いやじつは、秘密ではないのですけどね。
ものすごく狭いスペースで行われたので
限定せざるをえなかったのです。
横浜寿町の、ちょっと入りにくそうな路地。
そこにある「さくら」というスナックの二階。
アート関係の方を中心に、じつにいろんな分野
の人々が集いました。
寒気を伴った雨の中、マックス13人の聴衆、
さらに「さくら」のママ、スタッフが詰め込まれた中、
私と横関和子さんが「逢魔が時の横浜」という
トークを披露してまいりました。
横関さんとは「横浜・裏歴史」友達。
一緒にせっせと「裏横浜」を彷徨い歩いた仲です。
「逢魔が時」とは、昼と夜が入れ替わる夕暮れ時のこと。
怪しくも妖しい時間帯。
横浜の歴史は短いわりに、何度も大きな「入れ替わり」
がありました。開国、大火、関東大震災、横浜大空襲、
米軍による接収。
その混乱の中、重要な役目を果たしたにも関わらず、
意図的に歴史から消された女たちがいました。
その話を二人でしたのですが、聴衆がなにせ
個性的な方々。トークの後にその方々の貴重な
発言を聞かせていただいたのですが、なんとも
心に染みました。
こういう場所がこの町に誕生したことが、
私にとっては、なにより嬉しくたのもしいです。
店を仕切る中山さん(ハルママ)も、ダンスや
朗読のパフォーマー。
ジェンダーを自由に行き来する「逢魔が時」の人。
この先、どんなことがここから発信されるのか
とても楽しみです。