とんとんからしのあるがまま

ゆっくりと、のんびりと、ゆる〜いシニアの日々を綴ります。

“あなた”から始まる三十一文字の歌(後編)

2022-07-27 | 俳句

 

旅先にいるらし貴方ゆるゆると心癒され無事帰りませ

 

海の日と言われても草を刈る毎日草に溺れて

 

お遍路の半ばで逝きし父親の祈り虚しく罪重ねたる

 

四回目ワクチン予約する今夏疫病は株を変へて蔓延る

 

絶交をした友がいて今更に忘れられなく出そうか葉書

 

 

鬱な日に純真無垢に開きたるハイビスカスに笑顔さそわる

 

戦争は未来のためか意地なのか今日の命を大事にすべし

 

傷ついた戦士のやうな割れトマト肩を寄せ合いララバイ唄ふ

 

オレンジの飾り切りして癒されて生きてりゃ全て楽しみの種

 

君無事に帰り給ふや日常へ心の垢を洗い流して

 

 

今日も明日もいい日でありますように。