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つけびの村

2020-01-29 | 読む

 

この村では誰もが、誰かの秘密を知っている。

2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。


犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……


それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。


気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、


ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。


〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない!

 

以上、アマゾンよりお借りした内容紹介です。

 

 

犯人の家に貼られた川柳というのがこちら


つけびして 煙り喜ぶ 田舎者

他にも、

~法廷で 国選検事 猿芝居~ とか 

~モニターに 映し出された でっちあげ~ 

~老いてきて 屁が止められず 数かぞえ~

 

ぷっ!と噴き出す下ネタまじりもあります^^

 

内容とは真逆なスタイリッシュな本のカバーですが、

中身は横溝正史ばりのドロドロなので、

このギャップはおもしろい。

 

小さな集落での、いじめやうわさ、犬を殺したり小火騒ぎがあったり

昔は夜這いまで日常化していたというこの小さな村に、

都会から帰ってきた青年が翻弄され孤立し妄想が過ぎて

殺人を起こすのですが、

内容紹介の最後、震えが止まらない!?は

少々、大げさでしょ。

 

著者は限界集落に何度も足を運び、生き残った村人に

話を聞いて回りますが、

新発見は特になくて、うわさ話の裏取りが主です。

 

以前読んで、それこそ衝撃に震えが止まらなかった

清水潔著「殺人犯はそこにいる」とはだいぶ違います。

 

犯人は妄想性障害による放火および殺人で

死刑判決がでているようです。

 

後半に、村の長老が

「事件が起きたのには理由がある。今言うと迷惑がかかる人が

いるので言えない。10年後に言う・・」

と、イミシンな発言をします。

 

著者は数年後、なんとか長老を説き伏せ、話を聞かせてもらうことに

成功します。

 

ここドキドキです。。さ~て、どんな話が飛び出すか。。

 

長老いわく、

氏神様の悪口を言った村人が死んだ・・ですって。

ここまで引っ張っておいてソレかい!

著者もがっくりきたでしょうが、私らもがっくりですわ。

 

辺鄙な村に通い、裁判の傍聴、被告との手紙のやりとり

おつかれさまでした~ってところでしょうか。

ちなみに、この内容で300ページも必要ないのでは。

 

 

 

 

 

 



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