生活に不満はないけど、不安はある。
家事手伝いの岩居久澄は、心のどこかに鬱屈を抱えながら日々を過ごしていた。
そんな彼女に奇妙なバイトが舞い込んだ。祖母の代わりに芝居を見に行き、感想を伝える。
ただそれだけで一回五千円もらえるという。
二つ返事で了承した久澄は、初めての経験に戸惑いながら徐々に芝居の世界にのめり込んでいく。
歌舞伎、オペラ、演劇…。どれも楽しい。けれど、久澄には疑問があった。劇場でいつも会う親切な老紳士。
あの人っていったい何者…? -
以上内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
ああ~なんて魅力的なバイトなんでしょうか!(笑)
おいしい話には裏がある・・そしていつも劇場で会う紳士もなんかあやしげで・・。
そして劇場ではいつも小さな事件が起こり、怪紳士殿が見事な推理をみせます。
心を病んでメンタルクリニックに通う久澄さんが、劇場に足を運ぶうちに
だんだんと元気になっていく過程と、日常の小さな謎解き、回りの人たちも
それぞれ何かを抱えて生きているんだということにも触れ、
これらがうまく重なりあってとても心地よい読物になっています。
歌舞伎のあれこれ話はおもしろかったなあ~♪
数千円程度で一幕だけ後ろの方で見れる幕見席というのがあるんですね、知らなかったわあ。
歌舞伎はけっこう好きで(人形浄瑠璃はなんかダメ^^)
二回くらい見たのですが、値段が高く時間が長いという壁、これが歌舞伎鑑賞のハードルを
上げているので三回目はなかったのですが。
今回この小説を読んで俄然行きたくなりました。
たしか七月歌舞伎ってあったはず・・・まだチケットとれるかな・・・一番いい席奮発しよ・・・。
ネット検索してみれば、あたりまえですが、コロナの影響で中止。
やっぱりなんか抜けてるのよね~わたし(笑)
歌舞伎観賞はあとのお楽しみということで。
この著者の他のものを読んでみたくなりました。
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