鎌倉へは昨年も三人で行ったが、やっぱり
この街は見どころが多く、何回行っても飽きない。
昨年は歴史文化交流館や永福寺(ようふくじ)跡
などへ行ったが、今回はNHK大河ドラマの
「鎌倉殿の13人」がよくわかるドラマ館ができた
というので、そこへ寄ってみる予定だった。
けど、館がある若宮大路側を見たとたん、予定変更。
平日だというのに人で溢れかえっていた。
で、駅前からバスに乗って杉本寺へ。
天平6年の創建。鎌倉でもっとも古い寺だという。
過ぎ去った長い「時」が静かな気配をかもしだしている。

昔の石段。一段が狭く、苔むして滑りやすいので
いまは使われていない。だけどこの色合いがなんとも良い風情。

運慶作だと伝えられる仁王像。

山門の屋根も苔むしている。

五輪塔群など。



弁財天堂

どっしりした線香立て(というのかな)を
支えているのは狛犬さん(かな?)。

ご本尊である三体の十一面観音が御開帳されているのだが
奥が暗いのと写真の腕がないのとで、観音様のお姿はちゃんと撮れなかった。

次は江ノ電で由比ガ浜へ。行く先は鎌倉文学館。
ここはなかなか賑わっていた。
文士たちに敬意を表しながら館を巡るも
私は足底筋膜炎が疼いて時々溜息。

庭の薔薇園。

澤宮優さん、塩見弘子さんと。
書く分野がそれぞれ違うので、同じものを見ても
感じることが違ったりする。
それがまた面白い。

そして最後は、鎌倉文士たちも通ったという「つるや」の鰻。

ああ、楽しい一日だった……で終わればよかったのだが、
このあと、鎌倉駅へと向かう途中で、スイカを失くした
ことに気づいた。
由比ガ浜から和田塚へと江ノ電を乗り継ぎ、降りるまでは
確かにあったのに……。
翌日、鰻屋さん、江ノ電の遺失物係にも問い合わせて
みたのだが、「なし」。
チャージしたばかりで7000円近く入っている。
自分の名を記名してあれば、第三者に使われるのを
ストップすることもできるらしいのだが、調べて
もらったところ、無記名だったようだ。
仕方がない。拾った人が有効に使ってくれることを祈ろう。
代わりにパスモを購入したのだが、今度はちゃんと記名にした。
スイカやパスモを購入する時は、記名にするべし、
ということを学んだのだから、失くしたお金は勉強代だと思おう。
(本音……ああ、悔しい!)