化野念仏寺
寺伝によれば化野(あだしの)の地にお寺が建立されたのは
約1100年前、弘法大師が開創され、当時風葬で野ざらしとなって
いた遺骸を埋葬したと伝えられる。
境内に祀る八千体を数える石仏石塔は葬られた人のお墓である。
あだしのの「あだし」とは はかない、むなしいとの意である。
また「化」の字は生が化して死となり、この世に生まれ変わる
ことなどを意図している。
嵯峨野紅葉めぐりはあいにくの小雨模様の天候であったが、
最初に訪れた念仏寺のこの石仏群を見て、この世のむなしさ
はかなさを強く感じた次第である。
紅葉は丁度見ごろで灰色の石仏との対比が印象的だった。
トップのPHOTO は本尊阿弥陀如来座像で湛慶の作と伝えられる。
早速コメントをいただきありがとうございます。
シリーズNo.2は祇王寺です。近日公開予定
一面にやわらかな紅葉した落葉の絨毯が
静かさを感じます。
宿に泊まった翌朝の嵯峨野路巡りの始まりは、寂聴庵でしたが、庵の屋根や庭にモミジが散り敷いて美しかったことを思い出しました。化野念仏寺にも寄りました。沢山の古い石仏群を見ると、はかなさを感じますね。