はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

奈良県フォレスターアカデミー 2023年度 -森林内活動における危険な生物-

2023年05月13日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 5月11日、奈良県フォレスターアカデミーにて、森林内活動における危険な生き物をテーマとした講義に行ってきました。

 アカデミー生の皆さんには、5時間という短い(?)中で、哺乳類5種、節足動物20種、爬虫類10種、両生類3種、環形動物3種、植物多数、キノコ多数の情報を、頭の中に詰め込んでいただきました。

 

 危険な生き物との接触による死亡者は、年間20~30名。

 もし、効果的な予防方法を知っていたら、一命を取りとめた方がいるかもしれません・・・。

 

 そして、死亡者の8割弱がスズメバチなどハチによる被害です。

 

 さらに、野生動物を通じた感染症による死亡者も・・・。

 

 林業は労働災害が多い産業です。

 急傾斜で足元の悪い労働環境の中で、調査したり、伐採したり、ヒヤッとすることが多々あります。

 その中で、危険な生き物による被害の割合は少ないのかもしれません。

 

 しかし、危険な生き物に対する知識や処置を身につけることは、安全管理スキルの向上につながります。

 森林、林業、自然、生き物に関する取り組みや活動は、個人、団体、法人に関わらず、活発になる中、危険な生き物に関するスキルは重宝されます。

 なので、林業に限らず、農業や田舎暮らしといった場面でも、もちろん私生活においても活用することが出来ます。

 

 そして、危険な生き物を見極めるスキルがあれば、自然観察の幅も広がります♪

 

 講義中に出したクイズ「触っても大丈夫な毛虫」。

 これが分かると、子どもたちと一緒に毛虫に触れて楽しむ自然観察会が出来ます♪

 

 

 

 講義の後半は、グループに分かれてもらい、カードを使って、危険な生き物に対する応急処置のイメージトレーニング。

 被害を確認したら、制限時間4分以内に、取るべき行動と応急処置を行い、病院への搬送と救急車の要請有無を判断してもらいます。

 

 応急処置に必要な道具も選んでいただきます(引っ掛け道具もあります(^_^;))。

 

 そして、発表。

 

 また、講義中に、ポイズンリムーバーやエピペン(練習用)も使ってもらいます。
 起こってほしくないけど、一度でも使った経験があれば、もし、事が起こった時、サッと使えるようになったと思います。
 特にポイズンリムーバーは、初見で、使い方を間違う方が多いです。。(^_^;)
 
 
 ちなみに、アカデミー生の先輩たちは、よくマダニの被害を受けていたそうです。
 だけど、この講義がきっかけで、速やかに正しい処置が行えるようになったと、うれしい報告もありました。
 
 
 事故やケガは起こらないでほしいです。
 誰も望んでいないけど、それでも、起こるときは起こってしまう。
 そんな時に必要なスキルとして、危険な生き物の知識と対処を学んでいただきました。
 
 そして、2023年度のアカデミー生も、前向きな方が多かったので、2年生になる方への講義も楽しみです♪

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