BSジャパンで「タオ・老子」の番組を見る。伊那谷に住む加島祥造の番組。映像と朗読による「タオ」もまた良い。
加島祥造は20年前に、横浜から移り住む。もともと英文学者であったため、「老子」の英文訳を読み、老子にはまる。
私も、5年以上前に、筑摩書房の『タオ』を買い、感動し、いろいろな人に勧めた。加島祥造の本は最近また売れ出しているいるようだ。
第9章「さっさとリタイアする」......何もかもぎりぎりまでやらないで、自分のやるべきことが終わったら、さっさとリタイアするのがいいんだ。それが天の道に沿うことなんだ
第13章「たかの知れた社会なんだ」......僕らは人に褒められたり貶されたりしてびくびくしながら生きている。自分がどう見られているかいつも気にしている。しかしね、そういう自分というものは本当の自分じゃなくて、社会にかかわっている自分なんだ。。。。。でもそんな自分とは違う自分がいることを知ってほしいんだ。
第17章「最上の指導者」......一番上等なリーダーは自分の働きを人々に知らさなかった。その次のリーダーは人々に親しみ、褒めたたえられ、愛された。ところが次の時代になると人々に恐れられるリーダーが出てきた。さらに次の時代になると、人々に侮られる人間がリーダーになった。。。最上のリーダーはね、治めることに成功したらあとは静かにしている。すると下の人は、そのハッピーな暮らしを「おれたちが自分で作りあげたんだ」と思う。
第67章「三つの宝」......私は三つの宝を持っていて、それをとても大切にしている。その一は愛すること、その二は倹約すること、その三は世の人の先に立たぬこと。。。。。深い愛が無くて、なお勇敢に振舞おうとしたり、蓄えも無いのにやたら気前よくばらまいたり、後にいるのをやめて無理に先頭に立ったりすれば、これはみんな早いとこ墜落することになるのさ。
2500年前の内容と思えない。解説はしない。
先日行った香港・マカオも老子を生んだ中国だが、およそ『タオ』の世界とはかけ離れた世界だった。老子が見たらどんな印象か?
最近のテレビは、(新聞もややそうだが)、内容が実にくだらない。だから『タオ』のような、番組がふえるのであれば地デジもいいかと思う。それにしても、江原何がしのインチキ番組と大食い選手権は何とかならないものか。