横須賀市 米川歯科医院の米川です。
6月上旬に休診日を利用してセミナーに参加してきました。
今回のセミナーは歯科麻酔に関してでした。
「局所麻酔を全く痛くなく、効果的にかつ安全に行うために」をテーマに開催されたセミナーです。
講師の先生は日本大学歯学部の准教授 見崎先生でした。
歯科での麻酔は日常的に行われますが、少々痛みを伴いますよね。
しかも人間の骨格的に、通常の局所麻酔では下の奥歯の治療においては麻酔を100%きかせられるわけではなく、医療側、患者側、双方から悩みの種となっています。
そんな日常の悩みを解消できるかと思い、今回セミナーに参加した訳です。
実際参加されていた他の先生方も同じことを悩んでおられました。
が、結局のところ、新しい学術的なデータや理論、製品を学ぶことはできたものの、下奥歯の効果的な麻酔方法に関しては進歩があまり認められず…、といった印象でした。トホホ…。
今回のセミナーでトピックとして、麻酔の前に表面麻酔のシールを張ること、電動麻酔器を使うこと、を紹介していました。
このことで麻酔の針を刺すときの痛みがほとんどなくなる、というものです。
しかしながら、このセミナーに参加せずとも、米川歯科医院では何年も前から既に実施している手技です。米川歯科医院のHPでも紹介していますね。
確かにこの方法だと痛みがかなり軽減します。
まぁ、この他にも針の痛みを感じさせないように麻酔する方法もあるのですが、それは今回のセミナーでは紹介していませんでした。
学術的な勉強になりましたのでよかったですが、もっと効果的に麻酔をきかせることができて患者さんがどの部位でも、どのような状況でも全くの無痛で、しかも安全に治療が受けられるようにするにはどうしたらいいのか、課題が残りました。
まだまだ精進が必要です。