goo

平成19年10月29日(月)


三遊亭圓好さんが逝ってしまった‥‥

《旧暦9月19日》

※故三遊亭圓彌師匠のお通夜で撮った写真です

★知らなかった、圓好さんが亡くなっていたとは‥‥、悲しいというか
寂しさがヤツガレを襲ってくる。圓好さんの訃報は寄席の帰りに電車の
中で見た携帯のiチャンネルで知ったんだ。最後に会ったのは故圓彌師
匠のお通夜のときだった。以来、1年以上会っていなかったのか‥‥。
<平成18年5月8日(月)日刊マックニュース>
http://blog.goo.ne.jp/yanagiyakoenji/e/797428595d84cb354c4a1aaa68e66bb9
いわゆる孤独死というパターンだ、圓好さんは独身で、確か都電の停留
所、熊野前近くに住んでいたはず、ヤツガレが所帯を持ってからはほと
んど個人的に会うことはなかった。すぐ近所に林家ぎん平さんも住んで
いて、独り者の頃は居酒屋で飲み酌み交わしたことがあった。その林家
ぎん平さんは昨年体調を崩して、心配をしたが、今は元気になり早く高
座へ復帰して欲しいと思っている。
<平成18年8月27日(日)日刊マックニュース>
http://blog.goo.ne.jp/yanagiyakoenji/e/52275485f9d3e7f22cd81592d3cfe9f6

★圓好さんとヤツガレは同期だった。最初は圓楽師匠の弟子で甘楽とい
っていた、本名の甘粕から取った芸名だったのだろう。その頃は大師匠
に当たる三遊亭圓生師匠のところに前座さんが居なかったので圓生師匠
へ移籍して甘楽(かんらく)から生坊(しょうぼう)に改名したんだ。
ヤツガレが圓好さんに感謝していることは、東横落語会の前座に推薦を
してくれたこと。今は閉鎖した渋谷の東横劇場で開催された「東横落語
会」は桂文楽(先代)、古今亭志ん生、三遊亭圓生、桂三木助(先代)
柳家小さん(先代)といったビックな師匠たちがレギュラーで出演して
いた、ヤツガレの時には圓生師匠と五代目小さんが現役で出演していた
んだ。そこへ先代馬生師匠、志ん朝師匠、柳朝師匠が出演していたが、
ヤツガレ見た目で、皆さん緊張していたことを覚えている。
前座とて同じことで東横落語会の前座は誰でも良いという訳にいかない
んだ、あの頃は圓生師匠の発言権は絶大で、当時の生坊さんと一緒に働
いていた前座が二ッ目になったので、後釜に生坊さんがヤツガレを推薦
してくれたそうだ。彼が小さん師匠の所のマコトさんが良いと思います
と言うと‥‥「あゝ、あれならようがしょう」と言ってくれたそうだ。
東横落語会の前座を務めるということは本当に名誉なことだったんだ。

★東横落語会で思い出したことがある。高座に火鉢が置いてあったんだ
よ、火鉢に鉄瓶が乗せてある。信じられないことにちゃんと火鉢の炭は
熾してあって鉄瓶はマジにチンチンとお湯を沸かしていた。ベテランの
師匠は、おもむろに鉄瓶のお湯を湯飲みに入れて一口飲んでから喋るん
だよねぇ、これを出来たのは圓生師匠と小さんだけだった。柳朝師匠が
真似したら鉄瓶のお湯が熾きている炭にこぼれて、灰だらけになったこ
とがあった、慣れないことはするもんじゃないと反省していたなァ。
楽屋へはお客様で築地の加藤さんが来ていた。築地の加藤さんは圓生師
匠の熱烈ファンで必ず、東横落語会へ聞きに来ていた。この築地の加藤
さんとは俳優の加藤武さんの母上だったんだ。品の良いご婦人だった。

★圓生師匠が亡くなってからは圓彌兄さんの家へ正月に集まってお雑煮
を祝っていると故圓彌兄さんから近況を聞いたことがあった。圓好さん
の体調はあまり良くなかったようで、何度か入院をしていたようだ。
頼りにしていた圓彌兄さんも亡くなってしまい、孤独だったと思う。
新聞記事によれば26日に発見されて11日頃に亡くなったのではない
かという、命日がはっきりしないというのは本当に心が痛む。
圓好さんもういっぺん会いたかったよ、寂しいお別れになってしまった
けど‥‥、冥福を心から祈って祈っているよッ!      合掌
<三遊亭円好さん死後2週間発見されず>
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/10/30/11.html
<三遊亭円好さん孤独死…荒川区の自宅マンションで>
http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_10/g2007102925_all.html

ブログ人気ランキングです。応援のクリックをおねがいします。

人気blogランキングへ

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 楽屋Watc... 平成19年1... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。