天理参考館では2/27まで遊べる紙玩具の展示があった。

実際に触って遊べるコーナーもあるが、実際には幕末から昭和半ばまでの紙のおもちゃの紹介展示で、見ながら脳で組み立てたり・遊んでみたりするようになっている。
今回は浪花の粋人・肥田皓三さんのコレクションがたくさん出ている関係上、撮影は不可。
わたしの挙げる画像はチラシとポスターからになる。
紙おもちゃの面白さ・おもちゃ絵の楽しさについてはこれまでにしばしばブログで挙げてきた。
近いところでは新宿歴博の絵双六展などがある。
ここでも立版古もあれば双六・着せ替えもあり、わたしのような者には楽しくてならない。
壁面には折紙のヴァリエーションが示されている。
奴さん、だまし船、というのは知っているが、更に進む様子が一つ一つ丁寧に示されている。
やっぱり折紙はなかなか楽しい。
わたしは毎年七夕飾りを拵えるので折紙との縁は切れないが、聞くところによると悲しいことに教育折紙のメーカー・ダイヨが倒産したそうで、もうあの金と銀の懐かしい折紙はなくなりそうである。
しくしくしく…
立版古も色々あるが、とにかく取説も設計図も手本も何もないので自分で作らないといけない。
大抵は芝居の場の再現と言うのが定番である。

妹背山、四の切、芳流閣、十一段目などが多い。
着せ替えも色々。



猫を抱っこする幼女。今とあまり変わらない。

おもちゃ絵では猫の様々なのがある。猫が愛される時代は長い。

教育的なものもある。

御成婚の頃の「ミッチーブーム」でか美智子さま着せ替えもあった。
お顔がどことなく雅子さま風である。テニスの着せ替えがあるのが微笑ましい。
これはなにかな。

開化の商売の様子などをどうぶつたちで表現。
こうした洒落っ気は庶民のくらしはまだ江戸時代と地続きなのだと実感させる。
尤も鳥獣戯画、説話の昔からこうした絵は多かった。
上方は大抵が横長のものが多く、江戸のものは縦長が多いということを知る。
こどもに滑舌と教育とを兼ねた絵とカナの表がある。「ちんわん」という。
「ちんわん」狆、わん(犬)、猫にゃん、ちう(鼠)、と延々と続く。それに東西の違いもある。
布袋、稲荷という江戸と「布袋さん」「お稲荷さん」という上方と。
物の言い方だけでない、親しみ方の問題もあるようだ。
福沢諭吉や中勘助も記しているようで、いずれ調べたい。


子どもの遊ぶ様子や年中行事を多く描いた宮川春汀の絵もいくつかあった。
春汀の絵は妹が幼稚園で毎月もらっていた絵本に「むかしこどもあそび」というものがあり、それで知った。
その中から一枚。

展示品の中に立版古とまではいえないが、やはり紙の組み立て細工の雛段があった。
幼稚園から小学校までの雑誌の付録についていたと同じ雛壇である。
あれはやはりこんな昔からあったのだ。
わけもなく嬉しくなった。
こうした展覧会が見たくて天理まで出かけるのだから、わたしも大概酔狂かも知れないが、本当に楽しかった。

実際に触って遊べるコーナーもあるが、実際には幕末から昭和半ばまでの紙のおもちゃの紹介展示で、見ながら脳で組み立てたり・遊んでみたりするようになっている。
今回は浪花の粋人・肥田皓三さんのコレクションがたくさん出ている関係上、撮影は不可。
わたしの挙げる画像はチラシとポスターからになる。
紙おもちゃの面白さ・おもちゃ絵の楽しさについてはこれまでにしばしばブログで挙げてきた。
近いところでは新宿歴博の絵双六展などがある。
ここでも立版古もあれば双六・着せ替えもあり、わたしのような者には楽しくてならない。
壁面には折紙のヴァリエーションが示されている。
奴さん、だまし船、というのは知っているが、更に進む様子が一つ一つ丁寧に示されている。
やっぱり折紙はなかなか楽しい。
わたしは毎年七夕飾りを拵えるので折紙との縁は切れないが、聞くところによると悲しいことに教育折紙のメーカー・ダイヨが倒産したそうで、もうあの金と銀の懐かしい折紙はなくなりそうである。
しくしくしく…
立版古も色々あるが、とにかく取説も設計図も手本も何もないので自分で作らないといけない。
大抵は芝居の場の再現と言うのが定番である。

妹背山、四の切、芳流閣、十一段目などが多い。
着せ替えも色々。



猫を抱っこする幼女。今とあまり変わらない。

おもちゃ絵では猫の様々なのがある。猫が愛される時代は長い。

教育的なものもある。

御成婚の頃の「ミッチーブーム」でか美智子さま着せ替えもあった。
お顔がどことなく雅子さま風である。テニスの着せ替えがあるのが微笑ましい。
これはなにかな。

開化の商売の様子などをどうぶつたちで表現。
こうした洒落っ気は庶民のくらしはまだ江戸時代と地続きなのだと実感させる。
尤も鳥獣戯画、説話の昔からこうした絵は多かった。
上方は大抵が横長のものが多く、江戸のものは縦長が多いということを知る。
こどもに滑舌と教育とを兼ねた絵とカナの表がある。「ちんわん」という。
「ちんわん」狆、わん(犬)、猫にゃん、ちう(鼠)、と延々と続く。それに東西の違いもある。
布袋、稲荷という江戸と「布袋さん」「お稲荷さん」という上方と。
物の言い方だけでない、親しみ方の問題もあるようだ。
福沢諭吉や中勘助も記しているようで、いずれ調べたい。


子どもの遊ぶ様子や年中行事を多く描いた宮川春汀の絵もいくつかあった。
春汀の絵は妹が幼稚園で毎月もらっていた絵本に「むかしこどもあそび」というものがあり、それで知った。
その中から一枚。

展示品の中に立版古とまではいえないが、やはり紙の組み立て細工の雛段があった。
幼稚園から小学校までの雑誌の付録についていたと同じ雛壇である。
あれはやはりこんな昔からあったのだ。
わけもなく嬉しくなった。
こうした展覧会が見たくて天理まで出かけるのだから、わたしも大概酔狂かも知れないが、本当に楽しかった。