今宮祐貴 〜活動日記passion 〜

相模原市議会議員 passion for the best

津久井やまゆり園事件から2年

2018-07-26 00:37:13 | 宣伝
 今日で津久井やまゆり園事件から2年を迎えます。2年前の今日7月26日、相模原市緑区の障害者施設、津久井やまゆり園で入所者19人の尊い命が奪われました。

 事件の後、献花台が設けられ、私は一人で花を手向けに行きました。油蝉が命をからして鳴いている、とても暑い日でした。私の祖父の墓は津久井にあり、祖母はその前年に脳梗塞と認知症を患い、事件のあった年に緑区の老人ホームに入所していました。やまゆり園の献花台に向かう途中、私は祖母が入所している老人ホームに立ち寄りました。その頃、祖母はまだ少しだけ意思疎通ができました。花束を持って現れた私を見て、テレビのニュースで事件を見たのでしょう、祖母は大粒の涙を流しました。それから、振り絞るように、「かわいそうだね。悲しいね」と呟きました。私も同じ気持ちでした。

 あれから、2年。私の祖母はその年の12月に眠るように亡くなりました。献花台はそれから一週間して撤去されました。犯人は、意思疎通できない人は安楽死させるべきだと嘯いていたらしいですが、刃物で人を殺す安楽死など認められる訳がありません。何もかもを分かったような身勝手な言い分に強い憤りを覚えます。あなたに分かるものだけがすべてじゃないと、私は言いたいです。あなたがわからない喜びや怒り悲しみ楽しさでこの世は溢れています。人のあり方も、人を愛したり大切に思う気持ちも数え切れないほどの多様性で溢れています。命とともに無数の掛け替えのないものを奪った罪は償いきれるものではありません。

 お亡くなりになられた19人の方々には、改めて心よりご冥福をお祈りいたします。深い悲しみにある、遺族の方々、被害にあわれた方々、すべての関係者の方々に深い悲しみが癒えるよう心よりお見舞い申し上げます。