先祖調査をするうえで、ご先祖さまが居住していた場所の土地の調査は欠かせないものですが、先日たまたま取得した土地台帳などの資料から意外な事実が見えました。
お爺様の家系である屋号:上花城の墓地は、チュラドゥールと呼ばれる琉球式の納骨堂を持った美しい墓地です。以前の記事でも紹介しましたが、中庭を2つ持ち、入口上部は沖縄の世界遺産である中城のような感じのアーチ形に作られています。
この墓地は現在は豊山家の墓地であるといわれていますが、わが上花城やその他の宗の分家の墓石も中央より西側に数墓並んでいます。豊山家の墓地だといわれているのは、上花城を始めこの墓地を利用していた宗家の一族は島を離れてしまった家が多いことが原因だと思いますが、実際には墓地は間借りしていただけなのかなど色々と気になっておりました。
そこで今回取得した明治期に作成された土地台帳によれば、この墓地は24名の共同墓地となっていました。宗家と豊山家の一族が所有する墓地です。当然当家のご先祖さまである宗佐久田の名前もありました。しかもこの墓地の所有者の名前は、現在でも変更されていないのですね。
墓地は税金がかからないこともあり、土地の状態に変更がない場合は所有者は土地台帳が作成された時のままのようです。登記上では100年以上前から時が止まっているようです。
登記されているメンバーの方々の名前は、お爺さまの記録に出てきてる方が数名いました。当家とは苗字が違う方もいますが、一族であったことや、同じ時代に生きていらした方々であったことが分かりました。
墓地の所有者以外にもこうした確認ができた土地の記録でした。