先日、本棚の整理をしていて、
「山野草」のポケット図鑑のページを何気なくめくっていたところ、
あるページの写真に目が止まりました。
「ヤマゴボウ」です。
これこそ、長年ずっと疑問だった植物の正式名称!
このあたりでは、「とうのごぼう」とか「とうこんぼう」とか聞きます。
その名前で調べても、なかなか情報がなく、
何だかすっきりしない感じで、長年きていたのです。
以前、こんな記事を投稿しました。
山菜
今はまだ芽を出していないので、
過去に撮った写真です。
造血作用があると聞くものの、
どこを調べてもそんな情報はなく、
もやもやしていました。
そして、図鑑で見つけて驚いたのは、
名前がわかっただけではありません。
そこには、なんと「毒草」と書いてあったのです。
正式名称がわかれは、いくらでも調べられます。
ネットで検索すると、出てくる出てくる…。
ヤマゴボウ科のヨウシュヤマゴボウ。
洋種山牛蒡、別名アメリカヤマゴボウ。
根は猛毒で、茎にも葉にも実にも、全体に毒があります。
症状は、吐き気、嘔吐、下痢、痙攣、意識障害、呼吸障害、
そして死に至ることもある。
恐ろしいことです。
この毒草を多年、食べていたのです。
この植物、アメリカでは「ポークウィード」と呼ばれ、
20世紀末までは、食用にされていたそうです。
若い芽を毒を除くために、二度ゆでし、
「ポーク・サラダ」というアメリカ南部の定番料理だったそうです。
ところが、2度ゆでしても毒は残っているということが知れわたり、
今ではほとんど食べなくなったということです。
それから、いくら調べても、
造血作用があるということは、どこにもありませんでした。
腎臓を病まないという情報はありました。
知らないということは恐ろしいです。
新芽が出た頃、
毎年、数回はゆでて食べていました。
そういえば、一度、おなかを壊したことがあり、
食べ過ぎたかなと思っていたのですが、
毒にあたったのかもしれません。
死に至らなくてよかったです。
今後は、観賞用のみとし、
二度と口にしないようにします。
そして、食べている人たちに教えてあげなければいけません。
けっこう好きな人がいるのです。
この記事を目にした方、どうぞお気をつけ下さい。
そして、
とうのごぼう=ヨウシュヤマゴボウ=毒草
ということを広めて下さい。