さがしもの

 

 

ただいま朗読ベンキョー中のテキストです。

「さがしもの」　角田光代　著

 

この中で14才の私が幽霊になってでてきたおばあちゃんに訊くところがあります。

 

「おばあちゃん、あの、死ぬのこわかった？」

 

　　　　　あーーん。。それそれみんな聞きたいわさ。。（笑）

 

おばあちゃんは答えます。

 

「死ぬのなんかこわくない。死ぬことを想像するのがこわいんだ。いつだってそうさ、

できごとより、考えのほうが何倍もこわいんだ」

 

　　　　　ふーーん。。この幽霊うまいこと言うわあ。。

 

14才の私も大きくなって今は30才・・・町の小さな本屋さんで働いています、そして

こんなことを思います。

 

＜あいかわらず、いろんなことがある。かなしいこともうれしいことも。もうだめだ、と

思うようなつらいことも。そんなとききまって私はおばあちゃんの言葉を思い出す。

できごとより考えのほうがこわい。それで、できるだけ考えないようにする。

目先のことをひとつずつ片づけていくようにする。そうすると、いつのまにか、

できごとは終わり、去って、記憶の底に沈殿している。＞

 

　　　　　はーーん。。　頭の中だけやたら超多忙な私には心にズン！！とくる言葉でした。

　　　　　　沈殿物もたまりにたまりってますが、まだまだ増殖中＾＾；

 

タイトルの「さがしもの」とは、死期が迫ったおばあちゃんが14歳のわたしに探してほしい

と頼んだ本のこと、探しても探しても見つからず大学生になってひょんな事から見つかった

本とは＠＠＠！

ほのぼのステキなエンディングはさすがです。