細菌置換療法

横須賀市　米川歯科医院の米川です。

むし歯予防に3DSで除菌する方法を前回お話ししました。
むし歯だけでなく歯周病もそうですが、除菌すると予防はそこで終了したという気分になりますが、更に完璧に近づくためのポイントがもう1つあります。

3DSだけでなく、歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどでケアをする、洗口剤で口をゆすぐ、などなど、様々な方法でお口の中のむし歯菌を減らす(＝除菌する)ことはできますが、それは同時に善玉菌も減らしていることにもなります。
つまり物理的にこすったり、化学的(薬学的)に殺菌したりすることは、悪玉菌だけを選択的に減らすことは出来ない訳です。

以前にもお話した通り、お口の中の菌の大部分を善玉菌にして悪玉菌を極々少数にコントロールすることが疾病予防になるという考え方が主流ですので、悪玉菌も善玉菌も減った状態になったらその後に大切なのは善玉菌補給です。

結論を言うと、3DSなど除菌療法をしたらその後すぐに善玉菌補給をする、もっと具体的に言うとサプリメントで善玉菌を補うということが大切です。

今はネットでも様々なサプリメントを購入することができますが、どのような商品を補給するのが良いのかは米川歯科医院でご紹介していますので、ご来院の際にお気軽にお問い合わせください。

 

３ＤＳでむし歯予防

横須賀市　米川歯科医院の米川です。

前回はむし歯を予防するのに歯の質を強化するという考え方からフッ素洗口のお話をしましたが、今回はむし歯菌そのものを減らす除菌する方法についてお話します。

以前にお話した通りむし歯菌はストレプトコッカス ミュータンスとストレプトコッカス ソブリナスの2種と言われていますが、2種ともお口の中の歯の表面に存在しています。
と言いますのも、この2種は歯の表面にくっつくことができる特殊な構造を持っているからです。
そのため歯の表面でむし歯菌は増殖できる訳ですが、これが除菌する時にはポイントになります。
つまり抗生物質のような飲み薬を飲んでも歯の表面まで飲み薬の効果が及ばないので思うように除菌できないんです。

そこで効果的に除菌する方法が3DSです。
3DSとはDental Drag Delivery Systemの略で、マウスピースを使った除菌方法です。
日本で考えられた方法で、考え出したのは以前にもご紹介しました花田先生ですね。

花田信弘先生のセミナーを受講しました　2017年10月12日

除菌方法は至って簡単。除菌薬剤をマウスピースに入れて1日5分程度を目安に装着するだけです。後々お話するつもりですが、3DSはむし歯菌だけでなく除菌薬剤を変えれば歯周病菌を除菌することも可能ですので、汎用性に富んでいます。

ただ残念なのは3DSが保険適応外であること。米川歯科医院では専用マウスピースを製作するのに3万円(税抜)かかります。ただ耐久性があるので通常は年単位で使うことが可能です。

ご興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

 

フッ素洗口

横須賀市　米川歯科医院の米川です。

前回は、むし歯菌の感染時期についてお話しました。
3歳までにはむし歯菌に感染しているかどうかは決まってしまっている訳ですが、もう既にその時期を過ぎてしまっていてむし歯菌に感染していたら、むし歯になることに抵抗できず諦めろという訳なのか…？

もちろん、そのようなことはありません。
むし歯予防にはいろいろな方法が考えられますが、今回はむし歯になりにくくなるように歯質を強化する簡単・安価な方法をお話しします。

結論から言うと、歯の強化に有効なのはフッ素です。
珍しくもなく広く知られていますが…。

日本でフッ素を虫歯予防に使用する方法は、フッ素入り歯磨き粉での歯ブラシ、フッ素塗布、フッ素洗口の大きく3つ。
その中でも私が一番お勧めするのはフッ素洗口です。
実はテレビ朝日で放送している「日本人の3割しか知らないこと」で、10月26日に紹介されていました。

公式(?)のYouTubeはこちら

53分ごろから2分間ほど放送されています。
横須賀市では市立幼稚園と保育園でフッ素洗口を行ってくれていますが、小中学校ではやっていないですし、もちろんフッ素洗口は子供だけでなく成人も効果がありますので、ご家庭で皆さんが簡単に比較的安価でできる強力なむし歯予防方法です。

米川歯科医院では、矯正治療中の方や定期検診を続けているのにむし歯になり易いご高齢の方など、フッ素洗口指導を積極的に勧めています。
フッ素洗口の効果的なやり方をビデオをご覧頂きながらご指導致しますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。