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2006年12月25日 23時36分17秒 | AUGUST 『夜明け前より瑠璃色な』
 
アニメ【夜明け前より瑠璃色な-Crescent Love-】 『第11話 お姫様とその手を重ね』

この作品はいわゆる「ギャルゲ」出身であり、紛れも無い恋愛モノです。
練りに練られた設定がしっかりあったからこそ、アニメがここまでアドバンス的にさせられたのではないでしょうか。
アニメも次回で終了します。
このアニメでの展開は夜明けなワールドの一つの答えに過ぎません。
これで全てが終ると考えるのはおこがましくも感じます。
原作のオーガストがPS2版ゲームの発売をわざわざ直系ブランド「ARIA」を立ち上げてまで発売したのですから、この作品の別展開にも期待が持てそうです。

残り後1話のクライマックスな今回。
それでは行ってみましょう。



①アダ名は月の紅き流星とか



カレンの自戦闘機話は聞けば聞くほど某公国のエースパイロットみたいに聞こえて
しまいます・・・。
一般機の3倍以上の性能は出ていそうです。
(そんな化け物機体に素人の達哉が何故平気でいられたかは敢えて問わない)
剣術や体術だけでなく「武」に関するものなら右に出る者はいないのであろう、武官カレン・クラヴィウス。
見かけはスレンダーな美人ですが武官なので生粋の軍人でもあります。
階級としての呼び方は無さそうですが、実力は大佐並でしょう。
そう思ってしまうのは某彗星のイメージが微たりとも漂って来てしまうもので。(笑



②王族と取り巻く貴族の派閥



画像に出ているのはライオネスと軍務長官。
玉座前を上から覗いたシーンでは国王の前にユルゲンを筆頭にした貴族達の集まりと、少し離れた所に少人数の貴族達がいて、三つ巴勢力の構図を見るような配置になっていました。
ユルゲン率いる反地球論者達の強硬派。
少人数の平定を重んじる穏健派。
そして双方の意見を取りまとめる中立派の国王(プラス長官)。
大統領が国王がユルゲン達を抑えきれないと言っていたように、ユルゲン一派の強硬派の勢力が強いのが今の月の現状。

アニメでは教団の存在が無いので物理的解決の動きに拍車がかかり、あのような急激な戦争危機が訪れました。
過去の大戦、長い期間の鎖国により歪み出された過激な対地球思想。
そのツケが今噴出そうとしている。



③ミア・クレメンティス その1



カレンが月面基地に着陸しようとした時、基地から迎撃ミサイルの洗礼を浴びました。
しかしエースパイロットのカレンには通用する筈もない。
撃沈出来ずにユルゲンに焦りが見せ始めた所からも、ユルゲンや軍の上官達はカレンをたかが女だと買い被っていたのでしょう。
「月には敵ではない者もいる」
3番ドックが開かれ、カレンはそこから月基地に入港する事に。
ミアがドックを開けた事になっていますが、ドックの開閉は司令室の遠隔操作なので塞ぐ事は当然可能。
司令室からのドック閉鎖が不能に陥ったのは、リースがフィアッカの能力でドックの操作を妨害していたのは明らか。
(高野氏同様、フィーナのシャトルに潜り込んでいたのでしょう)

このミアの行動。
自己の暴走では決して無く、姫お付きのメイドとして母クララより受け継がれた「真の使命」が彼女にはあったからです。
続きはその2にて。



④フルートの音色は奏者の心を表す



麻衣の気持ちはフルートの音色で表されている・・・。
まるでゲームの発売後のタイミングでも狙っていたかのようなこのシーン。
ゲームの麻衣ルートを経験した人には“ここでそう来たか”と思わずニヤリとした事でしょう。(少なくとも私はそうだった)

ゲームでの麻衣シナリオは義妹として、長年抑えて来た想いが限界に達してしまった麻衣の達哉への恋心と家族との葛藤を中心に描いたシナリオです。
麻衣は週末になると近くの弓張川の川原でフルートの練習をする為に、審査役として達哉をよく引き連れています。
麻衣のフルートの音色を何度も聴いて来た達哉だからこそ、麻衣のフルートの音色の載せた心情が理解出来ていたのです。

この重要な部分を、アニメではこの部分に持って来ていました。
アニメとしては麻衣の性格の一部分程度にしか扱ってはいないようですが、ゲームシナリオの核心部分の一部がこういう場面で織り込まれていた事には、本当に予想外でした。
アニメとゲームは同じではないが、決して別次元でもない・・・。
ゲームをプレイした人にはアニメでそういう部分が出て来ては「あったあったこのシーンが」と親近感を感じた事でしょう。
逆にアニメを見てからゲームをやった人にも同じ感覚が起きている事でしょう。

アニメでは月に行った兄達哉を心配している麻衣の心情がフルートの音色に出ていた・・・という事です。
それに気付くような人は達哉以外ではそうそういません。
翠が何故当たり前のように気付けたのかはゲームを経験した人にならお解り頂けたかと。



⑤姉はひたすら信じて待つ



私は達哉君を信じています・・・。
家族を信じる大切さを重んじ、千春不在の朝霧家を支えて来たさやか。
アニメではゲーム中のサブテーマの一つである「家族」とは何ぞや?があまり前面に押し出されなかった為に、全体を通してのさやかの活躍の場が少なかったです。
(それだけアノ5話のさやかが大変貴重になりましたが)
しかしその信じる心とは裏腹に事態は悪化の一途をたどってしまいます。
家族を信じる事だけではやはり現状の打開は出来ず無力なのか・・・。

アニメではあまり見られなかった“家族を信じる事”。
しかし朝霧家を預かる穂積さやかの教えは、朝霧家にホームステイしたフィーナに充分伝わっていたと思います。
フィーナがライオネスに会おうとしている時に出た「私は父様を・・・」にホームステイの成果がしっかり身についていた事かと。



⑥ミア・クレメンティス その2



『それでもあなたは姫ですかっ!?』

(8話の記事より引用)
本当のミアはメイドの立場だけではなく、フィーナが間違った事をしようとした時にそれを正すよう進言出来る程の臣下でもあるのです。
その面はゲームのミアルートで見られると思います。
(8話の記事より引用 終)

④での麻衣のフルートのように、ここでもミアのゲームシナリオに出て来た重要な部分が使用されています。
ゲームではフィーナとひと悶着がありましたが、ここでのフィーナはミアは自分に渇を入れてくれたという事で「そうね・・・」と素直に納得し、自分が一番したい事“達哉に逢いたい”を実行に移す決意を固めたのでした。

進言と抗うは紙一重。
ミアがそこまで言えたのはセフィリアに長年仕えた母クララの教えによるもの。
もし自分が仕える人が間違った道に進もうとするのならそれを正してあげなさい。
それが臣下の役割だと・・・。
ゲームではミアの進言に思わず怒ったフィーナですが、それがクララから引き継がれた「使命」なのだと達哉を介して知らされたフィーナは己の未熟さに深く後悔しています。
フィーナがアニメではミアに何も反論しなかったのは、フィーナは本能(達哉に逢いたい)と理性(下手に動けない)の板挟みに遭い、かなり迷っていたからなのでしょう。
高野氏に対して何故すぐに助けてくれなかったの?と言った所から、心の中では現状打開の救いを乞うていたからではないでしょうか。

あのユルゲンでさえミアの身柄を持て余す程にしか扱えなかったのは、ミアがフィーナ直下の臣下であり、フィーナの了承無しで罰する事が簡単では無かったという辺りかもしれません。
慢心の笑みで部屋を出たユルゲンだが、ミアの行動が鉄槌となって後々仇になろうとは思いもよらなかった事でしょう。



⑦アーシュライト家の剣?



剣?と表したのはゲームでは全くその姿を現さなかったからです。
かと言ってアニメオリジナルでもありません。
本当はイラスト設定資料集関係を調べれば判るのですが、自身未確認な部分が多いので正体をハッキリと掴んでいません。(とてもハズい・・・)
この剣と同じデザインの剣が発売中のフィギュアにも付いています。
↓↓それがその写真です↓↓


キャラ原案者のべっかんこう氏のイラストのどれかに剣を抱くフィーナがあったのでしょう。
おそらく名前もあったのではないかと・・・。

高野氏と助手が一緒に月にまでついて来ていて、天井裏に潜んでいたのをフィーナは知っていた。
もしユルゲンがミアに対してあれ以上の乱暴を働こうものなら、フィーナが呼んでいたかあるいは飛び降りて加勢していたのかもしれません。
自身の問題は自身で解決するからドラマチックである。
「イイ映像」を求める高野氏なりの情という事で「ミアのタンカ」をあえて待っていたのでしょう。

あまりにもミアの進言がドラマチック過ぎていたので、フィーナがオートロックされた扉を剣で叩き切っても言及する気持ちになりませんでした。
3話でフィーナが左門でバイトした時に、トレイを剣代わりに見せた剣裁きはとても鬼気迫るものがありました。
それもあったのか、何故か私には自然的行為に見えてしまったようです。



⑧燃えよ!ムーンドラゴン!?



カレンが武官の職にある事、剣術試験を課した所や5話で見られた木刀を振るうシーンからもカレンは「剣の達人」というイメージが強かったので、体術まで出来るとは意外だというイメージがありました。
しかしカレンが体術の心得があったであろう根拠が、ゲームのほんの一部分に現れていました。
ゲームさやかルートの後半で達哉はカレンに会いに行き、さやかの事で相談しようと満弦ヶ崎中央駅に2人は移動します。
中央駅前は人の往来が多い繁華街で、カレンは人ごみの中をいとも簡単に素早くすり抜けて行きます。
達哉の「まるで体術でもやっているかのように・・・」という表現フレーズがあり、アニメでのカレンの体術はそこが起源のようです。

とにかくカレン・クラヴィウスはそこらの軍人とはケタ違いな戦闘能力を持ち合わせています。
この大立ち振る舞いはアニメならではのお楽しみというもの。
今更ながらゲームでカレンシナリオがあったらな・・・と思ったのは私位でしょうか?(苦笑
カレンを彼女に選んだ達哉も大変だなこりゃ・・・と半無責任的な事を思う私。



⑨タツヤ・・・



ドックの閉鎖妨害をしたらしいリースですが、ここで彼女の役割は終ったようです。
ここからは未来を託した若者達に任せよう・・・。
そう語るフィアッカにリースは達哉の背中を遠くから眺めては達哉の身を案ずるしかなかったのです。
6話を境に無愛想だったリースの表情に変化が現れ、クライマックスな状況になった今では達哉に対しては気持ちを表情で表しています。
密かに達哉に対して芽生えたであろう想い。
それがリースに達哉を憂う表情を自然と表に出させています。

本当にフィアッカの能力が必要無くなればそれに越した事は無いでしょうが、最後まで活躍して貰いたかったです。



⑩艦隊を動かせる権力を持つ大統領



『月が動きました!』
地球との政治決着の目的手段としてあくまで威嚇として月艦隊の出航を承認したライオネス。
しかしそのライオネスの苦しい選択を大統領は察知していた様子。
かと言って地球側も艦隊を展開させておかないと均衡バランスが崩れてしまう。
あのライオネスの事だから攻撃は絶対にしない。
しかし強硬派が突出しているだけに万が一の攻撃も考えられる。
あれ程の艦隊を一言で出航させる大統領の権力はあの風貌からではとても考え難い。
さやかは言われるままに艦隊出航の手続きをしなくてはならなくなった。

もしさやかがカレンと出会えずに月と戦争が起きてしまったら、カレン自らの地球攻撃もあったのかもしれないでしょう。
「一言」で大量の武装を元手に戦争が始められる。
その一言だけで世界をも滅亡させられると思うとぞっとします。
セフィリアが苦労して築き上げて来たものが一部の首謀者により踏みにじられてしまう。
世界の命運は若き2人に委ねられる。



⑪私には、あなたがいるわ・・・



「私には・・・」はPC版ゲームが発表された時から見られたフレーズでした。
このフレーズはゲームのプレイ前とプレイ後(トゥルーエンドまで)では受け取る重みが確実に違います。
PCゲームをプレイした私から見ると、この台詞をあの場面で出した事には複雑な思いを抱いています。
このシーンの台詞についてはゲーム側ではシークレットな部分にあるので最終回に使って欲しかったなと・・・。

開かれた大きな扉の奥にはユルゲンの策略により窮地へと追い込まれつつある国王ライオネスがいる。
達哉とフィーナの真の戦いが幕を切って落とされようとしている。




【―最後に―】

この記事を更新した時点で既に最終回は放映され、私もしっかり見ました。
これについては次回じっくりと書いて行こうかと思ってます。
やってくれたというか、やっちゃってくれ・・・オホン!(笑
それが全てではありませんからね。

この回はカレンの大車輪的な働きやミアの言動が見ものでした。
(コントでは真っ先にネタになるものかと・・・)
こういう戦争勃発危機は決して絵空事ではありません。
エピソードの中には現実社会でも当てはめられる問題提起が隠されたりしているのです。

大団円?な最終回。
コントを終えてから早く書きたいものです。
もしくは先に記事を書いてコント集中攻撃にするかもしれません。


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