今日は家の畑を隔てた向こう側の奥様が亡くなって御通夜があった。会社を半日休んで、駆けつけた。班内の方は明日の告別式に参列するのだろうか、知り合いの奥さんが一人来ているだけ。寂しいといえば寂しいお通夜だった。何ヶ月前、同じ班内で葬儀があったのだが、大人数の葬式で、班内の手伝いも多かった。今回は亡くなった方が高齢であったことで、社会との接点がなくなっていたことが理由だろうが、お通夜の食事にも誘われ、少し気の毒な気持ちになったのか、30分ばかり、知らない方としばし話。喪主も当然高齢で、たどたどしい挨拶が物悲しい。
自分の葬式のあり方を考えさせられる一夜だった。
ウイークデイにテレビを見ることはあまりないが、そんなわけでテレビを見ると、歌ができる背景をつづった番組をやっていた。それは、前にもこのブログで書いたが、さだまさしの名曲『償い』に関わる話だった。『償い』は「裁判の爆笑お言葉集」に出てきて知っていた。裁判の事件とは、田園都市線三軒茶屋駅でおきた、少年4人による障害致死事件である。裁いた東京地裁の山室恵裁判官が、反省の色の薄い被告を前に、「君はさだましの『償い』を知っているか」という、裁判には馴染みの無い歌謡曲を引き合いに出した名文句で有名になった。
今日の番組では、その『償い』が生まれた話が紹介されていた。初めて聴く話だった。それは、平穏な生活をおくっていた夫婦の夫がある夜、車による交通事故ではねられ死亡することからはじまり、その加害者がそれから毎月残された夫人に手紙と仕送りをおくり続け、7年目に「人殺しは絶対に許さない」と言っていた夫人から、返事をもらい「気持ちは分かったから、もうお金は送らないでください」の返事をもらい、泣く話。その後もその加害者はお金を送り続けたという。
人に謝る、償うということは、そんなに簡単なことではないという意味で、山室恵裁判長は『償い』を引用したのだろう。
歌が誕生するといえば、「そして歌は誕生した」というNHKの名番組がある。最近はあまり新シリーズが出ないが、かつては『神田川』、『風の盆恋歌』等々数々の名曲を紹介していたが、田村高広と紺野美紗子のコンビがすばらしかった。この番組だけはお金を」出しても買いたいと思う。
今日は節分。大阪のボヌールでは、北海道北見の「ヤマムロ」焼かれた、佐賀県西与賀の島内さんグループの新海苔で作られた恵方巻きが振舞われたときく。