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追憶の殺意

2013-10-22 | 読む

 

この本は1979年の乱歩賞最終候補作品で、

翌年に 「自動車教習所殺人事件」 として出版されたあと

長い間入手困難だったものが2013年「追憶の殺意」というタイトルで世に出たらしいです。

解説を読むとなんと30年もの月日を経て今、中町信ブームがきているそうな・・・。

 

タイトルはちょっと洗練されましたが、中身は古き良き昭和の推理小説の匂いがプンプン。

けっこう好きな匂いです。

 

登場人物の名前も、のり子とか梅夫とか、お茶漬けの味(笑)

女性のセリフも 「~じゃございませんこと?」  「~なさいましな」 などなど

オール原節子みたいな 秋刀魚の味(笑)

あーっと原節子は出てなかったかな・・うろ覚えスイマセン。

あと、ちょっと笑ったのは 「肉体関係」 こりゃ死語やろ。

もちろんケータイやパソコンはなし、カセットテープの時代です。

 

初出後30年以上たっているので密室トリックにしてもアリバイ崩しにしても

あっと驚くような新鮮味はありませんが、秋の夜長、うーんと時間を巻き戻し、

本格謎解き推理小説であの時代の空気に浸ってみるのもいいですよ^^

 

 

 



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