冬桃ブログ

で、猫はといえば……

 ああ、暑い。喉がいつまでも治らない。しかも猫達はあのまんまだ。
 あれから動物病院の先生に、「ノアちゃんを数日、うちに預けてみますか」
という提案があった。
 一時いなくなってまた戻ってくれば、二匹とも問題のあった過去を忘れる
かもしれないというわけだ。
 
 効果のほどは疑問だったが、前からノアを一度病院へ連れて行かねばと思っていた。
 口臭があるし、トイレの回数が多い。猫砂がピンクに染まっていることもある。
 それにしても、うちの猫はどちらも抱っこがきらい。前に一度、やはり膀胱炎の疑い
でノアを入院させた時は、動物病院の先生に来てもらい、ノアを廊下の隅に追い詰めて
網で捕まえるという騒ぎになった。
 ノアがいまいち懐いてくれないのも、あの時のことを恨んでいるせいだと私は思って
いる。
 今回は病院が安定剤を出してくれた。これを餌に混ぜて飲ませ、うとうとしたところを
捕まえるというわけだ。
 やってみた。眠ってくれない。でも、「さあ、毛梳きをしようね」と甘い声で誘い
ノアがいい気持になったところへ頭から洗濯ネットの大きいやつみたいのをかぶせると
意外にも簡単に捕まえることができた。
 そのままキャリーへ入れて動物病院へ。
 
 二泊三日で歯、エイズ、白血病、膀胱と、超音波検査まで入れてしっかり診てもらった。
 結果、奥歯がぼろぼろになっていることがわかり、奥歯八本、犬歯一本を抜く羽目に。
 もっと早く気づいてあげるべきだった。こんなになるまで放っておいて申し訳ない。
 エイズ、白血病は陰性でほっとしたが、ストラバイトという細かい砂が膀胱のあたりに
蓄積していて、これは食事療法で治すしかないとのこと。
 
 こうなるとフータのほうも心配になり、ノアの退院と入れ違いにフータも二泊三日で
検査入院させた。
 こちらは、エイズ、白血病は陰性、抜歯は一本のみ。あとは健康だった。
 痛かったのは治療費。私の年間医療費なんかはるかに超える額になった。
 ああ、どこかで人間が節約しなくちゃ……。

 で、どちらも入院を終えて帰宅したわけだが、悪い予想があたり、なにも変わらず。
 相変わらずフータはノアを嫌悪し、たちまち箪笥の上へ。前同様、引きこもり猫に
なり、その場でなみなみとおしっこまでされてしまった。
 これまで一度も、トイレ以外のところで排泄したことはないというのに。
 
 頃合いを見計らい、「ノアはいないから大丈夫よ。さ、御飯たべようね」と何度も
呼びかけると、ようやく箪笥の上から降りてくる。それでもあたりを絶えず見回し、
一口食べては、激しく私に体をこすりつける。この暑いのに……。
 
 ノアも相変わらず、フータのストーカーを続けている。
 ストラバイト対策の食事には見向きもしない。
 親の心、子知らずとはこのことだ。
 まあしかし、彼なりにストレスもあるのか、今日は私の机の上に、しっかりゲロ
してくれた。キーボードの上でなかったことだけが救いだ。

 ところで我が家には、もう一組、屋外同居動物がいた。
 うちには「開かずのベランダ」(狭いし危ないので、そのベランダに出られないよう
窓が少ししか開かない)がひとつあり、そこにはエアコンの室外機が置かれている。
 そこにキジバトが巣くっていた。
 気がついたのは二羽の小鳩がそうとう大きくなってからだが、それでも二週間くらい
は親がそこへ餌を運ぶという状態が続いた。
 昨日、めでたく二羽とも巣立ち。
 ここは掃除ができないから、また戻ってきて卵産んでちょうだいな。


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