「ツボに訊け! -鍼灸の底力」
寄金丈嗣 著
筑摩書房刊 定価756円(税込)
知られざる日本鍼灸の様式―暴露と告発の伝統―
腰痛に効くツボ、風邪を癒すツボ。ツボって一体なんだ?東洋医学の長い歴史のなかで連綿と受け継がれ、経験の蓄積によって洗練されてきたツボや経絡の思想。そこには人体も自然と見なす「天人相関」の叡智が表れている。近年は万病に効くと注目される鍼灸治療だが、「痛い・熱い・怖い」「なんとなく怪しい」と、どうも敷居が高い。そこで、鍼灸界のウラもスキ間も知り尽くした著者が、東洋医学の基礎から「ヨイショ」なしの名医の見分け方、治療院の選び方までを徹底指南する。
鍼灸界はどの様な業態か?鍼灸師はいかなる人種か?ペンネーム沢瑠奈(さわるな)女史の突撃ルポタージュ「こっそり訪ねる治療院ミシュラン」 必見です! 笑えます!もし、当院に来られたら、星いくつだろうか?
鍼灸師の方、又、どんな鍼灸院に行ったら良いか分からない患者さん!この本お勧めです!
私も昨年一度、寄金氏の講演を聞きに行った事があります。非情にユニークな経歴をお持ちの方です。以下、寄金氏プロフィール。
1963年東京都生まれ。明治大学卒。東京衛生学園専門学校卒。87年鍼灸師・按摩マッサージ指圧師の資格を取得。鍼灸を柱に据えた伝統学術の出版企画会社・六然社主宰、ジャーナリスト。高校時代よりフリーライター・編集者として活動。特に伝統的な職人技や、民間医療等の現場調査をライフワークとしている。幻の鍼灸雑誌『TAO鍼灸療法』編集発行人、『経絡治療』(145号?160号)編集人等を歴任。編集者・ライターとして関わった単行本のうち鍼灸・漢方関係は約40冊。一方、中国武術、古武術にも造詣が深い。いくつかの鍼灸専門学校等で非常勤講師を務める傍ら、主にプロ向けの講座や勉強会をプロデュース、伝統的身体技法や健康法をテーマに講演、市民サークルでの講義等、精力的に活動している。