本2冊
<テティスの逆燐> 唯川 恵 著
キャバ嬢、女優、資産家の令嬢、出版社OL 整形手術をくり返す4人の女性の
お話ですが、み~んな綺麗になって幸せをゲットしましたとさ、めでたしめでたし
とはならないことは、早いうちからわかりますが
だんだんと整形がエスカレートしていく女性達の狂気じみたのめり込みに
ドン引きしながら、そこは同じ女性心情はわかる気がしない事もなく、
しかし著者はこの女性達をどう料理するのだろうと興味シンシン、ページをめくりました。
そしてラストは・・・(ネタバレです)
自殺未遂を起こし昏睡状態の女性整形外科医の姪(実は娘)の
内臓や皮膚や骨を欲しがる4人・・・死体に群がるハイエナのように・・
まるでホラーですわ~
情け容赦なく彼女達(女性医師も含めて)を斬ったラストは、上手いです
<純平 考え直せ> 奥田 英朗 著
タイトルがおもしろいでしょ~
歌舞伎町で生息する暴力団のチンピラ、純平が親分に言われて鉄砲玉となり
抗争相手の暴力団幹部を殺すまでの3日間を描いたお話です。
この純平のキャラが可愛くて、おっちゃこちょいのお調子者の単細胞
すぐ感情移入して応援したくなるんですが・・・
なので
このタイトル、すとんと胸に落ちます。
純平の兄貴分のヤクザ、無銭飲食の元教授のジイサン、今風の女の子カナちゃん、
オカマのゴロー 大阪弁のおもろいチンピラなどなど
登場人物のすべてがキャラ立ちしてて、映像化100%決定だと思われます(笑)
あと
カナちゃんが携帯サイトの掲示板に純平の鉄砲玉を止めさせたい云々の
スレを上げたところ、たくさんのレスがついてきます。
それらのウソっぽさがやたらリアルで、このお話を深いものにしてます(と思います)
いくつかのレスで閉めたラストも上手い
2冊に共通していえるのですが、やっぱり、終わり良ければすべて良し (笑)
達者な作家さんの作品はムダがなくて読みやすいしストレスフリーなのがいいですね。
気分もふさぎがちなこの頃、楽しませていただいたので2冊ともで~す
唯川恵さんの「テテイスの逆燐」
不思議な題名ですね~
でも内容は興味がありますヨン
「整形」って
「もっと もっと」って
エスカレートして行く気持ち
な~~んとなく分かります
昔 整形は反対だったけど
整形によって前向きな生活を送れるなら
それは良い事だと思う様になりました
韓国では整形が一般的
芸能人は
男性も女性も 普通なんですよね
皆さん 綺麗ですモンね
奥田英朗さんの「純平考え直せ」
コチラも面白い題名
笑えて泣けそうな内容かな
2冊とも ☆☆☆☆
紹介 ありがとうごじゃいます
純平が映画化されたら俳優は誰がいいかな~ってお風呂の中で考えてて、のぼせそうになりました^^;