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蒲公英草紙

2021-01-29 | 読む

 

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。

他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから……、

不思議な能力を持つという常野一族。

槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、

20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。

今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。

 

以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。

 

常野物語1「光の帝国」は短編集でしたが、こちらは長編、

そして、春田家の祖先の人たちが登場します。

 

峰子さんが子供時代を振り返り語るという形式で、彼女の視点から

優しげにゆったり語られますが、どうもラストはハッピーではないらしい・・

そういうことを匂わせながらも物語はすすみます。

 

お屋敷に住まう個性的な人々(春田家はもちろん)発明好きのおじいさん

仏師の青年、画家、お屋敷のご子息兄弟、ご主人に奥様・・

峰子さん目線で描写される聡子様はとても魅力的で多分初恋ではないかな~。

中島京子さんの「ちいさなおうち」を彷彿とさせるものがありました。

 

後半部分はカフェで読んだいたのですが、もう~ウルウル状態、涙で鼻もグズグズ(笑)

カウンターの隅っこでよかったわあ。

 

久しぶりの感涙本でした。

 

 

 

 



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