11-25「字幕 ブラック・スワン」すごかったの一言～1500円～

とにかく映画としての完成度、
そしてナタリー・ポートマンの演技のすごいこと。
ぐいぐいと引きこまれます。
見ていると、本当にどこが現実で、どこが狂気の幻想なのか分からなる位。

白鳥の湖の主役に抜擢された主人公が、
プレッシャーと役作りに悩み、そして病んでいく話ですが、
一言で言うと
「鬼気迫る」映画でした。
鬼気という言葉の意味を初めて少し理解したという感じ。
「シャイニング」のジャック・ニコルソンに匹敵する、
というか、シャイニングが外からの力によって鬼気を帯びるのに比べ、
内側から鬼気を醸し出す今回のナタリー・ポートマンの方が、私的には数倍怖い。

周りの人の善意すらも怖く感じるすごい描写。
あくまで主観なので、結局誰が悪意があったのかなかったのかも分からない。
でも主観なだけに、同感できる部分は多く、
過保護な母親役が自分と、自分の母親に重なる私はかなり怖かった。

ただ、Ｒ１５+にふさわしく、麻薬、そして同性愛の性描写があります。
うちの子は１５歳と言わず、ハタチまで見せられません。
間違っても付き合い始めのカップルは行っちゃいけない感じ。

でも、そこを差し引いても、
ナタリー・ポートマンのアカデミー主演賞演技は一見の価値あり！！
でも、２度は見られないかも・・・怖くて。
いやーでも本当にすごい映画でしたよ！
到底当たらないと思われたこの作品でしたが、
蓋を開けてみたらまさかのヒット。
やはり良い作品はちゃんとヒットするのね。感心。

1500円♪