseをはじめとする高級ホテルも建設された。





Shoshone Spring


はじめてマニトウスプリングスを訪れた2001年の冬、道路わきに雪が溜まり、町はなんとなく暗い感じだった。 Manitou Bath Houseも老朽化して長く放置されているようだったし、このまま時代に取り残されてしまうのかな、、、と思ったが、ここ数年、マニトウスプリングスは、どんどん綺麗になっていった。 廃墟だったManitou Bath Houseも改築されて、いまはレストランやワインショップなどが入居している。




スロークッキングのアダムスマウンテンカフェ。


Manitou Bath Houseの建物にアダムスマウンテンカフェがオープンして以来、この町はずいぶん活気づいたような気がする。
カフェのメニューには、「当店はスロークッキングですので、お急ぎにならないように」とのコメントが書かれていた。 朝食をオーダーして、待つこと30分。 やっとパンケーキが運ばれてきた。 
しかしパンケーキに30分は長すぎない? 待っている間にコーヒーを飲みすぎて、胃の中はコーヒーの海のよう。 食後はコーヒーの海に、パンケーキがぷかぷか浮いているのがよくわかった。





今も現役の高級ホテル、The Cliff House.


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フォートコリンズ 水泳とビールと罰金と

2010-04-17 05:05:55 | 旅行
State Meet in Fort Collins



3月にスイミングの州大会があったので、フォートコリンズに行った。 
スイムミートに行くと、疲れる。 もちろん泳いでる子どもはもっと疲れるだろうけれど、見ている親も相当疲れる。
室内プールだから、空気が重い。このむっとした湿気とクロロリンと人息が混ざった空気の中で、「Go Go!行け行け。」と私の頭に向かって怒鳴っている奴がいる。 
「Go Faster もっと早く泳げ!」とか「Don’t Breath! 息をするな!」なんて、親は好き勝手なことを子供に要求してる。とにかく、親の迫力がすごい。圧倒される。 
日本の競泳大会もこんなんだろうか。 でも、泳いでいる子どもは何も聞こえないといっていた。 頭を水面にだすたびに、ぐわーん、という音がするだけなんだそうだ。



フォートコリンズは、昔コロラドに引っ越しを企てたとき、一番に候補地となった“ゆかりの地”である。
フォートコリンズのダウンタウンにはCooperSmith’s Brewery という作りたてのビールを飲ませてくれるレストランがあって、スイミングが終わるやいなや、おいしいビールに向かって全力疾走する。ちなみに、ここのホームメイドのRoot Beerは、缶のRoot Beerとは味がまったく違ってすごくおいしく、アメリカで一番と息子が太鼓判を押している。 
Root Beerはノンアルコールの炭酸飲料。甘いし癖のある味で、私は嫌いだが、アメリカの子供たちはこのRoot Beerが大好きだ。





これもフォートコリンズ産のビール。 ラベルがかわいい。 自転車好きの主人は迷わずこれを買う。

 
始めてアメリカを旅行したン十年前、自動販売機にコーラとルートビアが並んでいるのを見て、感動した。
「すごい、さすがアメリカ。 コーラとビールが同じ値段!」
私は迷わずルートビアを買い、一口飲んでびっくり。 ブーッと吐き出した経験がある。 Beerなんでまぎらわしい文字を缶に書かないで欲しい。Root Beerを知らない旅行者だっているんだから。



フォートコリンズから届いた手紙

フォートコリンズの大会から帰ってきて10日後。 私宛に一通の封書が届いた。 
差出人はFort Collins Municipal Court。
なんだ、これは? 中を開けると、信号無視をしたので罰金75ドルを払うようにと書いてある。 私が信号無視をする訳がない。 何かの間違い。 どこに証拠があるのか。。。と、裏ページをみてびっくり。
赤信号なのに突き進む私の車。 そしてそのまま左折している私の車。信号の赤色もしっかり写っているし、なんと車体後部の拡大写真まであってナンバープレートがくっきり。おまけに、ぼんやりだが、運転している私の顔まで撮られているではないか。
いやー、すごい。 でもわたしに肖像権はないの?




知らないうちに写真を撮られるのって、薄気味悪い。 最近は信号を見ないで、カメラばかり見てしまう。

信号機にカメラのようなものが取り付けられているのには気づいていたけれど、あれはハッタリや脅しじゃなかったのだ。
しっかりしないと。 税金がもどってくるこの時期は、やたら交通違反取締りが厳しいような気がする。



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Garden of The Gods  ガーデンオブザゴッド

2010-02-27 04:53:16 | 旅行
Garden of the Gods 神々の庭

シリコンバレー(カリフォルニア)での出来事を書いていたせいか、コロラドの風景を載せたくなった。 朝、目を覚ますと外は真っ白。 夜に雪が降っていたなんて知らなかった。 この雪もお昼ごろには解けてしまうかもしれないと思い、あわててガーデンオブザゴッドまで、写真を撮りに出かけた。





私のお気に入りのお散歩コース。 岩が地面からニョキニョキと這い出し、天に向かって手を伸ばしている。







Garden of the Godsにはたくさんの巨大な岩がそびえたっている。 赤茶色のこの岩は肉眼では亀に見えたけれど、写真で見ると七面鳥みたい。






4-5日前に撮った写真。 誰ですか、そんなところに登っているのは。 ロッククライマーが二人、こちらを見下ろしている。 落っこちないでねーー。



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カリフォルニアはやっぱり。。。

2010-01-19 10:04:24 | 旅行


サンフランシスコのダウンタウン。 フリーウェイから写真をとると、かならず関係のない車が写ってしまう。


カリフォルニアはやっぱり。。。

クリスマスは北カリフォルニアのベイエリア(サンフランシスコとその周辺)で過ごした。 久々の都会。 息子は車の窓から街を見て「うわっ、すごい。 ビルがいっぱい」 などと驚いている。 ベイブリッジから見るサンフランシスコは美しい。 それに海を見るとほっとする。



今回はコーヒー好きの私のためにと、近代美術館の5階にあるBlue Bottle Coffee Co.に連れて行ってもらった。 Blue Bottle Coffee Co.は今サンフランシスコで人気のコーヒーショップなのだそうだ。 近代美術館にはいっているBlue Bottleはフロアーの端っこにつくられた珈琲バーで、フィルターをつかったドロップ式で一杯ずつ丁寧にコーヒーをいれてくれる。 他のBlue Bottle のお店では、サイフォンをつかってコーヒーをつくってくれるのだそうだ。




広いフロアの端っこにある珈琲バー。 本物のオブジェが何点か展示されていた。


つくりたてのコーヒーを、質のいいすっきりしたデザインのカップにいれてくれた。 アメリカに長く暮らしていると、コーヒーは紙コップか使い古したぶ厚い白のマグカップで飲むものと思い込んでしまっている。 だから、Blue Bottle Coffee Co.のように、上品なカップにいれてくれただけでも、十分に感動ものだった。 

コーヒーもおいしかったが、ここの空間の贅沢なこと。 広いビルのフロアにドーンと大きな本物の(!)オブジェが置かれ、美術館らしくあくまで主役はアート。 お客はフロアに用意されたシンプルな椅子に座り、コーヒーとアートを楽しむ。
「やっぱりサンフランシスコは都会よねぇ。 美術館は洗練されているし、カルチャーがあって、おいしいコーヒーと芸術が同時に堪能できて。。。コロラドなんてコーヒー店やベーカリーの壁に飾ってある絵には、必ず値札がついてるのよ。」 などといいながら、この都会的で芸術的な空間を楽しんだ。 (しかし、コーヒー一杯でこれだけ感動できるなんて、わたしはなんて安上がりなんだろう。)




サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラス島。 連邦政府の刑務所があった島で、アルカポネもここに投獄された。



サンフランシスコのあとは、以前にすんでいたマウンテンビューやスタンフォードショッピングセンターにも行った。 シリコンバレーと呼ばれるこの地域を歩くと、なぜか背筋が伸びる。 顔も引き締まったようだ。 昔ここに住んでいた時、シリコンバレーに住んでいるというだけで、なんかしっかりしなくてはという気分になったが、今も相変わらず何と言うか、いいエネルギーを感じる。
スタンフォードショッピングセンターは、ぷらぷら歩くだけでも楽しかった。 素敵なお店がいっぱいあるし、今若者に大人気のブランドーーなんてのも拝見してきた。
このあと車でモントレー、カーメルにも出かけた。
行くところ、見るもの、どれもが素敵で、なんでカリフォルニアからコロラドに引っ越したのかね? などと考え込んでしまった。

2週間ちょっとのバケーションはあっという間に過ぎて、コロラドの我が家に帰って思うこと。
山がきれい。 水がおいしい。 やっぱりコロラドやねぇ。



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