混戦混迷の荒れる重賞ですな
☆24日の京都では最終レースに6ハロンのGⅢ「第69回京阪杯」が行われる。幅広い年齢層の快速馬が顔をそろえており、馬券的な妙味も十分だ。
登録馬=
*美浦馬
アグリ*牡5 斎藤新
アネゴハダ♀5 角田大和
*ウインカーネリアン牡7 三浦皇成
エイシンスポッター牡5 H.ドイル
カルチャーデイ♀3 酒井学
カンチェンジュンガ牡4 団野大成
グランテスト牝4 岩田望来
グレイトゲイナー牡7 ○○
サブライムアンセム♀5 ○○
スコールユニバンス♀5 ○○
*セッタレダスト牡5
チェイスザドリーム♀5 西村淳也
テイエムスパーダ♀5 小沢大仁
ドロップオブライト♀5 幸英明
ビッグシーザー牡4 田口貫太
プルパレイせん5 浜中俊
ペアポルックス牡3 岩田康誠
マメコ♀5 藤岡佑介
ミルトクレイモー牡4 岩田望来
モズメイメイ牝4 国分恭介
ラプタスせん8 河原田菜々
レッドヒルシューズ♀4 高倉稜
レッドベルオーブ*牡6 池添謙一
ヴェントヴォーチェ牡7 M.デムーロ
☆【京阪杯2024】出走予定馬最速チェック 重賞初制覇を狙うエイシンスポッターなど
アグリ
一昨年の阪急杯勝ち馬。前半3ハロン33秒9を番手、直線は早々と先頭に立ち、2着馬の追撃を凌いだ。勝ち時計1分19秒5は速い。スプリント路線に切り替え、G1では着外も、G2とG3に2着がある。昨年暮れは、1400mの阪神Cでも3着。近2戦の2桁着順は、酷暑と58.5キロに展開不利もあった。まともなら巻き返しも。
ウインカーネリアン
一昨年の関屋記念勝ち馬。半マイル48秒4の超スローを番手につけ、上がり32秒9の脚を使った。昨年重賞2勝目の東京新聞杯は、ハナを切り半マイル45秒8の緩みない流れ、後にG1を勝つナミュールを振り切った。この流れのほうが良さは出そう。スプリント戦は2度目だが、春は高松宮記念で11番人気4着。G3ならチャンスありか。
エイシンスポッター
スタートに難を抱えつつ、毎回堅実に脚を使う。昨年の京阪杯は4角15番手から、上がり最速32秒2。4走前の安土城S(1着)では、前半3ハロン36秒0のスロー。一団馬群の外を回り、上がり最速32秒5をマークしている。2走前のキーンランドC(2着)は、前傾ラップを中団から追い込み穴をあけた。平坦京都は、[2-0-1-0]と相性が良く、格も足りる。
グランテスト
2勝クラス、3勝クラスの突破は、今回と同じ京都芝1200m。3勝クラスは1分7秒8で走った。重賞初挑戦、3走前の北九州記念は14着。負けすぎだが、外に行きたがっていた。次のCBC賞は、Aコース2週目の内枠を活かし、ハナを切り3着。前走オパールS(4着)は、緩みない流れを番手から粘ったが、勝ち馬ビッグシーザーは3番手にいた。
サブライムアンセム
一昨年のフィリーズレビュー勝ち馬。前半3ハロン33秒5の緩みない流れを、後方に構え展開が向いた。ただ、アタマ差の2着はナムラクレアで、1分19秒9はレースレコードだった。それ以降15戦は、昨年の阪神牝馬S10番人気2着の馬券内1回のみ。これも半マイル48秒0のスローを、最内枠から3番手で展開が向いている。
テイエムスパーダ
一昨年重賞初制覇のCBC賞(小倉)は、斤量48キロも味方に、1分5秒8の日本レコードを記録。その後14戦は[1-0-1-12]。馬券内好走は、昨年のセントウルS(阪神)での逃げ切りと、今年のアイビスSDの3着。セントウルSは開幕週、アイビスSDは外枠を引けた。今回はCコース初週だが、近走は行き脚ももうひとつで……。
ドロップオブライト
4走前の六甲Sは重馬場を3着も、キャリア全5勝はすべて芝1200m。前走重賞初勝利のCBC賞は、イン前有利の高速馬場のなか、最内枠を引けた。スタートもよく、無理なく3番手につけ、苦しいペースでもないなか、直線もスムーズに抜けてきた。3勝クラス突破も中京スプリントで、勝ち時計、上がりともに優秀。京都も悪くはない。
ビッグシーザー
3戦目の未勝利から4連勝を決め、昨年の葵Sは1番人気3着。前後半3ハロン33秒9-33秒2で、瞬発力勝負で星を落とした。以降3戦連続着外から、今年1月の淀短距離S1着、続くオーシャンS2着と復活。どちらも緩みない流れで、持久戦のほうが良さそう。前走のオパールS1着は上がり33秒9を使い、新味も見せている
モズメイメイ
昨年の葵S勝ち馬。ロケットスタートからハナで、ペースを落とし逃げ切り。超高速馬場でも、勝ち時計1分7秒1は目を引く。その後6戦連続着外から、4走前の北九州記念で16番人気3着と一変し、差しに回ったのも収穫。続くアイビスSDを1着、セントウルSでは3着と健闘。前走スプリンターズSは10着も、ハードローテ。相手が下がれば。
レッドベルオーブ
4年前のデイリー杯2歳S勝ち馬で、次の朝日杯FSでも3着を確保した。折り合いが徐々に苦しくなり、初めてハナに行った2年前の小倉日経OPは、1000m通過57秒6で逃げ切り。翌年の関門橋Sでは、1000m通過56秒6という超ハイラップを刻んだ履歴もある。その後1200m切り替え、いくぶん走りやすそうだが結果が伴わない。