多文化共生のすすめ

Toward a Multicultural Japan

報告:いちょう多文化共生フォーラム

2005年03月15日 | Weblog
3月13日(日)に神奈川県営いちょう上飯田団地(以下いちょう団地)で、「いちょう多文化共生フォーラム」が開かれました。いちょう小学校の敷地内にあるいちょうコミュニティハウスで開催され、60名近い地域の関係者(自治会、学校、ボランティア)が集まりました。地域の小中学校の先生が多数参加し、保育園や高校の先生方も参加し、団地に住む大人の住民だけでなく、子どもたちの将来について活発な意見交換が行われました。

これまで、国際交流祭りの中でディスカッションが持たれたことはありましたが、多文化共生を掲げた単独のフォーラムの開催は初めてでした。以下、フォーラムのちらしからの引用です。

いちょう多文化共生フォーラム

いちょう団地には、現在、20カ国を超える外国につながる方々が住んでいます。最近、全国各地で外国につながる住民が増えていますが、いちょう団地は特に多い地域として注目され、ここ数年、マスコミにも頻繁に取り上げられています。

いちょう団地連合自治会では、1990年以来、2002年まで毎年、文化の異なる住民間の交流をはかるために、国際交流会を開いてきました。2002年度と2003年度は泉区国際交流まつりに参加し、2004年度は泉区役所との共催で多文化共生まつりを開きました。

この地域はボランティア活動が盛んで、たくさんの団体が日本語教室や学習支援教室を開いています。また、地域の4小中学校も多文化共生の学校づくりに熱心に取り組んでいます。いちょう小学校は、先月、『多文化共生の学校づくり』(明石書店)という本を出版しました。

しかしながら、ここ数年、外国につながる住民はさらに増加し、住民間のトラブルなど、まだまだ様々な課題があります。そこで、今回の多文化共生フォーラムを企画しました。国籍や民族のちがいにかかわらず、誰もが住みやすい地域社会をつくっていくにはどうしたらよいのか、一緒に考えてみませんか。

日時: 2005年3月13日(日)午後2時~4時30分
会場: いちょうコミュニティハウス(国際交流室)
主催: いちょう団地連合自治会
協力: 泉区役所、泉区社会福祉協議会

スケジュール:
2時    開会の挨拶 
2時10分 講演 影山秀人さん
「いちょう団地における多文化共生の課題について」
2時50分 休憩
3時    パネルディスカッション
「日本人も外国人も住みやすい地域づくり」
      パネリスト
      木村英子さん(中国獅子舞泉の会代表、台湾出身)
      桜井竜一さん(いちょう小学校PTA共同代表、ベトナム出身)
      早川秀樹さん(多文化まちづくり工房代表)
      小松秋人さん(いちょう団地連合自治会副会長)
      コーディネータ 山脇啓造さん(明治大学教員)
4時30分 閉会の挨拶