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国宝

2019-05-14 | 読む

 

 

「1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。

男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、

喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。

舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、

技をみがき、道を究めようともがく男たち。

血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。

舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?

朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。

鳴りやまぬ拍手と眩しいほどの光、人生の境地がここにある。」



以上はアマゾンからお借りしました。

 

読んでのごとく歌舞伎界を舞台にしたお話なので、歌舞伎好きにはたまりません。

しかし、ご安心(笑)

古典芸能にまったく関心のない人も、読み終わったあとは

ちょっと見に行ってみようかな~って気にさせられますね。

 

新聞連載だったそうですが、朝刊開くと真っ先に読んだ購読者も多いはず・・

波乱万丈の大河ドラマみたいで先が気になって本をめくる手が止まらないタイプの

小説でした。

 

とくに語りというか文体が講談風でとても味があります。

これが無ければおそらく魅力は半減していたかも・・・です。

 

衝撃なのはラスト・・

タイトルが国宝なので、人間国宝の贈呈式でおめでとさん!で終りかと想像していたら

大間違い(笑)

 

なんやらラスト近くで正気と狂気の狭間で揺れる三代目(喜久雄)に

胸騒ぎを覚えますが、それが見事なラストのあのシーンにつながります。

 

天才が見る景色とはなんて美しく残酷なんでしょう。。。

 

あ~凡人でよかったわ(笑)

 

 

 

 

 

 


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