昨日は久しぶりにちゃんと外出。いや、体調不良ピークの最中も、猫を
病院に連れて行ったり(これはまた後日)、ちょっとした打ち合わせを近所の
喫茶店でやったりしていたから、まったく閉じこもっていたわけではない。
でも本日はいきなり人混みの中。
午前は大桟橋ホールで「横浜ヴァージンフェスタ2010」というアート&クラフト展へ。
友人の創作家具作家、安藤和夫さんのお嬢さんである安藤ニキさんの絵が展示されている。
ニキさんには数年前も、小田原にある安藤さんのお宅で絵を見せていただいた。
その時はまだ「少女」という印象だったが、あたりまえのことに、今回会ったら
すっかり「女性」で、絵も同様に大人の変化を遂げていた。
感性がひといちばい鋭い上にアトピーがひどくて、ニキさんの子供時代、
青春時代は必ずしも楽しいものではなかったようだ。
「でも、一年くらい前から、ようやく、その頃の記憶や思いが、なにか形を成して
きたような気がするんです」
お父さんの和夫さんてば、社会的意識が高いのはいいんだけど、ニキさんが
ものごころつくかつかないかの頃から、悲惨な戦争の写真集ばかり娘に見せて
たんだそうな。
ニキさんには特殊な記憶能力があり、その写真のひとつひとつを鮮明に覚えて
いるという。
そうした写真や自分自身の体験を基に、孤独や恐怖から生まれる人間の弱さを、
彼女は深いところで見つめるようになった。
その闇の向こうから、少しずつ見えてくる希望や光も……
特殊な環境のもとに特殊な能力を持って生まれたニキさん。
アーチストになるのは運命だったのかもしれない。
大桟橋ホールでの展示は昨日で終わったが、ニキさんが箱根で開催する個展にも
ぜひどうぞ!
安藤ニキ個展
2010年9月18日~24日 10:00am~5:00pm
箱根湯本 平賀敬美術館内 ギャラリー石の蔵
午後は横浜シティガイド協会の「ぶらりハマ歩き」出版記念パーティー。
「ぶらりハマ歩き」は横浜まち歩き150コースを一冊にまとめた好著。
「横浜タイムトリップ・ガイド」(講談社)とあわせてどうぞ(…と、
中区長さんも挨拶でおっしゃっていた)。
パーティーは苦手でほとんど行かないが、シティガイド協会にはたいへん
お世話になっている。
それにこのパーティーには私の会いたい人達が多数いらっしゃるはず……
と予想して出かけた。
その予想は見事に当たり齊藤多喜夫さんをはじめ、横浜の歴史プロフェッショ
ナルが何人も。
パーティーがはねてから「季刊誌 横濱」の編集長と齋藤多喜夫さんをつかまえ、
野毛の「一千代」へ。
二人はパーティーでしたたか飲み、すでに出来上がっている。
なのに興味深い「歴史の謎」をしっかり聞き出した私は、病み上がりなのにえらい。
「横浜もののはじめ考」改訂版を斉藤さんからプレゼントしていただくという
幸運もあった。
「ぶりかえしたらどうしよう」と内心不安だったが、思い切って外出したかいが
あったというものだ。
帰宅後は、寝るまでだらだらと選挙報道を見続ける。
民主党の栄華もほんとに短かったねえ。
だけど国民は「やっぱり自民党だ」と思い直したわけじゃない。
どの党に期待したらいいのかわからなくなっただけだと思う。
私だって、朝、投票所であらためて「どこの誰にいれよう」と迷ったもの。
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