M's web Blog

~DOGHOUSE CLUB~

F1GP 2008

2008-11-06 16:32:19 | モータースポーツ

2008年のF1GPも先日のブラジルGPで幕を閉じました。
今年は、あえてF1の話題を避けて来たところがあります。
いろんな事があり過ぎたシーズンでした。

そして、最後の最後まで色々あって・・・・
ファンにとっては楽しめたシーズンなんですが、私としては複雑な思いのあるシーズンでした。

まずは、チャンピオン争い。
勝利の女神の気まぐれなのか、はたまた悪戯なのか、これ程までに劇的な幕切れがあったでしょうか???

チャンピオンになるには優勝しかない、フェラーリのマッサ。
マッサ優勝でも5位以内なら史上最年少チャンピオン確定のマクラーレンのハミルトン。


(スタート前、正々堂々と戦う事を誓う二人???)

スタート前、波乱を告げるかのようなスコールがコースを襲う。
10分遅れでスタートしたレースは、淡々と進行する。


(スタート前に急にスコールがコースを襲い、波乱の幕開け)

『もう雨は降らない!』とワンストップ作戦で勝負に出たトヨタ。
しかし、ラスト数周で降りだした雨・・・・
レインタイヤに交換の為、各車慌しくピットイン。
この混乱もあって、ハミルトンの順位は6位。
最終ラップ、先にトップでマッサがチェッカーを受ける。
この時点で、誰もがマッサのチャンピオンを疑わなかった。
しかし、最後までドライタイヤを履き続け、5位走行中のトヨタのグロックが大きく失速。
最終コーナー入口で、ハミルトンがパス。
そのままゴール。
ハミルトンの史上最年少チャンピオンが誕生した瞬間です。



(ゴール後の対照的な二人)

一度はチャンピオンを確信したマッサの落胆の表情は可哀想なくらいです。

劇的な幕切れではあったものの、シーズンを通してみると、終盤のチャンピオン争いはレベルが低いと言うのが私の印象。
日本GPがその象徴かと思います。

昨年、つまらないミスでタイトルを自ら逃したハミルトン。
その時の学習があるかと思いきや、ライコネンやマッサと絡んでノーポイントに終わり一気に接戦状態に。
一方のマッサも、シーズン序盤に自らのミスでノーポイントと落としたレースがあります。
それでも終盤の追い上げでタイトル争いに絡むのは大したもんです。
タイトルを逃したマッサの名誉の為に言うと、年間最多勝はマッサなんです。
一番多く勝った人が2位と言う現在のポイントシステムにも問題がありますね。


史上最年少チャンピオンが誕生した2008年シーズンは、史上最年少優勝もありました。
スクーデリア・トロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルです。


(トロ・ロッソの共同オーナーのゲルハルト・ベルガーと勝利を喜ぶベッテル)

イタリアGPでポールtoウィンで史上最年少優勝を果たしました。
来年は、親チームのレッドブルへの移籍が既に決まっています。
性格も明るく、将来が楽しみなドライバーですね。


2008年シーズンで話題だったのが、初のナイトレース開催です。
今年初開催となるシンガポールGPは、F1史上初のナイトレース開催となりました。


(予想以上に成功となったナイトレース)

コースがライトアップされるも周囲は暗く、ゲーム画面のような映像でしたが、大成功で終えました。
F1界を牛耳るバーニー・エクレストンは、アジア圏でのレースは全てナイトレース化したいと公言する程。
日本GPもナイトレース化されるんでしょうか???
それには、まだまだ未知数な部分が多すぎるかと・・・・


冒頭で、私は複雑な思いと述べました。
目が離せないタイトル争い、感動的な最終戦と、例年になく盛り上がった2008年シーズン。
この場所に、我らがスーパーアグリと佐藤琢磨の姿が無いことが非常に残念だし悔しい。


(スーパーアグリと佐藤琢磨、もうこの姿を見る事は出来ない・・・・)

今年は昨年以上に前途多難な開幕を迎えたスーパーアグリは、活動していくに十分な資金を持つパートナーを見つける事が出来ずスペインGPを最後に撤退。
チームも消滅してしまいました。


(ビリでもこれほどワクワクさせてくれるチームは他には無かった・・・・)

これ程まで、レーシングスピリッツ溢れ、チームスタッフ全員のベクトルが同じ方向をを向いたチームはありませんでした。
日本のチームだから、亜久里さんのチームだから、琢磨の居るチームだからと言うだけの理由ではなく、今のF1にとってもこんな純粋で直向なチームが消滅するのは大きな損失だと思います。
例えビリを走ってても、テレビに映らなくても、彼等の頑張りはファンに伝わって来ていました。
本当に残念でなりません。

スーパーアグリの撤退で、シートを失う形となった佐藤琢磨は、トロ・ロッソのテストを受け大きな評価を得ました。
来期、トロ・ロッソからF1へ復帰する可能性が十分あります。


(この琢磨の勇姿が来季見られるか・・・・)

今はまだ嬉しい知らせは届いていませんが、ホンダを離れた新生“佐藤琢磨”が楽しみですし、復活を願っています。


そして来期2009年シーズンのF1に、あの伝説の名前が復活するかもしれません。
その名は・・・・ “SENNA”

1994年サンマリノGP(イモラ・サーキット)で天に召されたアイルトン・セナの甥 ブルーノ・セナ。(アイルトンの実姉の子)
現在F1の下位カテゴリーのGP2で活躍している若手のホープです。

彼が来期、ホンダかトロ・ロッソでF1デビューの噂があります。
セナ+ホンダもファンにとっては堪らない組み合わせだし、トロ・ロッソで琢磨+セナの組み合わせも悪くない。
彼の動向が本当に楽しみです。

皆さん、この写真を見て下さい。



(上・中:ブルーノ・セナ  下:アイルトン・セナ)

マシンのコックピットに納まり、ヘルメット越しに遠くを見つめる表情が、アイルトンと瓜二つだと思いませんか?
私は、ブルーノの表情を見て鳥肌が立ちました。

来年も見応えのあるシーズンになると期待しています。
セナのデビュー、琢磨の復活を願っています。
そして、来年は日本GPが鈴鹿に帰ってきます。
楽しみな1年となりそうです。



最新の画像もっと見る