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WEC2013 on VMWareは可能か?(4)

2014-02-03 23:21:36 | Windows Embedded CE/Compact
前回の記事では、WCELDRの作り方まで解説しました。

今回は、このWCELDRをブートメディアに組み込む方法について解説します。


まず、組み込むブートメディアの準備から。

CEPC用のブートメディアとしては、

普通のHDDや、組込用PCでよく見受けられるCFが挙げられますが、

ターゲット機器がUSBブート可能なのであれば、

USBメモリをブートメディアに使用することも可能です。

⇒例えばBIOSがUSBブートに対応していなければ、

 USBブートはもちろんできません・・・。


ブートメディアが決まったら、

そのメディアをフォーマットします。

ポイントは、ブート対象パーティションについて

 ・Activeにマークする

 ・FATまたはFAT32でフォーマットする

ことです。

※WCELDRは、exFATをサポートしていないので注意が必要です。

Windows Vista以降のOSであれば、DiskPartというコマンドラインツールを使用して、

上記の設定が可能です。

以下に、DiskPartのコマンド例を記載しておきます。

ここでは、対象ブートメディアをDiskPartが実行できるPCに接続し、

Xドライブとして認識されている場合です。

SELECT VOLUME X
CLEAN
CONVERT MBR
CREATE PARTITION PRIM
SELECT PARTITION 1
FORMAT FS=FAT32
ACTIVE
ASSIGN LETTER=X

この例では、CLEANコマンドを実行するため、

対象ブートメディア上に存在しているすべてのパーティションが一度消される点に

ご注意ください(大事なデータが入っていて消えちゃっても、責任取れません・・・)。





つぎに、ブートメディアにWCELDRを入れる方法です。

単純にWCELDRのバイナリをブートメディアにコピーしても、ブートしません。

WEC2013のToolkitに付属している、CeSysというツールを使用します。


まず、CEPCのBSPを使用したOSイメージのプロジェクトをVS2012で開いている状態で、

[Build]メニューから[Open Release Directory in Build Window]を選択してください。


次に、CeSysツールを実行します。

CeSysツールは以下のフォルダに存在します。

%WINCEROOT%¥platform¥CEPC¥src¥boot¥tools¥bin¥i386

ブートメディアがXドライブとして認識されていて、

WCELDRのコンソール版を組み込む場合、

CeSysツールを以下のようなパラメータをつけて呼び出します。

>CeSys X: wceldrC -f


CeSysツールを実行する場合の注意点として、

エクスプローラなどで対象ブートメディアを開いていると、エラーを出力して失敗しますので、

エクスプローラを含む他のアプリケーションがブートメディアにアクセ椅子していない状態で

CeSysツールを実行指定ください。


上記でブートメディアの作成は完了です。

あ、最後に、ブートメディアにOSイメージ(nk.bin)を入れてください。

ブートメディアのブートパーティションの直下に、

リネームせずにそのまま入れてください。