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~ 見たり 読んだり 出かけたり ~

忘れないうちに。。

2013-01-29 | 読む

 

 

折原一著 「潜伏者」

 

この著者のものを読むときは、パズルを解く構えで本を開く。

目次、主語のない幕間の語り、さりげなく記される事実関係、すべてが何やら

怪しげで、付箋などつけながら読んで行く。

 

が・・すぐに付箋だらけとなってしまい(笑)

論理的に犯人を追い詰めるのは今回もムリでした・・・となるのはいつものこと。

 

しかし、このタイプを何冊もよんでいるうちに、カンが育ったというか磨がれたというか、

はじめに怪しい!と感じた人物が犯人だった!

当たったよーー^^   今回は見事命中したぜー^^

 

失踪した3人の女の子とその両親、事件を小説化した本を文学賞に応募した自称小説家、

その審査員をしたルポライターと同業者の女性ルポライター

子どもたちを一時預かりしていた保育園の園長、おなじアパートに住む占い師、

失踪した女の子に関する罪で牢獄されて出所した自称冤罪男。

 

ミステリーの王道通り、一番あやしくない人物が犯人だった。

重箱の隅をつつくと、いろいろ腑に落ちない点もあるけれど

ここはそーっと蓋をしめておく。

 

 

コージーミステリのお手本のような「アガサレーズン」シリーズ。

 

まだ2作しか出てないようだが、とても楽しんで読めた。

何せ、舞台となっているのがイギリスのコッツウォルズ!

yukien死ぬまでに行ってみたい観光地ベストスリーに堂々ランクインしている

憧れの場所。

 

ロンドンでキャリアウーマンとしてがんばっていたアギー53才が、リタイア後

小さい頃からの憧れコッツウォルズでの生活を始める。

ライフスタイルのまったく異なる村の住人とアギーが、ある殺人事件をきっかけに

仲良くなる・・というか、なじんでいく様子が、コッツウォルズの風や匂いと一緒に

描かれていて心地よい。

 

ジェシカおばさんやミスマープルとはひとあじ違う強烈な個性の持ち主アガサレーズン、

彼女がアガサクリスティーを読むシーンにはムフフと頬がゆるんだ。

 

 

 

 



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