議員定数に関する特別委員会が開催されました。
6月議会に上程され、継続審議になっていた「議員定数半減条例」は反対多数で不承認になりました。
前回の委員会で、執行部に投げかけられていた質問の回答がありました。
まず、議員定数半減をしなければならない理由は?という質問に対する回答は、財政が逼迫しているからではなく、20年、30年先を見据えてのものというものでした。
13人という根拠は?という問いには「市長のマニフェストだから」。
市長も出席されましたので、そのあたりを市長に質すと「なんでも増やすんだったら倍増、減らすんだったら半減でやらなければならない」「定数半減はお金の問題ではなく心意気の問題だ」と。
うん、たしかに聞こえはいい。
でも、それはそれ。
地方自治は、国会の議院内閣制と違い、二元代表制となっています。
二元代表制の意義は?という問いに、市長さんは答えられませんでした。
議会というのは、行政の行きすぎを監視する役割をになっています。
これが二元代表制の大きな意義です。
これから地方分権(地域主権ですか?)が進んでくると地方議会の力量が問われてきます。
残念ながら、いまの防府市議会に、その力があるとは言えません。
ですので、議会基本条例をつくったり、研修制度を強化したりして、少しずつでもレベルアップしていこうとしているわけです。
しかし、まだまだ不十分でしょう。
その力がないので、半減したからといって、実力のある議員が当選してくるとは限りません。
結局、「議員半減は民意だから」というのが、最大の提案理由のようなんですが、市長選挙で松浦市長に当選された方だけが市民というわけではありません。
私は「市民から負託を受けた議員として、民意をもとに反対する」と討論しました。
松浦市長に投票された方の中にも「議員半減」だけではなく、「合併反対」に投票された方もいらっしゃるはずです。
そちらの声の方が聞こえてくるのは大きかったような気がします。
「私が当選したから、私のやることはすべて民意だ」というのはあまりにも危険ですし、それに歯止めをかけるのが議会の役割になってくるんですが、その機能を半減してしまおうというのですから、ホントに危ないことです。
委員会のやりとりをすべて聞いていただきたかったんですが、いまはそのすべもありません。
こういったことも議会改革として考えていかなければなりません。
一昨年の改選後に立ち上げられた「議会改革推進協議会」では、とにかくいろいろな項目をあげ、改革に取り組んでいこうと努力しています。
その協議事項の中には、議員定数の問題もあげられています。
委員会で不承認となり、本会議に委ねられることになりますが、おそらく否決されることになるでしょう。
でも、これで終わったわけじゃありません。
今回の議案上程で、大きな一石を投じられたことになります。
半減とまではいかなくても、定数減は考えなければなりません。
私は削減すべきという考えです。
でも、半減、13はやりすぎだと思います。
改選前も会派では24という意見を出したのですが、結局は27という数字になりました。
24がいいのか、20がいいのか、それ以下か。
考えていかなければならないでしょう。
支離滅裂な文章になりましたが、今日はこのあたりで。
おやすみなさい。