やったるい! たるい良和の『エンターテイメント立国』

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ROME [ローマ] DVDは一日にして観れず

2008年04月20日 15時06分15秒 | 政治家
 私が、ナポレオン同様に敬愛しているのが『ユリウス・カエサル』
 雄弁で哲学的・文才を持ち、人身掌握・モテモテ(クレオパトラおまえもか)・・・ガリア戦、英雄にしてルビコン川を渡るときは反逆者にしたてられ、「賽は投げられた」とローマへの進軍は、胸躍ります・パックス・ロマーナの実現に向け尽力。

 ローマも、もちろん今のヨーロッパの形もカエサルでなければかなり異なっていたはずだ。

 そのころの、共和制末期~帝政に向かう一番面白い時代背景のローマを制作費200億円以上をかけ、英BBCと米HBO合作で、描いている大作。

 第一巻~いきなりガリア(現フランス)戦、カエサル登場で、もう釘づけ、止めれなくなった。

 仕事の息抜きのはずが、最後まで鑑賞し抜く勢い・・

 黒沢映画に影響されたジョン・ミリアスが手掛けているだけに、戦いのシーンも実にのめりこむ。
 で、このドラマ、権力を握るための権謀術数も露骨で、汚い駆け引き、裏切り、脅し、同盟を結ぶためなら、政略結婚やSEXまで利用、シーンはそのものなのでR-15指定になっているが、逆に、きれいに表面だけなぞらえたドラマと違って、リアルな人間性が重厚にえがかれ、美しいような気がする。

 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカが、暴力・レイプ・強盗・裏切り・汚職まみれなのだが、むしろ美しさを感じるような感覚だ。
 
 カエサルの前に、安っぽい青春のドタバタや、気の小さい政治家、出会い系のこそこそした疑似恋愛など屁だ、
 ストレート・全力・思い通りに生きる男ぉぉぉ!ってかんじが歴史の中で発揮されたからたまらない。

 ただこのDVD22話あって、ROME [ローマ] は一日にして観れず。