On楽工房奮戦記byよっさん@アコギ

わたしの音楽活動、楽器、PA、読書についての勉強を綴ります。

またまた読書

2006年12月24日 | 読書
1.「オロロ畑でつかまえて」荻原浩 著
小説すばる新人賞受賞。
たしかデビュー作だったと思います。結構わだいになっていたんですが読んでいませんでした。たいへんおもしろいユーモア小説です。あずずずず(笑)

超ド田舎の村おこしでとんでもない企画を考えた広告代理店と村の人たちのドタバタが描かれています。いろんな要素が入り交じって楽しい小説でした。最初がすこし取っつきにくいのと方言がすこし読みにくいかもしれませんがスグに慣れます。最後に仕掛けもありうまく描かれていますね。本を読んで思わず笑ってしまうところが随所にあります。ちなみにオロロ畑というのはオロロ豆を作っている畑の事ですがそのオロロ豆というのは作者の創作だと思われます。日本とは思えぬ別世界のような田舎の独特の食べ物なのでしょう。



2.「メイプル・ストリートの家 」S.キング
キングの短編集。文春文庫のキング。。。なんか久しぶりかも。
TVのトワイライトゾーンに出てきそうな短編とか、笑って仕舞うような「オイオイ!」という感じの表題作など結構バラエティに飛んでいる。いずれにしてもキングの文体は慣れるまではちょっとしんどいかも知れないけれど、どうでもいいようなエピソードを調味料のように振りかけられて、やはり他では味わえぬ独特のおもしろさになってる。佳編というところか。



3.「重力ピエロ」伊坂幸太郎
最近仕事も忙しく家でも宴会がおおく(^^;、ゆっくり読むヒマが無い物でペースがおちて仕舞いつつあるんだが、現場に行くときに車の中で読んだりなんかもしている。必然的に文庫ばっかりだ。伊坂幸太郎は初体験である、結構有名な作品が多いので名前は以前から知ってはいるんだけど、結局これは娘が買った本を読む羽目になった。重力ピエロは基本的にはミステリーなのだが、ハードボイルドタッチの会話が非常に心地よい作品だ。遺伝子(DNA,アミノ酸)・有名な古典文学作品など少々取っつきにくい内容は散見されるんだが、まあ有る程度「そんなもんだ」と分かれば小説は読み進めていけるんだろう。よくよく考えてみれば結構重いテーマをもとより設定に盛り込んでいることでそれを最後まで引きずりながら書かれているミステリーであるが軽妙な会話がなによりそれを感じさせないね。





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