①『SOSの猿』伊坂幸太郎
「ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。読売新聞連載時から反響を呼んだ最新長編。」
好きな伊坂さんの作品なので迷わず手に取りました。
読売新聞に連載されていたんですね。
伊坂さんの作品って大きく二つに分かれると思うんですけど、
ちょっと現実離れした不思議な世界がある作品と不思議な世界だけど、あくまで現実の世界の範疇のもの。
これは前者のほうで、ちょっと不思議な感じ。
「孫悟空」が題材になってて、物語の中にも孫悟空がでてきます。
どこまでが現実なのか・・・。実はみんなに孫悟空が見えているのではないか?!
孫悟空は悪魔なのか・・・、予言はあたっているのか?!
最後まで息もつかせぬ展開で、一気に読みました。
五十嵐大介さんっていう漫画家の方とコラボをしたそうで、
五十嵐さんの「SARU」というコミックと競作しているそうです。
ちょっと気になる・・・。
②『コンビニ・ララバイ』池永陽
「小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。オーナーの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかったことを悔やんでいた。店には、同じように悩みや悲しみを抱えた人が集まってくる。堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられ売春をする女子高生…。彼らは、そこで泣き、迷い、やがて、それぞれの答えを見つけていく―。温かさが心にしみる連作短編集。 」
図書館で何気なく手にとった文庫です。
ミユキマート。名前の由来はオーナーのミキオと事故で亡くなった妻の名前からとったもの。
心に傷をかかえたオーナーが同じように心に傷をもったお客さんの心を癒していく。またお客さんと触れ合うことで自分の傷とも向き合うようになる。
少しエロティックな描写もあるけども、それよりもやさしさで心が温まる作品でした。
人情ものというほど「くさい」ものでもないです。私でも読めたので(笑)
疲れたときにパラパラっと読める本でした。
③『パコと魔法の絵本』関口尚
「とある病院に入院した大富豪の偏屈じじい大貫は、そこで絵本好きな少女パコと出会った。ある日、勘違いからパコの頬を叩いてしまった大貫は、彼女が事故の後遺症で一日しか記憶がもたない病気だと知る。「ねえおじさん、前にもパコのほっぺに触ったよね?」。昨日を失った少女の心に特別な思い出を残そうとした大人たちの、心温まる奇跡の物語。 」
映画化もしていた作品。
前に友人が本を読んでお勧めしてくれたので手にとってみました。
「お前が俺の顔を覚えているだけで腹が立つ」
会社を大企業に育て上げ、弱いものはけちらし今の地位を確立した大貫は、病院に入院するも他の患者を馬鹿にしたように扱い
看護婦も含めみんなに嫌われていた。
そんな彼がパコという「一日しか記憶がもたない少女」と出会い、毎日を過ごすうちに少しずつ変化していく。
病院の入院患者や看護婦や先生、みんなが魅力的で優しい人。
笑いあり涙あり、なるほど映画になるなぁなんて・・・映像が頭の中に浮かんできました。
心あたたまる作品でした。
パコがいつも手に持っている「ガマ王子とザリガニ魔人」は実在する絵本らしい。
読んでみようと思った!
④『神去なあなあ日常』三浦しをん
「神去村の人たちはおっとりしている。彼らの口癖は「なあなあ」で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」など、いろんな意味に使われているが、語尾にも「な」がつくので、のんびりした感じになる。神去村には林業従事者が多く、百年単位の作業をしているので、あくせくしてもしようがないと思っているみたいだ。俺は平野勇気。高校卒業式の後、俺の行き先は、担任の先生と母親に決められていた。この神去村で、林業の研修生として働くことになっていたのだ。ローカル線の終点の駅に出迎えに来てくれたのは、髪を金髪に染めたヨキというガタイのいい男だった。チェーンソーの使い方など教えられたところで、俺は「の雇用」というシステムの応募者にされたのだと知った。しかし、「やっと神去村に若者が来た」と涙ぐんでいるおじいさんを前に帰るとは言えなかった。俺の山の生活が始まった。……。 」
主人公の勇気は高校卒業後の進路を考えておらず、バイトでもしながら暮らそうなんて思っていたら、
親と両親に勝手に「住み込みで林業」をする手はずを整えられていた!
最初はど田舎で何もすることがない神去村から逃げることばかり考えていたが、
徐々に林業の魅力に気づき、村の人たちとも交流が始まり・・・前向きに林業に取り組むようになる。
勇気の成長していく姿もだけど、
「林業ってこういうことをやっているんだぁ!」って林業体験が想像できる作品です。
方言って、なんかあったかいな。
⑤『相棒』五十嵐貴久
「時は幕末、京の都―。大政奉還を目前に控え、徳川慶喜暗殺未遂事件が起こった。幕閣から犯人探索の密命を受けたのは、坂本龍馬と新選組副長土方歳三。しかし二人に与えられた時間は、わずか二日間だった。いがみ合い、衝突しながら捜査を続ける二人が最後に行きついた人物とは?そして龍馬暗殺の真相を知った土方は?幕末維新のオールキャストでおくる、傑作エンタテインメント長編小説。 」
五十嵐さんの本は今回ようやく気づいたのですが、
時代物と現代物二つあるようです。
現代物は「交渉人」が有名で、私は「FAKE」を読んだことがありました。
時代物は「安政5年の大脱走」を読んだことがありました。
今回の時代物は、なんだか有名どころがたくさん出ていて、豪華な感じがしました。
最後はなるほどって感じ。
思いのほか読むのが進まなかった。相性があまりよくなかったかも?!
「ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。読売新聞連載時から反響を呼んだ最新長編。」
好きな伊坂さんの作品なので迷わず手に取りました。
読売新聞に連載されていたんですね。
伊坂さんの作品って大きく二つに分かれると思うんですけど、
ちょっと現実離れした不思議な世界がある作品と不思議な世界だけど、あくまで現実の世界の範疇のもの。
これは前者のほうで、ちょっと不思議な感じ。
「孫悟空」が題材になってて、物語の中にも孫悟空がでてきます。
どこまでが現実なのか・・・。実はみんなに孫悟空が見えているのではないか?!
孫悟空は悪魔なのか・・・、予言はあたっているのか?!
最後まで息もつかせぬ展開で、一気に読みました。
五十嵐大介さんっていう漫画家の方とコラボをしたそうで、
五十嵐さんの「SARU」というコミックと競作しているそうです。
ちょっと気になる・・・。
②『コンビニ・ララバイ』池永陽
「小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。オーナーの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかったことを悔やんでいた。店には、同じように悩みや悲しみを抱えた人が集まってくる。堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられ売春をする女子高生…。彼らは、そこで泣き、迷い、やがて、それぞれの答えを見つけていく―。温かさが心にしみる連作短編集。 」
図書館で何気なく手にとった文庫です。
ミユキマート。名前の由来はオーナーのミキオと事故で亡くなった妻の名前からとったもの。
心に傷をかかえたオーナーが同じように心に傷をもったお客さんの心を癒していく。またお客さんと触れ合うことで自分の傷とも向き合うようになる。
少しエロティックな描写もあるけども、それよりもやさしさで心が温まる作品でした。
人情ものというほど「くさい」ものでもないです。私でも読めたので(笑)
疲れたときにパラパラっと読める本でした。
③『パコと魔法の絵本』関口尚
「とある病院に入院した大富豪の偏屈じじい大貫は、そこで絵本好きな少女パコと出会った。ある日、勘違いからパコの頬を叩いてしまった大貫は、彼女が事故の後遺症で一日しか記憶がもたない病気だと知る。「ねえおじさん、前にもパコのほっぺに触ったよね?」。昨日を失った少女の心に特別な思い出を残そうとした大人たちの、心温まる奇跡の物語。 」
映画化もしていた作品。
前に友人が本を読んでお勧めしてくれたので手にとってみました。
「お前が俺の顔を覚えているだけで腹が立つ」
会社を大企業に育て上げ、弱いものはけちらし今の地位を確立した大貫は、病院に入院するも他の患者を馬鹿にしたように扱い
看護婦も含めみんなに嫌われていた。
そんな彼がパコという「一日しか記憶がもたない少女」と出会い、毎日を過ごすうちに少しずつ変化していく。
病院の入院患者や看護婦や先生、みんなが魅力的で優しい人。
笑いあり涙あり、なるほど映画になるなぁなんて・・・映像が頭の中に浮かんできました。
心あたたまる作品でした。
パコがいつも手に持っている「ガマ王子とザリガニ魔人」は実在する絵本らしい。
読んでみようと思った!
④『神去なあなあ日常』三浦しをん
「神去村の人たちはおっとりしている。彼らの口癖は「なあなあ」で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」など、いろんな意味に使われているが、語尾にも「な」がつくので、のんびりした感じになる。神去村には林業従事者が多く、百年単位の作業をしているので、あくせくしてもしようがないと思っているみたいだ。俺は平野勇気。高校卒業式の後、俺の行き先は、担任の先生と母親に決められていた。この神去村で、林業の研修生として働くことになっていたのだ。ローカル線の終点の駅に出迎えに来てくれたのは、髪を金髪に染めたヨキというガタイのいい男だった。チェーンソーの使い方など教えられたところで、俺は「の雇用」というシステムの応募者にされたのだと知った。しかし、「やっと神去村に若者が来た」と涙ぐんでいるおじいさんを前に帰るとは言えなかった。俺の山の生活が始まった。……。 」
主人公の勇気は高校卒業後の進路を考えておらず、バイトでもしながら暮らそうなんて思っていたら、
親と両親に勝手に「住み込みで林業」をする手はずを整えられていた!
最初はど田舎で何もすることがない神去村から逃げることばかり考えていたが、
徐々に林業の魅力に気づき、村の人たちとも交流が始まり・・・前向きに林業に取り組むようになる。
勇気の成長していく姿もだけど、
「林業ってこういうことをやっているんだぁ!」って林業体験が想像できる作品です。
方言って、なんかあったかいな。
⑤『相棒』五十嵐貴久
「時は幕末、京の都―。大政奉還を目前に控え、徳川慶喜暗殺未遂事件が起こった。幕閣から犯人探索の密命を受けたのは、坂本龍馬と新選組副長土方歳三。しかし二人に与えられた時間は、わずか二日間だった。いがみ合い、衝突しながら捜査を続ける二人が最後に行きついた人物とは?そして龍馬暗殺の真相を知った土方は?幕末維新のオールキャストでおくる、傑作エンタテインメント長編小説。 」
五十嵐さんの本は今回ようやく気づいたのですが、
時代物と現代物二つあるようです。
現代物は「交渉人」が有名で、私は「FAKE」を読んだことがありました。
時代物は「安政5年の大脱走」を読んだことがありました。
今回の時代物は、なんだか有名どころがたくさん出ていて、豪華な感じがしました。
最後はなるほどって感じ。
思いのほか読むのが進まなかった。相性があまりよくなかったかも?!