以前にご先祖様が所有していた島の土地について調査をした時に、土地台帳に「農林省」へ名義が移っているのがあったんですね。昭和20年代のことなのですが、その名義が農林省に移ったあとに、すぐ親族ではない別の方にまた名義が移ってるという状況でした。なぜ「農林省」?って不思議に思い、後で調べようと置いといたら、ちょっと手付かずになっていたのですが、ひょんなことから思い出しまして。

私はこうしてご先祖調査をしているのですが、まぁそんな人は周りの友人・知人にもめったにいるわけでもなく、けっこう珍しい存在なのか?なんて思っていたら、世間にはこれまたけっこういらっしゃるんですよね~
それも時代だな~って思うのが、Twitterなんですよ。
このTwitterの世界で、自然とご先祖様調査チームみたいなのが出来上がってて、皆さんで色々と情報提供したり、お知恵を拝借したりしながら、それぞれがご自分の先祖探しに奮闘されているんです。私もこの活動を始めてから、Twitterなるものに参戦し、お仲間に時々入れさせてもらっております。
そんな中で、私が放置していた土地の「農林省」案件の話が出てて、あ~って思い出したわけです。
当家の土地は農地でしたが、中には宅地だったものが農林省に所有権が移ってたり。そもそも農林省になぜ?ってことで、詳しい方が色々とご教授下さいました。
日本の農地って戦前までは大地主がいて、小作人に土地を貸して収益を得てたわけですが、それを改め、自作農を中心とする民主的な農村社会の形成を促進するために、昭和21年(1946)10月21日自作農創設特別措置法が公布され、同年12月29日に施行されました。自作農創設特別措置法と農地調整法改正法(同年11月22日施行)とに基づいて、不在地主の小作地全てと、在村地主の小作地のうち一定の保有限度を超える分は、国が強制買収し、実際の耕作をしている小作人に優先的に低価格で売り渡すこととなりました。
これ結構な破格値で売り渡されたようですね。地主にとっては大損した~とか騙された~感があったのではないでしょうかね。
そんなことがあって、どうも当家の土地も「農林省」からの強制買収の対象となってしまったようです。
農林省の謎が分かって、スッキリです。
ご先祖探しって、戸籍謄本などで先祖の系図をたどる調査だけでなく、その時代における出来事もたくさんあって、それを知らない私たちはそれが疑問で、またそれを調べる作業が沢山あって、意外に大変だったりします。
ご先祖探しをされている方の共通点って、この疑問点を放置せず分かるまで調べまくるっていう方が多いですね~ 謎解きが大好きな方々が多いような気がします。
これからも調査して分かったことは、後世の子孫のために記録に残しておいた方がいいですね!いつか1冊にまとめようと思いながら日々奮闘中です。