ロスジェネの発言

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社共共闘についての覚え書き-1

2005-09-22 23:41:17 | 共産・社民共闘
社共共闘について、カッシーニのともえさんのブログで議論が盛り上がっております。
(カッシーニでの昼食「社共共闘ってどうよ。」)

ともえさんの

第3極をアピールするためにも、社民党と共闘する準備を今からしなきゃいけないと思うんですよね・・・。断られるにしてもこちらから党首会談を申し入れて、積極的な姿勢を国民に示して欲しいです。だめでしょうか?

という問いに、

コバコバさんが

たしかに時期が来ればそういう局面も必要になるでしょうけど、時期尚早な気がします。
 今、党首会談でそういう申し入れをすれば、社民党としては断らざるを得なくなるので、そうなれば損をするのは社民党だけではなく、護憲勢力全体が損を被ります。


詳しくはともえさんのところで見て下さいなんですけど。あ、ちなみに両方とも共産党員です。それはそうと、、、確かに、コバコバさんの言うとおり、共産党から社民党への選挙協力の申し入れというのは時期尚早ですね。なるほど納得。今までの政党状況の変遷を見ても分かるとおり、「共産・社民連合」は社民党にとっては左への一大転換になるわけですから。その辺は「カッシーニでの昼食」や「親バカ党宣言」でのコバコバさんとともえさんのやりとりを参照してください。

しかし、今回の選挙での共産・社民の主張は明らかに似通ったものでしたね。特に、TVでの党首討論を見て思ったのは、福島瑞穂は志位和夫の後追いをしていたのが目立ったということですね。

後追いじゃないって?ではでは、ここで思い出してみてください。社民党にとっての最初の総選挙の時を。。。。「消費税増税反対!」なんて言ってたのは共産党・新進党(←ナツカシイ・・・)だけでした。。。。覚えてますか?あ、これ1996年の話ね。そりゃそうですよね。消費税を3→5%に引き上げた張本人が「消費税増税反対!」なんて言えるワケ無いですから。だから、「土井たか子の社民党」とかいって土井さんのイメージだけで選挙戦ってたワケですよ。日米同盟が専守防衛から海外活動中心のものに変質するきっかけを作ったのも、自社さ連立政権の橋本内閣でした。だから、出来たての社民党は菅直人と鳩山由起夫が作った民主党に入れなかった旧社会党員の残りカスに過ぎず、それ以上でもそれ以下でもなかったわけなんです。「左翼」だったのかどうかも曖昧でした。

このような社民党の議員で印象深かったのはやはり辻元清美氏でしょう。彼女は、ある時、テレビ番組で共産党の議員が「消費税の引き上げをしないでも財政再建は可能です」と言ったら、「あははは。そんなん、ムリやわ。」なんて言ってたんです。

でも、福島瑞穂が党首になって以降、明らかに社民党の主張が「左旋回」しているんですね。今回の総選挙、福島党首は「消費税引き上げには反対!」「郵政民営化そのものに反対!」「憲法9条改悪反対!」「サラリーマン増税反対!」・・・・。まるで言ってることが共産党なわけです。。。こうなってくると、ちょっと共産党としても何らかの「対応」を考えざるを得なくなってきます。こいつら本当に信頼できるのかと。後追いなのではないかと。。。。

でもね、肝心なのは、両党を見る選挙民の目でしょ?

「コイズミ政治はもうごめん!」
「2大政党制にはうんざり」
「憲法を守れ」

という人たちの危機感が共・社をどう見るのか、ということも考えるべきなんじゃないのではないでしょうか?

※写真はドイツのアンペルマン(信号男)。東ドイツだけにある信号機のデザイン。Yahoo!Deutschland の写真ニュースから。写真の解説は「東ドイツでは緑の人(die Grüne=緑の党))は左に行こうとしている。実際にはそんなことはなさそうだが・・。」などとくだらないドイツ式ジョークを飛ばしている。
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4 コメント

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改憲論者ではありますが (てるし)
2005-09-23 11:16:41
私の立場でこういう話にコメントするのも何なんですが、社民党は独自の主張があるわけではなくて、何でも与党に反対する、という旧社会党の体質を継承しているような気がします。「後追い」という小川さんの指摘は正しいと思います。



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Unknown (ともえ)
2005-09-23 20:35:27
小川さんのおっしゃるとおりで、こんな共産党の思惑をどれくらいの有権者がしっているでしょう・・。



本気で護憲を思う人ほど「社共でやらないのはお互いの存在意義のためで、ほんとに護憲をやるんならくっつくはずだ!自己保身だ!」と思うでしょうね。



そうすると、そもそも護憲勢力全体を守るために共闘をしないってことが、裏目に出てしまいかねない・・・共産党は今からでもそこんとこ大声で主張しないとだめかもしれませんね。「共闘しないのは護憲のためだ!」って。
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社共共闘を守ろう。 (元社会党関係者(社青同))
2006-02-14 20:39:52
黒田革新府政の頃です。ある補欠参院選挙で社会党の亀田得治候補を応援していたとき、一番やじられたのは共産党関係者でした。こいつらは社共共闘を守る気があるのかと真剣に僕は怒りました。また社共共闘が決裂しないように僕は希望します。
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>社共共闘を守ろう! (小川)
2006-02-15 21:53:57
書き込みありがとうございます。



僕らは、「社公合意」が結ばれた年あたりに生まれたので、「革新自治体」を知らずに育ちました。



今回は少なくとも「憲法を守る」という一致点では「共闘」できるはずです。変なしがらみ(というか、ぼくらにはそれすらもないのですが・・)に囚われずに協力していければいいですね!
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