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しんみりと!

2009年02月03日 | テレビ番組

今日は家の畑を隔てた向こう側の奥様が亡くなって御通夜があった。会社を半日休んで、駆けつけた。班内の方は明日の告別式に参列するのだろうか、知り合いの奥さんが一人来ているだけ。寂しいといえば寂しいお通夜だった。何ヶ月前、同じ班内で葬儀があったのだが、大人数の葬式で、班内の手伝いも多かった。今回は亡くなった方が高齢であったことで、社会との接点がなくなっていたことが理由だろうが、お通夜の食事にも誘われ、少し気の毒な気持ちになったのか、30分ばかり、知らない方としばし話。喪主も当然高齢で、たどたどしい挨拶が物悲しい。

自分の葬式のあり方を考えさせられる一夜だった。

ウイークデイにテレビを見ることはあまりないが、そんなわけでテレビを見ると、歌ができる背景をつづった番組をやっていた。それは、前にもこのブログで書いたが、さだまさしの名曲『償い』に関わる話だった。『償い』は「裁判の爆笑お言葉集」に出てきて知っていた。裁判の事件とは、田園都市線三軒茶屋駅でおきた、少年4人による障害致死事件である。裁いた東京地裁の山室恵裁判官が、反省の色の薄い被告を前に、「君はさだましの『償い』を知っているか」という、裁判には馴染みの無い歌謡曲を引き合いに出した名文句で有名になった。

今日の番組では、その『償い』が生まれた話が紹介されていた。初めて聴く話だった。それは、平穏な生活をおくっていた夫婦の夫がある夜、車による交通事故ではねられ死亡することからはじまり、その加害者がそれから毎月残された夫人に手紙と仕送りをおくり続け、7年目に「人殺しは絶対に許さない」と言っていた夫人から、返事をもらい「気持ちは分かったから、もうお金は送らないでください」の返事をもらい、泣く話。その後もその加害者はお金を送り続けたという。

人に謝る、償うということは、そんなに簡単なことではないという意味で、山室恵裁判長は『償い』を引用したのだろう。

歌が誕生するといえば、「そして歌は誕生した」というNHKの名番組がある。最近はあまり新シリーズが出ないが、かつては『神田川』、『風の盆恋歌』等々数々の名曲を紹介していたが、田村高広と紺野美紗子のコンビがすばらしかった。この番組だけはお金を」出しても買いたいと思う。

今日は節分。大阪のボヌールでは、北海道北見の「ヤマムロ」焼かれた、佐賀県西与賀の島内さんグループの新海苔で作られた恵方巻きが振舞われたときく。


「ルオーとマチス」から

2008年12月28日 | テレビ番組

今日のNHK新日曜美術館ではルオーとマチスを取り上げていた。絵のことはさることながら、ふたりの永期に渡る交流、友情には感動する。マチスの病床を見舞うルオーとその直後の手紙のやり取りは、それそのものが芸術と言える。

番組の中で、南仏バンスの、マチスが設計したロザリオ教会、通称、マチスの教会が出ていた。前にもこのブログで書いたが、もう20年近く前になるのか、ジュネーブ時代に一度この教会を訪ねたことがある。ニースからレンタカーを借りて、南仏を旅し、この教会を見た。シンプルな設計とステンドグラスが印象的だった。十字架に光を取り入れた斬新なデザインだったと記憶している。

途中のお店で、ジャンコクトーのマリエ=結婚の絵を買ったが、今は手元に無い。

この話もこのブログで一度書いたが、平松剛という人が書いた本、『光の教会・安藤忠雄の現場』という名著がある。これは、茨木市の茨木春日丘教会の礼拝堂建設設計を請け負った安藤忠雄とその建設に文字通り命を捧げた建設会社の社長の実話である。生涯読んだ本の中でもトップ10に入るだろう。いつか見てみようと思いながら、まだ行っていないが、来年春までには行ってみたい。

ルオーとマチス、安藤忠雄と建設会社の社長の関係をみると、本当の付き合い、友情を感じる。永い人生を生きてきたが、そんな経験はそれほど無い。これからも多分無いだろう。

金・金・金の世の中ではこれからそういう体験チャンスは少ないだろうが、日本人本来の姿を取り戻す力があれば、多くの日本人がそんな経験をするだろう。

今年も実働あと一日。


三億円事件の真相?

2008年12月24日 | テレビ番組

先日のテレビで三億円事件の特集をやっていた。

捜査線上に浮かんだのは、多磨署の白バイ隊員の息子で、頭がよく、端整なマスク、暴走族のリーダー格、土地勘あり、恐喝等で逮捕歴のある少年。事件の数日後に青酸カリ服毒自殺。因みに有名なモンタージ写真は事件の数年前になくなっているある実在の人物の顔写真を遺族に無断で載せているとのおまけ付き。更におまけでいえば、写真の人物の父親も数年前に自殺しているとの話。

伝説の名警部、捜査一課平塚八兵衛氏の単独犯説だと、事件の伏線となる、日本信託銀行への爆破予告手紙のアリバイの関係で、この少年は白となる。(留置所・刑務所から手紙は出せない)。

捜査にあたった斉藤刑事は、複数犯説。複数犯なら手紙のアリバイは成立せず、事件当日のアリバイもあいまい。テレビでは複数犯の黒幕として、新宿の喫茶店で少年と出会っているだろうY氏を追いかけている。少年の事件当日のアリバイもY氏が証言している。Y氏は新宿に出没する厚化粧のおじさんと紹介されている。オカマかなにかだったのだろうか。テレビでは、Y氏は事件後、ぱったりと新宿から姿を消し、麻布に億ションを買い、(四谷に土地を購入したの噂も)、その後ハワイでコンドミニアムを買ったと、現地に飛んだ記者が確認を含め報じていた。そのコンドミニアムは今は空き部屋。多分持ち主は変わっているのだろう。テレビはここで終わり。。

ある日系航空会社では、その当時、東京支店の営業マンだったN.S(苗字・名前のイニシャル)がこの三億円事件の実行犯だったのではないかと、今も語り継がれている。オートバイが趣味だったらしい。当時警察も何度かその会社を訪れ、アリバイ捜査を行っており、事件当日は勿論、事件に関係する日は、ことごとく休みを取っていたとのこと。その後N.S氏は会社を辞め、ハワイに渡り、店をはじめたそうだ。現在は消息不明。

以上の二つの話は、内容が完全に一致する訳ではないが、まったく一致しない訳でもない。

ひょっとして、犯人が3人だったのか、はたまたY氏がN.Kだったのか。はたまたまったくの偶然からくる無関係なのか。

ブログ読者への今年最後のスペシャルサービスでした。


石川さゆり

2008年12月21日 | テレビ番組

昨夜のBSでは石川さゆりの特番が1時間半以上放映されていた。

芸能界デビュー後5年、早いといえば早いし、遅いといえば遅いし、『津軽海峡冬景色』の大ヒットで売れ始め、それ以来、阿久悠・三木たかしコンビ作品が続き、吉田治の『天城越え』、なかにし礼の『風の盆恋歌』へと続く流れが紹介されていた。

石川さゆりは、確かに歌はうまい。ただそれだけでは無い何かがある。番組内でも紹介されていたが、端唄、小唄、常磐津からゴゼ唄、落語、独り芝居までこなす勉強家のようだ。

そういう、表に出ない基本が、哲学のようにしっかり芸を支えていて、それが奥深い感動を呼び起こさせるのだろう。

私にとっては、石川さゆりのその顔が魅力に写る。誰かに似ているのかとても好みである。

幸せでない結婚、10億以上の借金、そして離婚も経験しているが、一人むすめを生き甲斐に私生活も頑張ってきた、そんな人生が安定期に入ったのだから、単に歌がヒットするしないのレベルではなく、自分自身の好きなこと、可能性のあることに力をそそぎ、50過ぎの人生を楽しんで欲しい。

番組の中で、今年の紅白に着る着物を、長野市の丸山なにがしという着物作家と一緒につくるシーンがあったが、見ているものをこれでもかと、とことん惹きつける。

水上勉や最近亡くなった筑紫哲也氏らとの交友関係もいい感じである。

番組の最後に歌った『朝花』は沖縄民謡のようだが、実に良かった。ある意味『なだそうそう』以上か。

実物とお会いしたことは無いが、ただ、テレビだけの印象だが、いわゆる、いい女の典型。これからも注目していきたい。演歌はいい!


『腑抜けたテレビが日本をダメにする』

2008年09月07日 | テレビ番組

『SAPIO・秋の特大号』には、痛烈なテレビ批判。常々私が言いたかったことをかなり言ってくれている。テレビ局とつながりのある雑誌(たとえばテレビ朝日系のAERAとか)ではできないだろう。

こんなテレビに誰がした!(怒りのオピニオンワイド)

  1. 麻生千晶氏「"日本人低能化計画の手先"=似非文化人のコメントは公害である」は何の専門分野も持たないタレント評論家に苦言。太田光が偉そうに発言するのは爆笑。三船美佳、北野誠、高橋ジョージ、長島一茂もただの公害タレント。ただ真正テレビ文化人も金のために軟弱になる。
  2. 小田嶋隆氏「出演者みんなで、みのもんたに媚を売る、観るに堪えない"公開キャバクラ」現象」は番組の実力者に出演者がいっせいにゴマをする現象に苦言。「行列のできる法律相談所」の島田紳助、「アッコにおまかせ!」の和田アキコへの迎合を笑う。
  3. わが意を得たりは、慶応大学教授・日本説得交渉学会会長という榊博文氏の「正解はCMのあとで」という「山場CM」に対する不愉快視聴者が86%」の記事。これは視聴者いじめ=「テレビ局は視聴者も『山場CM』を容認していると大きな勘違いをしている」「『山場CM』のために、一定の知識階級や一般層まで明確なテレビ離れ現象がおきている」と指摘。全く同感である。自分の経験からも、「なんでも鑑定団」の「驚きの鑑定結果はCMの後で」が出たとたんチャンネルを変える。そこまで馬鹿にされて結果を見たいと思わない。

今テレビは、宛らお笑いタレント総出演テレビ。広告収入が頭打ちのテレビ局が考え出したのが、自給300万円の大物司会者を見ながら、格差社会に生きるお笑いタレントを使った番組ばかり。BSはテレビショッピングを一日中流す。

24時間日本の政治を考える番組なんぞはどうですか?。24時間文化人・学者が自分の意見を述べ続ける番組はいかがですか?

おりしもテレビでは、自民党総裁選候補者がどうのこうのと騒いでいる。その騒ぎが、自民党の注目度を高め、愚かな国民の関心を惹き、民主党政権を遠ざける。

あるいは、四の五の言わず、もうテレビを見ないでラジオへ行こう。携帯もワンセグをやめて、ラジオ付きを!