大家さんファミリーからピザランチのお招き。
場所は大家さん宅。庭に設置された窯でピザを焼くのは
紀之さん。生地から作り、華やかに具を盛った
オリジナルピザが、次々と(七種類くらいも!)
焼きあがってくる。リビングを包む香りが食欲をそそる。
3年前、家と畑を借りて店子になった老ドラゴンは、
大家さんファミリーが親戚のように付き合って
くださることを、いつも感謝している。
いつのまにか入り込んだお騒がせ女の居候(私)にも、
わけへだてなく自然体で接してくださる。
理学療法士である紀之さんには、昨年、足首を折って以来、
何度もリハビリしていただいた。
旅にしろ、住まうにしろ、その土地が心をとらえるのは
やはり「人」ではないだろうか。
昼のスパークリングワインに心地よく酔いながら、
しみじみとそう思うのであった。
さて、雨が降ると畑を離れ、屋内で少し、
のんびりした時間も過ごせるのだが、
梅雨はじきに明ける。
そうすると酷暑の夏。
横浜にいてさえ(しかも起き抜けに)熱中症で
二度も倒れた私は、炎天下が心底怖い。
だったらこういうのはどうだろう。
畑で倒れたら、発見してもらいやすいファッション。
どこもかしこも緑だし、人は少ないし……という
環境だから、以前、高齢女性が行方不明になった際には、
ヘリが旋回して捜索していた。
これなら緑に埋もれてしまうこともないだろう。
帽子とアームカバーは章子さん(紀之さんの母)作。
もんぺはりつ子さん(紀之さんの叔母)作。
きまってる?