goo blog サービス終了のお知らせ 

「頸部食道がん」闘病記 (鬼嫁yappiの日記)

夫が「頸部食道癌」になって8年。
苦しい時こそ明るく笑って!・・・奇跡の8
年間を綴っていきたいと思います。

はじめに・・・

夫が「頸部食道癌」と診断され8年。この間に20回にわたる手術・放射線治療・抗がん剤治療とフルコースの治療を行ってきました。残念ながら今の医療で出来ることはここまで。 これを機に今までの歩みを記憶が鮮明なうちに全て残しておこうと思い、このblogを立ち上げました。 また、新たなチャレンジの第一歩として、2010年年明け、「治験」を試みましたが、敢え無く失敗に終わり・・・・。 今は食事も摂れず、胃ろうから栄養剤の注入の毎日です。 そんな私達でも逞しく生きています。 私たちの経験や毎日の生活が、同じように頑張っておられる皆様の参考に、そして少しでも希望と励みになれば幸いです。 その日の日記は「リアル日記」として、また今までの軌跡については「回顧」として綴って行きたいと思います。  ご質問やご意見はお気軽にどうぞ。

Y市民病院受診('03.9)

2009-12-29 00:39:24 | 回顧
2003年9月29日(月)

Y市民病院・T先生の診察。
特にT先生狙いって訳ではなく、たまたまこの日がT先生の担当。
長い時間待って待って、ようやく順番。旦那だけ診察室へ入っていく。
戻ってきたら「再検査だって」と言って、レントゲンを撮りに・・・。
「ん?そう。」と私。

レントゲンを撮って、再度診察室に呼ばれるのを待つ。
順番が来て、「奥様も一緒にどうぞ~」と軽~く言われ、私も軽~く入って行く。

先生が、「ここに何かありますねぇ。」と、レントゲンを見ながら、また、左鎖骨の喉元、奥を触りながら言われる。
「これね。」「明日、また内視鏡で診てみましょう。明日また予約入れておきますね。」・・・・と言うことで再度翌日も行くことに・・・。

帰り道は「やっぱり、何かあったんやね。」「何で○○耳鼻咽喉科では見つけきらんかったのかね?」「Y市民病院のT先生は触って直ぐ、レントゲンって言ったもんね・・・。」「明日も仕事休まないかんねぇ・・・」などと、まだ、呑気に話をしながら帰る。


2003年9月30日(火)

再度予約の時間に行く。
内視鏡の検査をして、診察室へ・・・・。
その映像を見ながら「ここですね。この膨らんでいるところですね。外側から押される感じで膨らんでいるでしょ?腫瘍があるのは間違いない。細胞の検査をしてますので、結果を聞きに明後日10/2また来てください。」
と言われ、それでもまだ、良性でしょ~!とお気楽に考えていた。

その後、帰宅してから旦那は頭痛がひどくなり寝込む。

事の始まり・・・。自覚症状 ('03.9)

2009-12-28 02:21:53 | 回顧
2003年9月22日(月)
ここのところ、ずっと咳が続いて、最近とうとう声がれもしてきた。
ちょっと病院に行ってみよう・・・。

と、普段は病院なんて行ったことがない旦那が、珍しく病院へ行ってみようかな?と言う。

私が時々行く、街の耳鼻咽喉科を伝え、そこに行った模様。
お互い仕事から帰って来て結果を聞くと、「喉の炎症」ということで、咳止め・炎症止めの薬をもらってきたらしい。

その錠剤の薬を飲みながら、「あっ、また引っかかった・・・。薬が途中で引っかかる!・」と言う旦那。
「ご飯を丸飲みしてん!」(鬼嫁)
「そんなことしたら余計詰まって息が詰まる!!」(旦那)
「んじゃ、知らん(わからん)。そのうち溶けて入っていくやろ・・。」(鬼嫁)


*事後録
声がれや咳は食道がんの自覚症状の主たるもの。自覚症状が出てからではかなり進行しているらしい。
旦那の咳は半年ほど前から続く。声がれも1ヶ月くらい続く。
会社の健康診断は毎年受けるが異常なし。
1年くらい前から薬の錠剤(バッファリンくらいの大きさ)が「喉に詰まって降りていかない」と薬を飲む度に騒いでいた。
恐らくこの1年以上前からガンが蝕んでいたのだろう・・・。


2003年9月29日(月)
1週間経っても、症状は変わらず。再度その病院へ・・・。

女医さんは「おかしいわねぇ?」と、喉を見るだけで首をかしげる。
「何だったら。大きい病院へ行ってみる?」といぶかしげに言われる。
旦那は、せっかく今日は休みを取っているから・・・、と紹介状を書いてもらう。

その日は偶然、私も休み。

「紹介状を書いてもらった・・。11時までに着けば今日診てもらえる」と言って帰ってきた旦那に
「へぇ、何やろうねぇ?じゃあ、今から行こうか!」と即効紹介してもらったY市民病院へ2人で向かう。

実は私達は病気には縁がなく、大きな総合病院で診察・・・なんてしたことがなかったので、ちょっと興味半分ってのもあって紹介してもらったY市民病院へ行ってみた。
行く途中に「どうするぅ?ガンです・・とかって言われたら・・!?」「フンっ!(笑)ありえんやろ!!」「何かいろいろ検査とかするとかいな?」なんて話しながら・・・。

本当にこの時はこんなに長い闘病生活が待っているとは想像もしなかった・・・。