「間違ってるのはお上なのです!!」
と、場内を叫びながら回ってる人がいて、ビックリして皆静まり返った。
都議会での豊洲移転予算成立の翌日だった昨日。
知事の鶴の一声があってから、どんどん計画が進んで行っちゃってたから今更驚かないけど、反対運動を続けていた人たちにとっては、急にやめられないんだろうな……。
築地市場正門。
あの一声以来、仲卸は小さなところのみならず、結構な規模のところもどんどんやめてっちゃって、場内がボコボコ空きスペースになっている。
移転するには事務所、行った先の店作り等々、何百万というお金がかかるから、それを捻出できない、小さなところだと後継者もいないし、ということでやめてっちゃう。
凄い浮「。
ウチは代替わりしたばかりで、割と若い社長なので、移転した先も意欲があるとは思うけど……。
その費用を少しは出せという話でこう着状態にあるのが、今の状態。もう移転反対の時期は過ぎ去ってしまっている……。
でもその説明会でも、都の職員は冒頭にちょこっと顔を出すだけですぐ中座しちゃう。何でも相談に乗るって言ってるけど、大ウソ。見捨てる気マンマンじゃん。
移転って、一体誰のために、メリットがあるのかしら。
正門脇すぐの大江戸線の入り口。築地市場駅、なのにね。
「でもね、震災復興の方で建築資材を使っちゃうから、遅れるらしいよ」
あっ……それは気づかなかった。そう言われりゃ、そうか。
そもそもあと2年で移転っていうのもムチャな話だとは思っていたけど。
そりゃあ、復興の方より先に使う訳にはいかんよなあ。
それでどんどん遅れて、また中止には……さすがにならんか。
そうねえ。