*殻便*[カ・ラ・ダ・ヨ・リ]*2004-2005

コリアン・ディアスポラ・アーティスト Yangjah の日々の旅をおすそわけ。

『宇宙人類はじまって以来初めての動き』

2005-01-25 | Performance
パフォーマンス公演の案内です。


アイホールダンスコレクションvol.39
笠井叡ダンスワークショップ&パフォーマンス
『宇宙人類はじまって以来初めての動き
~振付というコンセプトを振付ける~』

 2005年 2月5日 19:30 6日15:00
 開場は開演の30分前です。開演1時間前より、入場整理券を配布します。
 伊丹AIHALL(JR伊丹駅すぐ、阪急伊丹駅徒歩約7分)

■振付・構成・演出/笠井叡
■出演/青井早千子、今貂子、うえたけもとこ、戎敦子、奥平淳一、金将恵、五味雅子、白石有沙、高木貴久恵、Tomiko、二軒谷宏美、橋本実千代、ニイユミコ、山口春美、Yangjah

■料金/前売:1,800円 当日:2,000円
■チケットお取扱い
 アイホール 072-782-2000
 JCDNダンスリザーブ  http://dance..jcdn.org/
■お問い合わせ
 アイホール 072-782-2000
http://www6.ocn.ne.jp/~aihall/

以下は参加者募集の際の笠井叡さんのことばです。

振付を振付ける
私が振付というダンスの方法を意図的に始めたのはわりと最近のことで、それまでは何十年となく即興ダンスに明け暮れていました。そんな私にとって振付とは、ちょっとオーバーな言い方をすれば「天地創造」のようなもので、あの「神は人の形をした泥に息を吹きかけて人間を創った」という聖書の物語のような感じなのです。内面から動く即興的なダンスと違って、振付は外側から、つまりどこか無機的な手段なのです。ですから、泥に息を吹きかけて生命を創るという二重の作業を強いられます。今回はそのような意味で、改めて徹底的に振付そのものの原点に立ったワークショップを行い、その過程を通して一つの作品を仕上げます。振付とは何かを、多角的多重的に直感しながら、そこから一つの作品を導き出そうと思います。男性女性を問わず、経験未経験を問わず、「動きに全存在をかけること」に情熱を持てる人、どうかご参加下さい。 笠井叡


月が満ちる時

2005-01-25 | ひびのたび
このところあんまり寝つけなかった。
ゆっくりぬるま湯につかってゆるんだ睡眠不足のからだのはずなのに
寝ようとするとまた興奮したからだになっていた。

今日は満月。
そしてわたしのからだにもお月さまが来たからもう大丈夫。
頭にたまっていた熱がからだにちゃんと行き渡っている。

自分のエゴがわたしのからだを動かす瞬間が多いけれど
からだはちゃんと教えてくれる。

月が満ちてまた欠けて
ただそれだけ。

水槽から流れへ

2005-01-22 | ひびのたび
できないと思い込んで
自分を不可能の箱に
閉じこめていた

気づかぬくらい
ささいなことたちが
身を寄せ合って
閉じこめられていた

いつのまにか
箱そのものが
自分自身であるような
錯覚に
とらわれていた

そのとらわれにも
気づかないくらい
麻痺して

箱はいらない
もういらない
もっと自然に流れていく
魚のように

決心して
ぶりかえす癖を何度も許しているうちに
いつのまにか
箱はかたちを
くらます

自由に泳げるように




きのうから2月5,6日の公演に向けて連日猛特訓の日々がはじまりました。きびしくて楽しくてありがたい稽古です。
たくさんの人たちと稽古することでまなびが多いです。
苦手だと思い込んでいた集団行動のステキなところを久々に実感しています。
そして敬遠していた振付けの広がる可能性に胸をときめかせています。
こんなことを言ってられるのも今のうち!?



関西人というアイデンティティ

2005-01-20 | ひびのたび
わたしのアイデンティティはかなりややこしいものだと自負している。

それでもはっきりと断言できることは
関西人であるということ。
それには迷いはない。

日本生まれであるが日本人ではない。
韓国籍であるが韓国人でもない。
在日というが単純なものでもない。

一言で表現できないところに真実はあるのかもしれない。
それでもさらっと一言で言えるところに本当のことがあるともいえるだろう。

毎日「おおきに」ということばを仕事柄よく口にする。
ふつう若い人はあまり使わなくなっている関西弁だ。
それでもみんなに混じって「おおきに!」と口にするだけで
こころにしっくりくる何かがある。

私が外国語として学んだ朝鮮語(ソウルの標準語?を基準にしたもの)では
ハンマ(おばあ)とは意思疎通はできない。
ちょうど内地のウチナンチューと沖縄のシマンチューが
それぞれの方言で会話しているようなものかもしれない。

家族のみんなとの共通語は関西弁だ。
ハンマは読み書きができないので、書き言葉チックでかしこまったいわゆる標準語は話せない。関西弁(済州島の方言が混じる)のみで暮らしている。

家族のみんなのアイデンティティもそれぞれが違っているかもしれない。
どんな家族もきっとそうだろう。

わたしのアイデンティティもこれからますます複雑化していくのだろうけれど、
だんだんシンプルになっていってほしい。

思いがけず晴れ

2005-01-19 | ひびのたび
天気予報が気になる

今日は雨が降ると信じ込んでいた
いつのまにか予報が変わっていたみたい

朝ぱらぱらと降った後は
晴れ出した

思い込んでいたことが
なんでもないことへと変化する
晴れてしまえば雨の予感はどこかへふっ飛んでしまう

今日からいそがしくなると思い
おとついと昨日は結構ゆっくりできたんだけど
反対にだらだらしすぎて
しんどくなった
そのまま続くと鬱気味になりそうなほど

ひとりでいることと
外へ出ること
自分の内側に向き合うことと
まわりとつながること
いろんなバランスを探している

いそがしくなる準備スタート前に
ハンマ(おばあ)とブランチ(自然にそんな時間帯になる)
めずらしくお互いに違うモノを食べる
ハンマはお雑煮にお餅を5個入れていた
強者!!!
わたしはバリで買ったちっちゃな黒豆(緑豆くらいの大きさ)のカレーを食べる

そろそろ出かける用意をして
昼の太陽の下へ
飛び出す