よーぜふのBlog「ANI・だいありー」

萌キャラが登場するアニゲー作品を採上げては勝手に騒ぐブログです
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過去を分かち合う弱さも真実 止めどなく流れくる涙はもう終る

2006年12月10日 01時59分49秒 | AUGUST 『夜明け前より瑠璃色な』
 
アニメ【夜明け前より瑠璃色な-Crescent Love-】 『第9話 お姫様に迫る影』

PS2版ゲームが発売され、アニメもクライマックスに入った事により、世間は夜明けな旋風が吹き荒れている事かと思います。
発売日から時間が過ぎ、ぼちぼちクリアし始めているかと思うので、これからはゲームから来る設定をもう少し掘り下げながら触れて行こう思います。

それでは今回も行ってみましょう。



①新婚もどきなオノロケカップル



ゲームではカレンに認められて、カレンが月に報告へ行く所で「フィーナルート」は終了しています。
前にも少し触れた通り、アニメでのストーリー進行はすでに完結編へと入っています。
しかしゲームとは展開が違っているので、ゲームをやる楽しみが無くなったという事は無いと思います。

カレンに認められたから、2人の未来は決まったも同然・・・。
という雰囲気が朝霧家に充満していたこのシーン。
さやかでさえカレンを完全に信用しているので、良い結果がきっと来るものだと誰もが信じ込んでいたようです。
しかし平和な時間は長くは続かず、幸せなひと時は直ぐに終る。
本当の幸せはまだまだ先である・・・。
達哉とフィーナの2人には、今はまだ険しい道の最初の一歩を踏んだだけに過ぎないという現実が間も無く重くのしかかります。
そのギャップ(後のデートシーンを含む)が後半のシーンをより衝撃的でドラマチックに感じさせてくれました。



②給料ナシが3年間!?



これはもう本筋とはかけ離れた、夜明けなアニメ名物「親子鷹」とでも言いましょうか。(笑
ゲームサイドからでは考えられない設定ですが、この2人抜きではアニメは語れない程の名物と化してしまいました。
これが無いとアニメを見た気がしない位です。(笑
ゲームではそういうシーンが無くてザン・・・ではなく、とてもメリハリがあります。
菜月にふっ飛ばされては店のガラスを度々割り、達哉のミスによる損害も仁さんが引き受ける・・・。
これをリアルで捉ようものなら法律の問題でドエライ事になるでしょうが、アニメならではのお楽しみギャグという事で片付けてしまいましょう。(笑
最終回の頃には3年間からどの位増えてしまうのでしょう??

ゲームとアニメでは性格もキャストも違うこの親子ですが、ゲームもアニメも取っ付き易いキャラでした。(笑



③一秒たりとも離れたくない



このフィーナの秋の装いはアニメならではのデザインです。
フィーナの服のバリエーションが思ったより少なかったのがゲームでもお解かりになった事でしょう。(ドレス姿が当たり前の関係もありますが)

『こんなに愛せる人 世界でたった一人』
幻想的になっていたフィーナと共に流れた挿入歌のフレーズで、EDのCD「月のなみだ」に収録されている「今を抱きしめて」で、フィーナ(生天目さん)自身が歌っています。
初めての大恋愛の相手が将来の伴侶となる。
姫という特殊な環境もありますが、その曲は実直な性格の彼女らしさを表現させた曲です。
思い込んだら一途な想いを・・・。
自由恋愛が当たり前な同年代の女の子とは環境が全く違うフィーナにとって、本格的な恋愛は当然初めての出来事で、恋愛をしている事自体がとても貴重な体験となります。
達哉と離れている時間がこんなに長く苦しく、とても寂しい・・・。
達哉に対してこうも情熱的になるのはフィーナにとって当たり前であり、決してオーバーな台詞ではないのです。

恋愛にも実直で直向なフィーナだからこそ、逆に縁談には乗り気では無かったという事です。
それが反地球論者では話にならない・・・という訳です。
もしフィーナが達哉とこのような関係になっていなかったら、自身の結婚は政略的であっても仕方が無く、それが自身に課せられた責務だと割り切るつもりだったようです。



④月王国内で内紛??



カレン・クラヴィウス、反逆の疑いにより拘束される。

フィーナ達の期待を他所に、カレンによるフィーナ姫の婚約者推挙報告は門前払いに近い形であっけなく国王に却下されてしまいました。
国王から『頭を冷やせ』と言われても『諦めない』と答えれば拘束されてもおかしくはありません。
が、これは国王の勅命かどうかまでが表現されていないので、カレンの拘束が国王の真意なのかまでは当然判りません。
クリューゲルの発言に乗せられて拘束の命を出した可能性も考えられます。
国王の前では相応しい伴侶となるべく精進するなどと、まるで『親を騙す子供』のような振る舞いにも見えるクリューゲル。

もし、あれ程地球を忌み嫌っていたクリューゲルがフィーナの意に反して婚姻を結んだのなら、王位を即位した途端にフィーナを出し抜いて、王の名の下に地球に対して宣戦布告をしかける事でしょう。
拘束はクリューゲルの手回しの早さと勘付いたカレンですが、単身では何も出来る筈がありません。
今の所、国王から見ればカレンは往年の忠誠を裏切ったとも見えるでしょう。
とにかく、今のカレンには成す術が無くなってしまった訳です。
クリューゲルが月の未来にとって、危険な因子であるという懸念が拭いきれない。
それを国王は把握しているものなのか?
今のカレンはチャンスを待つしかないのです。

ちなみにゲームでもカレンの推挙に対して国王は直ぐには納得していませんでした。
カレンの拘束はクリューゲルという具体的な婚約者がいたからこそ、アニメではこのようになった訳です。
実はフィーナが地球でとったとある行動に対して待ったをかける事を優先とし、婚姻話は一時保留となっています。



⑤セフィリアの遺言とは?



フィーナがドレスをまとっている時にいつも身に付ける、胸元に光る大きなペンダント。
それは亡き母セフィリアの形見。
その形見には遺言が込められているという。
その中身はフィーナは未だ知らず、結婚する相手が出来たら聞くように・・・。
とフィーナは言っていましたが、その聞く相手が誰なのかがハッキリしていません。
遺言はペンダントの中に何かしらのメッセージが入っているものなのか?
もしくはそのペンダント自体が何かを指し示しているものなのか・・・。

アニメでは語られてはいませんが、フィーナのペンダントには瑠璃色の輝きを持つ宝石が埋め込まれていて、ドレス姿で朝霧家にいる時でも身に付けずに丁寧に閉まっています。
よって普段身に付けているペンダントはレプリカという事になります。
セフィリアの私物が極端に少なかった(王族は税金暮らしにつき、民を第一に思うセフィリアは贅沢をしたがらなかったらしい)為、フィーナに残された唯一の貴重な形見がそのペンダントとなります。

このペンダント。
物語の終局には非常に欠かせないアイテムとなる筈です。
(RPGで例えればこのアイテム無しでラスボスは倒せない)
次回ではフィーナが単身で月に向かうようなので、それがどう関わって来るかは今の所予想がつきません。
ゲームの時とは違う役割を果たす可能性がありそうです。
セフィリアの遺言が「母親として娘に向けられたもの」なのか、「月の未来に尽力した女王として次期女王に向けられたもの」なのか。
その遺言が2人の未来を左右させる事は間違い無さそうです。

宝石の種類はラピスラズリです。
PC版イメージソングの曲名がズバリその名であるからです。
ゲームを完全にクリアしたら音楽鑑賞等で聞けると思います。



⑥フィアッカの使命



フィアッカの立場がゲームとはかなり違っている事を先に申し上げておきます。

あのフリフリミニスカでフィアッカ状態になったのはアニメだけです。
PS2版ゲームを始めた人なら最初の方で目にした言葉「ロストテクノロジー」。
本来はこれとフィアッカには密接な関係がありました。
後「教団」がアニメでは一切触れられていない事も注目です。

リース(フィアッカ)の能力である、空中浮遊・衝撃波・念力・姿消滅等が「ロストテクノロジー」を以って発動しているのか、「思念体が引き起こした超常現象(超能力)」として発動しているのかはアニメでは明らかにされていません。
アニメでフィアッカを敢えて「戦争で傷ついた人々による思念体」とした所から、前者の可能性は薄いようです。
あのリース(フィアッカ)のコスチュームの由来は「ロストテクノロジー」から来ています。
羽の部分が反重力を起こして飛行出来た訳ですが、リースがゴスロリ服のままで浮遊していた所を考えると、ますます「ロストテクノロジー」としての役割が薄い事を物語っていそうです。
(どんでん返しで「ロストテクノロジー」が出てくるかもしれませんが)

ここではアニメ記事につき、フィアッカが「戦争で傷ついた人から生まれた思念体」なので、それで話を進めます。
かつてのオイディプス戦争で月と地球双方が甚大な被害と深い心の傷を負った。
それを再び繰り返してはいけないという、戦争で命を落とした人々の悲しみの思念が集まり「フィアッカ」が生まれた。
そのフィアッカという思念体は人の身体に宿り続け、今を生きている。
(リースが月人となると月人の思念だけで構成されているかも?)
現在の器がリースリット・ノエルであり、リース(フィアッカ)は常に達哉達を監視し続けて来たのです。

月人と地球人が近付こうとすれば同じ過ちが繰り返される。
今の2人の接近は波紋を呼び、再び戦火の火蓋が開け放たれる事にもなるだろう。
(現にクリューゲルの動きが不穏なので)
戦争を回避するには、フィーナ姫は月人との婚姻が必須となる。
ならば地球人である朝霧達哉を排除(亡き者)してしまえば、それは無くなる。
だから朝霧達哉は危険也。
危険をもたらす者は排除の対象となる・・・。

弁解、理想論・・・。
それをかつて耳が痛くなる程聴いたであろうフィアッカ。
しかしその度に裏切られて来た。
忘れられては又繰り返す過ち。
もう信用などしない・・・。
本当に信用しないのなら、何故達哉を一気に仕留めようとしなかったのでしょう。
まるで達哉とフィーナを試すように攻撃の手を緩めているようにも見えます。
フィアッカを説得するフィーナ。
やはり聞こえて来るのは、裏切られた時と同じ内容だったのか・・・。
だけどこの2人は臆する事もなく、人との繋がりの在り方に対する信念を言い放つ。
自分の考える「接触を断ち切らせて衝突(戦争)を避ける」に反し、「衝突は当たり前で、人は互いを信じてそれを乗り切る」と。
もう戯言はたくさんだと言わんばかりにフィアッカは使命をまっとうしようと、あくまで冷徹に事を運ぼうとし、達哉を仕留めようとする。

ちなみにフィアッカはゲーム版では全く違った人物として出てきます。
現に「実在した人物」なので・・・。
これはゲームのリースルート、トゥルーエンドで判ります。
使命自体や考え方がややリンクしていた事だけは言っておきます。



⑦リースの叫び



私を含めてPC版経験者の中には「こんなリースってどうよ・・・??」と思った方が結構いたのでは・・・?
アニメではフィアッカの存在の仕方がかなり違っていたし、互いに会話しているという所もありますが、リースがこのような表情をしたのはある意味衝撃的です。(笑
6話目で頭を撫でた達哉に顔を赤らめていたシーンからも、アニメでのリースはきっと一味違うのだろうな・・・位の淡いニュアンスがありました。

達哉を排除してしまうと、フィアッカは同じ過ちが起きるのを監視し続けなければならない。
リースと意識を共有する事によって、達哉と触れたフィアッカの本心には抵抗があった筈でした。
しかし月人と地球人が接近しては争いを度々呼び込んだのは事実。
大義による使命の前では達哉がどんなに良い人物であろうとも、度重なる前例が双方の接触は必ず戦争を引き起こすだろうと結論付けてしまう。

「まだ悲しみ続けたいの?」
それでもリースはフィアッカに待ったをかけた。
今までフィアッカにひたすら従って来たリースが自分の意見を初めて言ったのだろう・・・。
リースリット・ノエルとして達哉達と触れ合った時間はあまりにも少なかったが、その限られた時間と監視して来た時間を総合して、リースはフィーナに近付こうとする達哉が決して悪意のある人間ではないと悟ったのでしょう。
そんな優しい青年が戦争を起こすきっかけになるとは思えない。
朝霧達哉は今までとは違うのではないか?
信じてあげて欲しいと・・・。

「私の愛する人を奪わないでっ!!」
このフィーナの悲痛な叫びもリースの待ったに効果を与えていたのでしょう。
フィアッカという思念体は、愛する人を失った悲しみの思念で構成されています。
そう言われてまで命を奪うような行為を本心から出来る筈が無い。
リースが言うように、フィアッカは戦争で人を失ったからこそ誰よりも人を愛し、その大切さを知っている。

「まだ人を信じていたいから」達哉を試すように襲っていたのではないだろうか?
「まだ人を信じていたいから」という台詞がゲームにはありました。
(誰が言ったかはゲームをやれば判ります)
フィアッカが達哉にトドメを刺せなかったのはそういう部分があるからです。
そしてフィアッカは達哉とフィーナに猶予期間を与え、カレンが月で拘束された事を伝えます。
これはフィーナと達哉がどう解決して行くかを見守る構えです。
「まだ人を信じていたいから」と思うフィアッカはきっと2人なら・・・と心の奥底で思っているに違いない。




【―最後に―】

とにかくリースの憂いの表情や「ごめんなさい」という台詞には驚いてしまいました。
ゲームと同じでは面白味が無いという事で、リースの性格に変化を与えたのでしょう。
歳相応の女の子として描かれていたように見えます。
(実年齢は不詳です)

リースはゲームでは往還船に密航して地球にやって来ていましたが、どうやら6話の写真に写っている飛行物体で飛来した可能性がありそうです。
フィアッカが月のカレンの拘束をいち早くキャッチした所は、飛行物体で行き来したりして、姿を消して月の様子を探っていたのでしょう。
もしくは姿を消して大使館に忍び込み、情報を掴んだとか?

フィアッカが言うように、月と地球が戦争か回避かの岐路に立っています。
月でのカレンの拘束はクーデター前兆の様相をも窺えます。
フィーナが月に飛んだとして、事が一気に解決出来るとは言い難いでしょう。
単身ではなく、達哉が一緒でないと話にならないと思います。



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