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本2冊

2012-05-16 | 読む

 

 

<いるの いないの> 京極夏彦 作 町田尚子 絵

 

恐いです

大人ですが恐いです。

怪談えほんって・・・子供向きの棚に並べてていいんでしょうかしらん

 

 

本屋さんでペラペラ見るぶんにはいいですが、

皆が寝静まった深夜、そーっとページをめくるのは止めたほうがいいです。

 

ぜったいトイレに行けなくなります。

天井あたりの薄暗い隅っこに 「アノ顔」があったりして・・・。

きゃーーー

 

しかし、こんな恐い絵本、子供に見せていいのかあ・・・はい いいんです。

 

夏休み、田舎のおばあさんの家にやってきて、天井の暗いところに

「アノ顔」を見つける少年、おばあさんには見えないの?と尋ねると

おばあさんはこう答えます。

 

「みなければ いないのと おんなじ」

 

そう、見なければ無いのと同じ・・・って思わないと、やってられない事もあるんだって

大人はさー

怪談の裏に大人への階段が垣間見えます。

 

ちなみに、将来 認知症になってダンナの顔は忘れても「アノ顔」は忘れないでしょう(笑)

 

絵と文の相乗効果でゾーーッ~ 夏にオススメかも 

 

 

 

<サファイア>  湊かなえ 著

 

真珠、ルビー、ダイアモンド、猫目石、ムーンストーン、サファイア、ガーネット

7つの短編小説集です。

 

この著者は短編の方がいいんじゃないの?って思わせるほど上手いです。

それぞれのお話がそれぞれの石らしく輝いてます。

 

個人的には2話目のルビーに出てくるお母さんが好き。

ほとんど神に近い善良さ、自分にはカケラもないので。

 

清川あさみさんによるカバー画が綺麗でステキな本に仕上がってます 

 

 

 



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