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YOsHID's cafe concept

いつかどこかでカフェを開くために。
Someday Somewhere, I open my own cafe.

Typica at Kuala Lumpur MALAYSIA

2010-04-09 | oversEas café


マレーシア、クアラルンプールプドゥ地区にあるカフェ「Typica」。

私が毎週お世話になり、ほんとうにたくさんのおいしいコーヒーを淹れてくれたカフェです。

「Shaw Parade」という複合施設の一角にありますが、裏手の通りに面しているので、誰もがふらりとやってくるような場所ではありません。知らなければ来ないようなところなのです。けれども連日お店にはお客さんでいっぱい。そんな店なので常連さんも多いのですが、どこからか聞きつけてやってくる人も少なくありません。



お店の中ははっきり言うと、狭いです。しかし、私にはそれぐらいの広さが心地いい。店内の家具はテーブルや椅子、カウンターの台までもオーナーが全て自分で中古家具屋!?から買ってきたものです。それらのセンスと相性ががとてもいいので、マレーシアらしからぬ落ち着いた安心できる空間になっています。

カウンター席が5つぐらい。テーブル席が3つ(ときどきお客さんが多い時は、臨時テーブルが出ます)ぐらいと言えば、その大きさが想像できるのではないでしょうか。テーブルには、マレーシアの昔の小学校の机が使われています。これがまた木のやさしさとレトロな感じがカフェにマッチしていていい感じなのです。ないしょの話なのですが、このテーブルは天板が持ち上がって中に教科書などが入るようになっています。そこに誰が入れたのか、50リンギット札が入っているので、お会計で困ったら開けてみてください。



そんな小さなカフェで日曜の午後をゆっくり過ごすのが私の楽しみになっていました。時には本を読み、時にはお店で出会った人たちと話をする。突然降り出したスコールを眺めながらお店の音楽に耳を傾けたり、オーナーが操るサイフォンを真剣に見入ったり。いろいろな楽しみ方がこのカフェにはあります。



さて、カフェなので、コーヒーです。正直なところ、マレーシアのコーヒーはあまりおいしくありません。コーヒーを飲む文化がないわけではないのですが、マレーシアでコーヒーと言うと、砂糖やミルクを入れたやたらに甘いものか、スターバックスやコーヒービーンのようなシアトル系コーヒーチェーンのものがほとんどです。日本のコーヒー専門店というようなものはほぼありません。

そんなところにあって、KLで唯一ちゃんとしたコーヒー(エスプレッソ系は除く)を出す店がこのTypicaなのです。KLはマレーシアの首都で新しいものが集まるところでもあるので、マレーシアで唯一と言っても過言ではありません。2009年にオープンしたばかりなのですが、雑誌などのメディアが数多く取り上げていることが、それを物語っています。このカフェのこのオーナーがマレーシアの新しいコーヒー文化を作り上げつつあるようです。

またまたそれてしまいましたが、コーヒーです。コーヒーはネルドリップもありますが、サイフォンで淹れるのが基本となっています。豆はシングルビーンではインドネシアのマンダリン、スマトラや定番のコロンビア、ブラジル、コスタリカなど常時6,7種類あります。その他にもケニアやエチオピアなどの豆も時々入荷しますし、例の珍しい豆「コピルワク」も事前に頼んでおけば仕入れておいてくれます。

その他にもブレンドやカプチーノ、パンダンラテ(ミルクでパンダンという植物の葉を煮たラテ)、アイスドリップなどもあります。

コーヒーは注文を受けてから豆を挽いて、1カップずつ丁寧に淹れてくれます。



彼女がこのカフェのオーナーです。豆やその時の気分によってコーヒーの淹れ方を変え、好みのコーヒーを淹れてくれます。新しい種類の豆を使う時などは豆の特徴を把握しきれずに失敗することもありますが、1週間後に行ってみると見事に豆の特徴をつかんで、おいしいコーヒーに仕上げてくれます。

サイフォンで淹れたコーヒーが1カップRM14(400円ぐらい)からと、スタバのラテがRM10ほどなのと比べても、決して安くありません。カップも小さいので量も少ないです。しかし、それだけ満足できるコーヒーがTypicaにはあります。反対に、マレーシアでこのレベルのコーヒーを探すのは不可能に近いと思います。

一日に何十杯もコーヒーは飲めませんが、何度か通うと必ず自分好みのコーヒーを淹れてくれるはずです。文庫本を鞄にしのばせて通ってみてはいかがでしょうか。




Typica cafe is the most important and memorable place for me in Malaysia. Sum Leong, typica owner, and all staff welcome me warmly. Of course, they make good coffee for me. I have had so many cups of coffee at Typica with my friends whom I met there.
I have tried many cafe in Malaysia, but I haven't been satisfied of all their coffee. I think Typica is the only place where we can have good quality and tasty coffee in Malaysia.
I love Typica coffee.
I love all Typica staff.
I love all my Typica friends.
I love Typica furniture and atmosphere.
I love Typica cafe.

espressamente illy @Pavilion KL

2010-02-16 | oversEas café


気分がむしゃくしゃしたり、いろんなことが思い通りにいかなくて落ち込んでいる時、何も考えずにカフェに飛び込みます。カフェに置いてある雑誌をみるでもなく、コーヒーの味を堪能するでもなく、もちろん友達とおしゃべりするでもなく。ただ一人カフェに座り、コーヒーを相手に心を落ち着けます。窓際の席に腰を下ろせたら、ラッキー。「何もしない」に、「外の様子をぼーっと眺めながら」が加わります。コーヒーの香りは棘と化した心を少しずつ滑らかにし、自分とかかわりのない窓の外の雑踏は、水槽の中の熱帯魚を見ているようで、ますます自分に何も考えなくさせてくれます。

今日は、マレーシアKLのパビリオンというショッピングモールにある「espressamente illy」に飛び込みました。エスプレッサメンテと読むようです。イリーの名を冠しているように、イタリアのコーヒーブランド、イリーの直営店です。メニューはもちろんエスプレッソを中心に、アメリカーノ、ラテ、カプチーノなど豊富で、カフェには珍しくフレッシュジュースもあります。マレーシアでフレッシュジュースは別に珍しいものではありませんが、コーヒーに力を入れているカフェでフレッシュジュースを扱うお店はあまりありません。フレッシュジュースの香りとコーヒーの香りがけんかするからではないかと私は思っていますが、本当のところはわかりません。このカフェでは、その他にもフードメニューも揃っていました。



高いストゥールのカウンター席に座っていましたが、窓際の席が空いたのでそちらに移動。オーダーしたカプチーノにハートが描かれていたことにちょっと意外な喜びです。さすがイリー。そんな些細なことが少し心を癒してくれます。豊かな泡でひげを作りながら、ゆっくりとカプチーノを口に含みます。エスプレッソの強さとミルクの優しさ。何かに行き詰った時には、カプチーノは最適です。

広げた雑誌のページはそのまま。一杯のカプチーノを相手に噴水の前で楽しそうに写真を撮る人たちを眺めていたら、もやもやしたものが消えていました。カプチーノの泡は最後までちゃんと残っていましたけれど。
viva cafeです。

路上カフェ @ Jakarta

2009-12-28 | oversEas café


上流階級と下の層の差がとっても大きいインドネシア。一般庶民はふつうスタバなんて行かないようです。ましてカフェなんて。なので、大多数の人々の生活に根付いたカフェは、ジャカルタで見つけることが難しい。では人々はコーヒーを飲まないのかというと、そうでもないようです。人々のカフェは路上にあります。

その一つが屋台形式。屋台にいくつものインスタントコーヒーがぶら下がっていて、それをひとつ選んで、その場で作ってもらいます。



私は夜のとある広場を散策している時に試してみました。屋台のおじちゃんに声をかけると、どれにするか聞いてきます。ブラック、ミルク入り、カプチーノ、ラテ、モカ、マイロ(日本ではミロ)など、メニューは豊富で思わず迷ってしまいました。今回は、夜だけどカプチーノ。アイスとホットが選べます。もちろんアイスは氷を入れるだけです。



簾のようにぶら下がっているコーヒーの束をハサミで切って袋をあけ、カップに入れてくれます。そして可愛らしいポットでお湯を入れてかき混ぜ、最後にシナモン?のような粉をふって完成。所要時間1分ほど。かなりスピーディーです。お値段は・・・失念。3000ルピア(30円)ぐらいだったと思います。

日本でいうと自動販売機やコンビニで缶コーヒーを買って飲むような感覚でしょうか。それを地面に座って飲むのがジャカルタ風。私も試してみました。



夜型生活のインドネシア。10時を過ぎても若者はもちろん、子どもも広場を走り回っています。そんな様子を眺めながら地面に座り、飲むカプチーノ。夜空のカフェもなかなか素敵なものです。

この簡易カフェ、屋台型のほかに、ゴザの上にポットとインスタントコーヒーを広げて売るゴザ型や、自転車で街を流しながら売る自転車型などいろいろな形があります。いつでもどこでも楽しめインスタントコーヒー。これがジャカルタのカフェ文化というわけです。

Kopi Luwak @ Jakarta

2009-12-27 | oversEas café


インドネシアといえば、「kopi Luwak(コピルワク、コピルアク)」。ジャコウネコの排泄物から取り出した、例の珍しいコーヒー豆です。

ジャカルタ市内の「Pasar Senen」、Senen市場を探索していた時、向かいのショッピングモール「Plaza Atrium」に立ち寄りました。市場の騒々しさに圧倒され少々疲れ気味だったのでどこかで一休みをしたいと思っていましたが、そんな時に目に入ったのが、「コピルワク」という文字。インドネシアに来たからには、入るしかありません。店内もちゃんとしたカフェ的な感じで、ディスプレイとして豆も飾ってあります。



席について、メニューを開きます。最初のページにコピルワクがありました。お店の名前がその名前になっているだけあります。値段は75000ルピア。日本円で750円ぐらいです。他のコーヒーもあり、たとえばトラジャが17500ルピア(175円)なのと比べると、やはり破格です。あまりに他のコーヒーと値段が違いすぎるため、躊躇しました。そこで改めてゆっくりメニューを見てみると、「コピルワクゴールドブレンド」というのがありました。これは18500ルピアで、手頃です。しかしブレンドなので、どのようなブレンドなのか気になります。再びメニューをよーく見ると、説明がありました。「コピルワク2%使用」。2%って…思わずため息が出そうになりました。

やはりここは本物を頼むしかありません。店員さんを呼んで、オーダーします。「satu kopi luwak」。すると店員さん、驚いて「コピルワクはこれで、この値段だけれどいい?」メニューを指して聞き返します。やはりコーヒー一杯の値段にしては破格なのです。



注文を終えて、ほっと一息。お店の中を見渡すと、おみやげ用のコピルワクもガラスケースに入って置いてありました。935000ルピア(9350円)。お店でも使われている高級そうなカップとコーヒーがセットになっているようですが、こちらは円感覚から言っても本当の破格です。お店の人にどうですか?と勧められましたが、さすがにこれには手が出ません。



再び席について、コーヒーが来るのを待ちます。そこで新たな心配が。さて、コピルワクをどうやって淹れるのでしょうか?
お店のカウンターの方を見てみてもエスプレッソマシンはありませんし、もちろんサイフォンやネルのような器具も見られません。それらは店の奥のキッチンにあるのかもしれませんが、何よりコーヒーの香りがあまりしないことが不安を大きくします。前回の「miko coffee」のこともあります。

ほどなくして店員さんが現れ、その謎は解決しました。店員さんのトレーには、カップとルワクと水筒が乗っています。これらを見たときにはますます頭の中が???になったのですが、すぐに納得。店員さんがその場で淹れてくれるのです。でも、「またインスタント!」と訝ったのですが、少しだけ違いました。少しだけ。



まず、袋に入っているルワクの粉をカップにあけます。次に例の水筒のお湯をカップに注ぎます。それをスプーンでかきまぜて、最後にカップにふたをして2分待ちます。店員さんもあまり淹れることがないのか、同封の説明の紙を見ながら作ってくれました。
これならエスプレッソマシンもサイフォンもいりません。器具を使う場合は、おいしく淹れられる代わりにある程度のスキルが必要です。このトルココーヒー式の淹れ方だと、お湯の量さえ間違えなければ誰でも確実に淹れられます。ある意味では品質を保つための適当なやり方です。品質という意味では、もう一つ。コピルワクの袋にはちゃんとシリアルナンバーまで入っていました。それをお客さんの前で開封するので、確実にコピルワクを淹れているという証明になります。



さて2分ぐらい経ってふたを開け、口に含みます。淹れ方が淹れ方なので、正直に言って期待は全然していませんでした。しかしその割にはおいしい。さすがにボディーはありませんが、アロマがきいていて、すっきり飲みやすい。薄いという感じもなく、日本人好みの味です。「あー、残念…」という感じはまったくありません。さらに飲み進めると、底には粉が沈殿しているため少しずつ味が濃くなっていきます。冷めてきても、弱いながらも香り、味がちゃんと残っており、最後まで楽しめました。



そもそもコピルワク自体がそれほど強いキャラクターがあるわけではないので、このトルココーヒー式ルワクも十分合格です。

このお店はチェーン店で他の高級ショッピングモールなどにも入っているようです。スーパーのコーヒーコーナーにもコピルワクはありました。ただし、純粋なコピルワクはとても高価で、やはり2%ブレンドのものは安価でした。日常的に飲むものではないでしょうが、さすがインドネシア!

miko coffee @ Jakarta

2009-12-26 | oversEas café


インドネシアの首都ジャカルタにある「miko coffee」。
おそらくいくつか支店があると思いますが、私が行ったのはジャカルタ中心部「Sarinah」というショッピングモール内にあるお店。ジャカルタのごみごみした街とは違い、店内は整えられています。

ジャカルタではカフェらしいカフェがなかなか見つかりません。あっても、スターバックスのような世界規模のチェーン店が中心。マンダリンやトラジャなどのコーヒー豆を作っている国ですが、そのほとんどは輸出品として海外に出ていっているようです。

そんな街をぶらぶら歩いていて偶然見つけたのがこのお店。最初に見つけたカフェらしいお店です。とはいえ、油断は禁物。coffeeと言ってもローカライズされたものは、私たちが一般的にイメージするようなコーヒーとは、はるかにかけ離れた状態、味で出されることがあります。
それを心配して店内をちょこっとのぞくと、カフェらしいたたずまい。エスプレッソマシンも見えます。ほっと胸をなでおろし、お店に入ります。

メニューはいろいろとありました。エスプレッソマシンがあるので、エスプレッソベースのラテなどをはじめ、「filter」という文字もメニューに見られます。これはなかなか期待できそうです。
エスプレッソにしようか、フィルターにしようか迷いましたが、フィルターコーヒーが飲めるなんて思ってもいなかったので、フィルターにすることにしました。「European Roast」のフィルターコーヒーで16000ルピア(約160円)です。

席について、待ちます。
やがて店員さんが持ってきてくれたコーヒーは、思わぬ形で出てきました。



嫌な予感が心の中に広がっていきます。おそるおそる一番上のふたをとると、



不安が当たってしまいました。
確かにフィルターです。間違いはありません。メニューに「ドリップ」とは書いていなかったので、ウソではありません。仮に「ドリップ」と書いてあっても、これはドリップにも含まれます。勝手にペーパードリップだと思い込んだ私が悪かったのです。

思いもしなかった形状に戸惑いながらも、簡易ドリップを外します。カップに顔を近づけると、ほのかにコーヒーらしい香りがします。しかし味は薄い。酸味が少しありますが、決定的にボディーが足りません。飲めないほどではありませんが、「これならホテルの部屋でも作れる」なんて思ってしまいます。

エスプレッソマシンがあったので、エスプレッソはイメージ通りの形状で出てきたのでしょうか。「本日のエスプレッソ」は、18000ルピア。

ジャカルタ最初のコーヒーは、意外性にやられてしまいました。

Hrrods at KLIA

2009-11-28 | oversEas café


クアラルンプール国際空港(マレーシア)内にある「Harrods」のカフェ。

空港内といっても出入国管理局の内側にあるので、出国、もしくは入国する人しか利用できません。つまり、飛行機の待ち時間を過ごすためのカフェです。

そういう私もタイへ行く際、ちょっと待ち時間があったのでカフェで一息いれようと思っていました。いくつかカフェがあたのですが、以前KL市内にある「Harrods」でおいしいコーヒーが飲めたので、空港内のブランチでも同じようにおいしいコーヒーが飲めるに違いない!と思って「Harrods」にしました。

空港内なので、お客さんはそれほど多くありません。西洋人がちらほら大きい荷物を脇に置いて、何やら食べています。お客さんの数に比例してお店の人も少ない・・・というより、見当たりません。しばらくカウンターの前で待っていると、どこからともなく現れました。

メニューは市内のお店のようには多くありません。カプチーノやエスプレッソなどの各種のコーヒーはそろっていますが、シングルビーンのコーヒーは一種類、ブラジルのみです。

市内のお店にはたくさんシングルビーンの種類があって、迷っただけに残念ですが、空港内なのでしかたがありません。迷うことなくブラジルをオーダーします。



すぐに運ばれてきたコーヒー。カップは市内のお店よりも大きめです。注文してから運ばれてくるまでの時間がすごく短かったことと、ぱっと見た感じではコーヒーマシーンらしきものが見当たらなかったこと、さらにこのコーヒーの量の多さに不安が募ります。かつて量の多いコーヒーでおいしいものに当たったためしがありません。

まずは、香り。やはりというか、あまりありません。そして、味。残念ながら不安が的中してしまいました。こちらのシアトル系コーヒー店によくあるような、量だけが多く香りも味もないしゃばしゃばコーヒーでした。

いくらお店の冠があるとはいえ、やはり場所によってかなりのレベル差があるようです。ただ、量は多いので、待ち時間が長く、味を特に気にしない場合にはちょどいい休憩場所だと思います。

Alex coffee

2009-11-18 | oversEas café


バンコク(タイ)チョンノンシー駅前にある「Alex coffee」。写真奥の茶色い壁がお店です。

朝6:30から開いているこのお店は、以前に登場した「TONGHUA」と同じように通勤途中のお客さんがターゲットのようです。駅に上がるエスカレーターの真横にへばりつくようにお店を構えていますが、小さいお店なので、注意していないとふらっと通り過ぎてしまいます。



狭い通路から中に入ると、やっぱり中も狭い。狭いですが、一応テーブルと椅子がふたつ用意されています。外の雑踏とは大違いで中は清潔感があり、とても静か。整然としていて、随所にお店のこだわりが見られます。そして、コーヒーの香りが店内に充満していて、狭くなければゆっくりくつろぎたくなるようなカフェになっていたはずです。しかし、今の狭いお店でもお客さんが落ち着いたときを見計らって、椅子に腰掛け、コーヒーを飲みながらお店の人とおしゃべりするのもいいかもしれません。



コーヒーは、他のバンコクのコーヒースタンドと同じように、ミルで一回一回豆を挽き、エスプレッソマシンで淹れてくれます。
このお兄さんが屋号にもなっているAlexさんかと思ってたずねたのですが、彼はAlexさんではないとのこと。Alexさんは、彼のボス?orボスの友達?なんだそうです。



小さいなりにもメニューは充実しています。しかもテイクアウト前提のためか、値段が安い。アメリカーノもカプチーノもラテも3バーツ(100円弱)です。
今日も私はアメリカーノをオーダーします。ここでもやはりミルクをどうするか聞かれました。やっぱりコンデンスミルク入りコーヒーはメジャーなようです。

ホテルに持ち帰り、朝のパンといっしょにアメリカーノをいただきます。そして、コーヒーを一口飲んで驚きました。このコーヒー、とてもおいしいのです。そんじょそこらのカフェにも勝るおいしさ。香りがよく、ボディーもきいています。少し冷めてもなお、香りが落ちることもなく、むしろ一層引き立っているぐらいです。
バンコクで飲んだコーヒーナンバー1は、このAlexさんじゃないお兄さんが淹れてくれた「Alex Coffee」に決定です。

バンコクに行って、いくつかのコーヒーを飲みましたが、コーヒースタンドというビジネスモデルはなかなか新鮮でした。注意して見るとそこかしこにコーヒースタンドはあるので、コーヒー文化がある程度根付いているのだと思います。そして、スタンドだからといって決して安物を売っているわけではなく、このAlexのように普通のカフェよりもおいしいコーヒーを出すお店がちゃんとあります。ひょっとしたら、売れるコーヒーの数が多いだけに豆も新鮮で、カフェよりもおいしい確率が高いかもしれません。
バンコクでコーヒースタンドというカフェの新たな可能性を見たような気がします。

UCC

2009-11-16 | oversEas café


バンコク(タイ)サイアムセンターエントランスホールにあるUCC直営店。

吹き抜けのオープンスペースにUCCの文字が見えました。白とグレーに統一されたテーブルやソファーが落ち着いた雰囲気を作ります。カフェの入口に今は使われていませんでしたがアイスドロップの器具やUCCの豆などが置かれています。それを眺めていると、店員さんが声をかけてきて、席へ通されました。



テーブル席、ソファー席の他にお客さん用にインターネットのつながるPCが4台並べられていました。私がソファー席に座った時も、旅行客とおぼしき西欧人がメールチェックをしていました。旅行者が多いだけにありがたいサービスです。

ちょうどお昼時だったので、まずは食べるものをオーダーします。このカフェは料理もなかなか充実していました。私の大好きなボンゴレがあったので、迷わずオーダー。食後にブラジルのシングルビーンをオーダーします。

待っている間に徐々にお客さんが増えてきました。場所柄か、旅行者だけではなくOL風の人たちも目立ちます。

そして、運ばれてきたボンゴレ・・・やってしまいました。マレーシアもそうですが、東南アジアでボンゴレを注文すると、あさりの代わりにローカルの貝、マレーシアではララといいますが、それが入っていることが多いのです。まさかタイ、まさかUCCではないだろうと思っていたのが大間違い。完全にララでした。ララはあさりよりも生臭さが強く、それ単体で食べるのはけっこうきついものがあります。試しにひとつ口にしましたが、やはりだめでした。残念ですが、全て除去します。

それはおいておいても、パスタ自体の味はそこそこ無難なものでした。食後に頼んだはずのコーヒーが、料理と一緒に持ってこられたのですが、改めて言うと食後のちゃんと淹れなおして持ってきてくれました。

私がオーダーしたのはブラジルで、その他にもブレンドやコロンビアなどもありますが、種類はそれほど多くありません。しかし、バンコクの短い滞在で唯一みつけたサイフォンで淹れてくれるお店です。味が楽しみです。



空のカップがテーブルに置かれ、サイフォンから直に注いでくれます。しかし、それほど香りは強くありません。香りだけでなく、口に含んでも口当たりが弱く、ボディーもありません。少し酸味ががっていますが、それも強くありません。味が濃いパスタを食べた後なので、薄く感じるのかもしれませんが、それでも全体的に物足りない感じです。

期待していただけに、残念なコーヒーでした。

TONGHUA

2009-11-15 | oversEas café


バンコク(タイ)チョンノンシー駅構内にある「TONGHUA」というコーヒースタンド。

どうしてもミスドが食べたくなって、前夜に買い込んでいました。ドーナツはあるけど、コーヒーがない。ということで朝起きてすぐにホテルのそばの駅にコーヒーを買いに行きました。
この辺りはオフィス街のようで、仕事に向かうOLたちがコーヒーを買うために列をなしています。改札口の真横にあるこのお店はテイクアウト専門で、お店も広くありませんが、アメリカーノやラテなどメニューは豊富です。小さいお店ながらも、店内にはちゃんと業務用ミルとエスプレッソマシンが置かれており、注文ごとに豆を挽いてくれます。お客さんがたくさんいるのに、いちいち豆を挽いていて大丈夫なのかなという心配は杞憂で、二人いる店員さんの手際はとてもすばらしいもの。無駄な動きがまったくなく、次々にオーダーをこなしていきます。



待つ間もなく、私の番が来ました。アメリカーノを注文して、写真を撮ってもいいか聞きます。すると、左手でエスプレッソマシーンに豆をセットしながら、笑顔でピース。手際の良さとサービスの良さに、感心しきりです。

アメリカーノをオーダーしたとき、ミルクは?と聞かれました。私はブラックをオーダーしましたが、私の前の人がオーダーしたものに、伸ばしたコンデンスミルクを入れていたので、ミルク入りをオーダーするとそうなったのかもしれません。他のカフェでもコンデンスミルクの缶を見かけたので、このミルク入りのコーヒーはバンコクではメジャーなのかもしれません。

メニューの大部分がタイ語で書かれていてよくわかりませんでしたが、推測するとアメリカーノ小20バーツ(50円ちょっと)、中30バーツ、大40バーツ。あてずっぽうでミディアムと言ったら通じて、30バーツを払ったので、おそらく合っていると思います。

コーヒーの味はもちろん合格点。お店の店員さんのサービスとともに大満足です。

Star Coffee

2009-11-14 | oversEas café


バンコク(タイ)MBK(マーブンクロウ)内にある「Star Coffee」。
「star」だけに☆がついています。「つのだ☆ひろ」みたいです。

バンコクのsiam(サイアム)駅周辺は大型ショッピングモールが連なっていてウィンドウショッピングをするにはもってこいなのですが、さすがに歩き疲れてきます。特にMBKはお店がひしめきあっている上に買い物客や観光客が多いので歩くのも一苦労。
いよいよ歩き疲れて腰をモミモミしながらエスカレーターに乗っていると、どこからともなくコーヒーの香りが漂ってきます。まるで狙い澄ましたかのよう。その香りに引き込まれるように立ち寄ったのが、エスカレーター横で待ち構えているこのお店です。

エスプレッソベースの定番メニューに加え、このカフェではアイスクリームも売っています。店内を見渡すと、アイスクリームをつついている人もけっこういます。私はのどが渇いていたので、今回はアイスコーヒーをオーダーします。お店の人が砂糖をどうするか聞いてくれるのがgoodです。少なめでお願いして席に着きます。



注文をするカウンターを中央に、左右に広がる店内にはアイスクリームをつつきながら井戸端会議に華を咲かせるご年配方々、私と同じように歩き疲れた西洋人、新聞を読むサラリーマン風のローカル、恋人を待っているのかじっと携帯の画面を見つめる女性などいろいろな人たちが集います。
巨大ショッピングモールだけにエスカレーター横で目に入りやすい位置にあるこのお店はちょっとした小休憩にもってこい。

ほどよい苦さのアイスコーヒーをちびちびと飲みながら、しばし行き交う人々の人間観察。